今回は巻頭カラーで47ページあって、話が動いたこともあってものすごいボリュームでした!
しかもめちゃめちゃ面白くて、ラストシーンがもう上手い!って感じでした〜♡
最新8巻は4月10日頃発売。
以下ネタバレありの感想です。
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「海街diary」32 満月と言霊
今回の表紙は本編の一場面でした。神社の長〜い石段を駆け上がるすずと風太。デートですね!ジャージだけど(^ ^)
香田家を訪問する大船の大叔母様から始まりました。せっかくのカラーページが大叔母とカマボコ板製の表札のアップw
あらこれってもしかして……? と郵便受けにくくりつけられた「浜田」の表札を凝視するおばさんにためらいがちに声をかけるすず。つわりのきついチカのために果物を買いに出かけていたのです。さすが出来た妹。
こちらもチカを心配して様子を見に来てくれたおばさん、炎天下だというのに早速マシンガントークが始まります。
「この表札 ひょっとしてカマボコ板じゃない?」
「あ ハイ」
姉さんもよくカマボコ板使ってた。子供って大人のすることをよく見てるものだわね……。
二人を出迎えたチカがサッパリしたものが食べたくて……というと、おばさんが「とまとちゃんつぶし」を作ってくれました。手伝うすずに料理のまめ知識を教えたり。こうして台所で並んで作業すること自体が年寄り孝行です、偉いぞすず。
つぶしたトマトとすりおろしりんごを混ぜただけですが、風邪の時つわりの時あと離乳食にも使えて美味しいんだそうです。香田のおばあちゃんの、早くに亡くなったお母さんから脈々と受け継がれて来た味。
和やかに過ごしておばさんを送りに外へ出たところでまたすずの部屋のカーテンをおばさんが作ってくれているという雑談が始まってしまい、話長くなるやつだ……とチカとすずが困っていると、タイミングよくお届け物が。
北海道の「今井都」ーー三姉妹のお母さんからでした。
中身は大量のトウモロコシとシャケ。
前回佳乃に言われて自分から電話で妊娠を報告したチカ。
お母さんのリアクションは「おめでとう。身体大事にね」と。
「それだけ?」
とキレるおばさん。
佳乃が帰宅して、おばさんのちらし寿司と茹でトウモロコシでお夕飯。
「お歳暮じゃあるまいし」と怒っていたおばさんの話を聞いて、真夏に新巻ジャケってのも「お祝いってことで考えもせずにコレにしたってコトだろうねえ」と佳乃もバッサリ。
「こーゆーどっかズレてるとこがお母さんらしい」けど、幸姉が聞いたらまた噴火だねーーと笑い話にしてしまう冷静な佳乃。そこまで客観的になれず、元気のないチカは疲れたのでもう寝ると。
昼間は「とまとちゃんつぶし」食べて美味しいって元気だったんだけど……と伝えるすずに、あーあれ美味しいよね!風邪の時よく作ってもらったなーと盛り上がって。
「おばちゃんなんか言ってた? お母さんのこと」
まるで平常心の姉に比べて、すずの方にはやはり遠慮や戸惑いがあって。
「…こういうもの送ってくる前に親としてやることがあるだろうって」
あはは、さすがにすずの前でもガマンできなくてむき出しになったかーと佳乃が笑い飛ばしているところに幸が帰宅。
何このトウモロコシ! シャケも⁈ お母さん⁈ この量‼︎
「どーしろってのよ、こんなに‼︎」
シャケ丸ごと一匹はすずのアシスタントでおばちゃんがさばいていってくれました。
シャケの頭で「氷頭なます」作るって、酒のアテにサイコー、楽しみという佳乃に、そういう問題じゃない!とおかんむりの幸。
新巻ジャケったって切り身にして真空パックしてあるやつもあるのになんで丸ごと送ってくんのよ!
と、さすが気配り屋さんだけに怒るポイントも一味違う!
すずもさばくの大変だったよ……と言ってますからねえ。
これは早くおすそ分けしないとーーということで、佳乃が明日豪福寺の住職に持っていくと。
すずはもちろん風太のうち。あとみぽりんちも大家族だから聞いてみる、とすずが提案したところ……
「それあたしが聞いとくわ。でも多分みんなシャケ好きよ」と佳乃。
「よっちゃんみぽりん知ってるの?」
お兄さんが私の上司だからね、とよっちゃん半分だけ種明かし。幸姉はばっちり気付いちゃってますが、すずは不思議顔。
佳乃はご機嫌で鼻歌。交際は順調なようですね。
翌日始業前におばさんに電話をして、ちらし寿司とシャケをさばいてもらったお礼と詫びをきちんと言う幸。つわりでしんどいチカですが、仕事は時間短縮で対応出来ている情報を挟んで、本題。
おばさんは北海道に電話をして文句を言ったそう。ところがお母さんの反応は「え。なんかいけなかった?」だったと。
普通、急に娘が結婚するだの妊娠してるだのってことになったら、心配ですっとんできそうなもんだけどねーーというおばさんに、
「あの人いつも自分のことで頭がいっぱいだから」慣れてるわ、と返す幸です。
「それよりむこうの家との顔合わせの会、おばさん出席してくれない?」
あの人娘を捨てたって世間体気にして多分来ないと思うから、とシビアに母親を切り捨てる幸。
いいけど、チカちゃんはがっかりするだろう。あの子は上の二人と違って事情がよく飲み込めなかった分、母親に対して悪いイメージがないから。本当はもっと祝福して欲しかったんだろう。
「それが『相手は誰? どんな人?』でもなく いきなり シャケとトウモロコシだからねえ」
おばさんの話に深く納得しながら、最後は笑い飛ばすしかない幸。
頼りにしてるからその分おばさんがんばってよ、と嬉しがらせを言って通話を終えます。実際何を言い出すか読めない母親よりも、常識人で貫禄のあるおばさんの方が幸としても安心ですよね。
悪いイメージがない……というよりチカは母親に幻想がある。
病院内に戻りながら、つらつらと幸は考えます。
物心ついてなかったし無理ないか。初めての妊娠で心細いだろうし。お祝いなんて、もっと親身になってもらいたかっただけだろうに……。
そこへ「さーっちゃん」
ヤスってばさっちゃんだって!しかも幸も当然のように受け入れている!確実に距離が縮まってますね(*´Д`*)
しかも夕飯の約束♡お肉食べて元気付けようだって。ラブラブだー。
かなり端折ったのにまだ14ページ!どんなささいなエピも後で伏線になるんじゃないかと読み飛ばせない緊張感!さすが海街……。しかし今回みなさんかなりのラブラブ度ですよ!