「海街diary」感想① フラワーズ2017年8月号

「海街diary」感想① フラワーズ2017年8月号


「フラワーズ」8月号は、吉田秋生先生の画業40周年記念号でした! 表紙・巻頭カラーで、頭から55ページくらいが全部吉田先生!豪華!
対談が二本と付録にポストカード12枚綴りが付いてました。小夜子懐かしい。初めて読んだ吉田作品が「吉祥天女」でした。昔の別コミは尖ってたんですねえ……。
以下ネタバレありの感想です。
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「海街diary」33 女子の言い分 男子の事情

本誌の表紙と本編の表紙が連動してます。江ノ電と中学生たち。なんだかすっかりお馴染みの光景ですね。夏が終わって衣替え済み。今回はすずと風太の関係が中心になるのかな?

大船の大叔母が約束通りすずにカーテンを作ってくれました。たぬき?と首を傾げたくなるパンダ柄。
目付きが悪い!バッタもんくさい!と酷評する佳乃とチカ。子供っぽい上可愛くないとあって、すず的にも微妙ではありますが、せっかくだし……と話し合っているところに早く朝ごはん食べなさーいと幸から声がかかります。ここまでカラーページ。
そしていつもの朝食風景。
年寄りってのは訳わかんない柄の生地を見つけてくるよね、昔おばあちゃんが三人お揃いで作ってくれた夏のワンピースも超変な柄で! 小さいチカはにこにこ顔だけど上の二人は不満顔っていう一コマ。あるなあ、こういうこと。
幸は今日から旅行に行くようですがのんびりしています。
旅館のチェックイン時間に合わせて遅出するの。観光は明日、という幸に、何それせっかくの旅行なのに?とチカがツッコミます。
「オトナの旅行はするコトがいっぱいあんの!」
と横から口を挟んできた佳乃の発言に、ぎくっとする幸。彼氏と旅行だということは内緒なのに……と思ったら、
「温泉にのーんびりつかって」スパやトリートメントで女を磨いたり、美味しいもの食べたり、「時間の使い方がコドモとはちがうの!」
楽しんできてねーとさりげない大人の気遣い。最近佳乃変わったわあ……と見送る幸。すずも学校へ。
残ったチカと後片付けをしている時、お姉ちゃんが遊びで誰かと旅行なんて珍しい、修学旅行以来初めてなんじゃない? と言われ、「ああ……そうかも」と思い返す幸。仕事と妹の面倒をみる生活に追われ、ひと段落ついたと思ったらすずがうちに来て……。
「でもすずならもう大丈夫! りっぱな鎌倉っ子だよーー」
留守番はバッチリだからのんびりしてきて♡ と妙に浮かれるチカに何かあるなと思いつつ。
チカが高校を卒業するまでは確かにそうだったかもしれない。でもたまたま好きになった人に心を病んだ妻がいて「彼」と旅行なんて出来なかった。普通の付き合いじゃないということから目をそらして何年もーー
食器を洗いながら過去を振り返っていると、チカが玄関で行ってきますと声を上げました。見送りに出た幸に、「お姉ちゃんも気を付けて」。昨夜も仕事で遅かったから睡眠不足でしょ、とチカが気遣いをみせます。
幸は留守の間の注意を細々と言って聞かせ、最後に「子供と二人分」とか言って食べまくるんじゃないのよ! と釘をさします。図星だったチカは不満そうに出勤して行きました。
一泊分なのに荷物多い……と自室でうんざりしながら妹たちの振る舞いを思い浮かべ、快く送り出してくれた上気遣ってくれるなんて、(ヤツらもトシ食ったってコトなのか)と思わずしみじみしてしまうのでした。

一方すでに放課後のすず。いつもの男子三人組に、今日は女の子が加わっています。裕也の新カノ「えりちゃん」。クラスメートですずとも仲良し。
えりちゃんは中学入学時から、別の彼女がいる時も一途に裕也を好きだったそうで、修学旅行でいいと思って付き合いだしたんだよね? という認識の修正を求められてすずはショックを受けています。「すずはぜったい気がつかないって思ってたよ」と女子力の低さを指摘しつつ、すずはそれでいいんだよとえりちゃん。
男子の方はマサが風太に、裕也の通っている塾に俺らアホ組も一緒に行こう〜とねちっこく誘いをかけて、塾の待ち時間ならお互い気を遣わずに浅野と会えるやん!と言葉巧みに籠絡されて、パンフレットを貰いに行く流れに……。
どうもすずが勉強の邪魔したらいけないから、と気軽に誘うのを遠慮していて二人で会う機会が減っているようですね。
裕也とえりちゃんは元々一緒の塾、そこに俺ら寄って行くけど浅野はどうする? と聞かれて、今日は晩ご飯当番だから帰るねと答えるすず。
「お姉ちゃんが旅行いってるんで」
先日の月夜の晩に坂下と佳乃を目撃しているマサは「信金の姉ちゃん?」とつい尋ねますが、「一番上のナースのお姉ちゃん」との答えになんとなくホッ。
ところが今度は風太の方が、ヤスも今日から旅行でオクトパスの練習ウチの兄貴が代行するって言ってた! ナースの姉ちゃん以前ヤスとデートしてた! ともやもや。
それがどうかした? と怪訝なすずに「なんでもないっ‼︎」と声を揃えてしまう男子二人。(この辺小ネタ過ぎてちょと読むのがめんどくさいくらいです、可愛いけど……あったら楽しいけどなくてもいい感じ)それぞれ他人の色恋に口を挟むなと兄貴に固く口止めされている風太とマサなのでした。
またあした、と手を振って明るく別れて行く後ろ姿に、俺に気を遣ってくれてんのか……と思う風太。自分はもう進路が決まっているからと、受験合格のお守りをくれたり、何かと励ましてくれるすず。一緒にいられる時間は後少しなのに、ほんとはずっと一緒にいたいのに、俺がもっと勉強出来て、志望校楽勝だったら……?
「(向こうが気を遣ってるんなら)おまえが誘えばいんじゃね?」
ふと気付くと隣に並んでいた裕也が声をかけます。
好きな女にちょっと時間割いたくらいで落ちるならハナからダメってことだろ、どうする、うちの塾来んの?
そうきかれて、風太の腹も決まりました。
「約束したからな。ぜったい受かるって」
「そっか」
中学生活もあと半年。迷っている時間はありません。

②に続きます。

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