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「きのう何食べた?」106話 感想 モーニング39号

[amazonjs asin=”4065102618″ locale=”JP” title=”きのう何食べた?(13) (モーニング KC)”] 13巻が発売になりましたね! ベージュ。今回の表紙も素敵でした。
季節もいつの間にか秋へと進み、一息つけたのでまたブログを再開しようと思います。どうぞよろしくお付き合いください♪
以下ネタバレありの感想です。
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「きのう何食べた?」106話

106話は志乃さんと周平さんのお話でしたので簡潔に。
周平さんがお仕事から帰って来て、いつものように遅めのお夕飯……という場面から始まります。志乃さんはいつも通り明るく楽しそうなんですが、周平さんはなんだか浮かない顔。ぽっこりだったお腹が大分スッキリしてダイエットも順調なのになぜでしょうか。
明日は久々にトンカツ揚げてもいい? 周平さん痩せてきてるしたまにはいいでしょ? と、がっつりおかず大好きな志乃さんが嬉しそうに提案しますが、周平さんの返事はNO!
俺はもっと本気で体を絞りたいんだ! もっと健康になりたい! だから志乃ちゃん一人で揚げ物は楽しんでくれ! 思いつめたように言われて志乃さんびっくり。
「そんな急に周平さん、どうしちゃったの⁈」
「………妊活」
真剣に、深刻にそう答えられて暗転。
そしてこの話が翌日の職場ランチの話題に。
納得がいかない志乃さんはちょっとプンスコ。
結婚してまだ二年、妊活なんてまだ早いんだからそれは言い訳だと思うんです! 多分痩せ始めたから面白くなって、ハマっちゃってるだけなんですよ。それはいいけど鶏むねやささみばっかり毎日食べるのつまんない! と愚痴る志乃さんですが……
既婚組は結婚出産が比較的早くて順調なので口を挟めず、訳あって独身のシロさん(今回は出番3コマのみ……)も黙って拝聴するしかないわけですが、そこでやっぱり大先生。
だんなさんは今年40歳? うちの事務所では志乃さんに子供のことでどうこういう人間はいないけど、だんなさんの周囲ではどうかしら? お店では? それに20代のあなたにとってまだ早くても、40代のだんなさんには遅いくらいなんじゃない?
と、志乃さんに別の視点を示してくれました。
こういう職場のやり取り、実際にもあると思いますがありがたいものですよね……。踏み込み過ぎず、批判や否定ではなく冷静に、違う年代や立場の方の話が聞けるって。自分で選ぶ友人や恋人だと価値観が一緒だからこそ視野が狭くなりがちですから。その時は反発しても後になって何か思うところがあるかもしれないし。
そして帰宅して話し合いです。
伝統ある洋食屋さんだけあってお店には常連のお客様も多く、一番弟子がお嬢さんと結婚なんて「この店も将来も安泰」と皆判で押したように。それが「孫」を期待されていると周平さんにプレッシャーとしてのしかかっていたのでした。
後輩たちも子供まだでしたっけ? もう二年、そろそろなんじゃ……と男同士の気楽さからかそんな風に。
そしてトドメに盆に帰省した実家で実母から!
肥りすぎで子供が出来ないんじゃないの? 志乃さんは若くて健康そうなんだから、あんたが気を付けないと! 今すぐ子供出来たってその子が成人する時は60過ぎだよ、健康、健康! と実の親ならではの率直すぎるアドバイス? が。
「そ、そうだったんだ…‼︎」
と志乃さん青ざめてますが、確かに女性でも男性でも言われそうなことばかりですね〜これはしんどい。
ここで志乃さんが、でも肝心のうちの親からは何も言われてないでしょ⁈ うちの親も娘一人で多分昔は色々言われて辛かったはずだから……。
お店のお客様たちは小山軒の味が受け継がれていけばそれで満足なはずだよ、子供にだって子供の意思があるし、店の味は弟子が伝えていけばいいだけの話!
「小山軒の一人娘と結婚したから後継を作らなくちゃなんて思わないでよ!」
と話し合い終わりで、お夕飯。
今回のメニュー。
・さばの竜田焼き(揚げ焼き)
・ピーマンとツナのみそいため
・キャベツのおひたししょうが風味
・トマト納豆
・きのこ汁
二人で協力して作ったご飯を美味しく楽しくいただきながら、志乃さんが一言。
子供ができてもうれしいだろうけど、ずっと二人だけでもいいの。どっちでも幸せなの。
「うん…そうだよな…俺もだなあ…」と周平さん。
そしてシロさんとケンちゃんの食後の一コマを挟んで終わりでした。

うーん、なんというか……結論ありきの話だなーという感じで、この問題はやはりこの枚数では書ききれないのでは〜。「何食べ」にこういうきれいごとはあんまり求めてないっていうか……とモヤモヤしたので感想を放置したんでした。そりゃこれが幸せのあるべき姿!って押し付けられるより、どっちでもいいよね、本質を見ていこうねっていうのがいいことはわかってますが、人によっては死ぬほどの苦しみを味わうような問題ですからねえ……。どうしても欲しくて、周りの人が簡単に叶えている(ように見える)のに自分だけは得られないっていう、しかも時間制限あり……。難しい問題ですが、自分が苦労したから反発を感じるんでしょうね、きっと。それは作品とは切り離して考えないとですね(^_^;)
あと周平さんが、プレッシャー関係なくもっと単純に子供欲しい!って言っても良かったのでは……。シンプルに。

次回は43号(9月21日発売)に表紙で登場! ちゃんと買ってますのでこちらも近日中に書きますね、面白かったです。

107話はこちら

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