「フラワーズ」8月号 感想 海街diary ②

「フラワーズ」8月号 感想 海街diary ②

続きです。①はこちら
以下ネタバレしてます。

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「海街diary」30 恋と巡礼

念願のスマホを兄に買ってもらい、神妙にお礼を言う風太。そこへ兄のケータイにすずからの電話が!4つ目の由比若宮に行く途中で迷ってしまったのです。

このパワスポ巡り、香田家が極楽寺なので、一番遠い二階堂地区の鎌倉宮→同地区の荏柄神社→鎌倉駅東口地区の宝戒寺と来て、そこから南方面の材木座地区と回っているようです。極楽寺のある長谷地区の甘縄神明宮は最後に予定していたので回り切れなかったんですね。この神社、大好きな川端康成の「山の音」に出て来る神社なのだそうです。次回にすずがお参りしてくれるといいなぁ……!見たかった!

やっぱりすずちゃんがスマホを欲しいホントの理由だな、と兄にからかわれますが、すぐ近くで迷子になっているから行って!と風太は兄に頼みます。
風太が来てくれるとわかって一安心のすずが振り返ると、チカは道端に座り込んで膝に顔を伏せていました。
風太が二人を見つけた時、すずはチカの汗を拭いて水分補給させてと、かいがいしく面倒を見ていました。
気分が悪くてというチカに、熱中症か?すぐ医者に行こうと光良が促しますが、少し休めば大丈夫、とチカは弱々しく答えます。
すずはもう限界でした。
「何言ってんの!赤ちゃんにもしものことがあったらどーすんのっ‼︎」
寝耳に水の尾崎兄弟はもうびっくり。

坂下課長と佳乃が山猫亭を訪問したのは、マスターの遺言関連の仕事のためでした。
二宮さんを見送ってからマスターは少し変わったと、店長も言っていたし、課長や佳乃もそう感じています。

「……落着いた愛情を持っている人たちに見られるように、感情を昂ぶらせることもなく、認めあってお互いを受けいれていた。……ドリーは彼の望んでいたもの、つまりこの世でたった一人の人、以前彼が話したように、その人になら何でも打ち明けられる、そういう人になっていたからだ。しかし、何事であれすべてを話すことができるようになった時には、おそらく打ち明けるべきことなど何もないのではなかろうか。……」

カポーティの自伝的小説「草の竪琴」から。老境になってやっと巡り合えたたった一人の人を失っても、やっぱり人は死ぬまでは生きなければならない。それは独りでは出来ない。誰かに世話になり時には利用されまた利用し世話を焼く。
「それは多分ありがたいことなんやろな」
孤独を好んでいるが孤立していない。そんな福田さんの生き方に深い理解を見せる坂下課長に、あの人のこと好きなんだ、と微笑む佳乃。
自然な空気感で並んで歩く二人を、角を曲がって来た風太が引き止めます。ものすごいご都合主義ですがいいんです!緊急事態なんですから!
たった今チカが倒れて、兄きが市民病院に送ってった! ……こ、ここもちょっと苦しいな!いやいや軽トラだからちょうど風太が定員オーバーだったんですね。なるほどなるほど。
熱中症だろうけど妊娠中って聞いたから心配で!
と焦る風太に、佳乃はに、にん・しん?誰が?と固まります。さっきの尾崎兄弟もそうでした。
だからチカが‼︎と焦れた風太に強調されて、やっと事態を飲み込めた佳乃、もうびっくり。
第三者として先に状況が理解出来た課長が、佳乃の顔色を伺っているのが可愛い。いい人だ〜w佳乃大好きなんだよね、坂下さん。

市民病院といえば幸姉。彼氏と食堂で遅めのランチ中。
また救急。熱中症、多いわね……とこれがこの二人の世間話の医療系カップル。
「夏休み、もう決まった?」
まだ。私がシフト決めてるからスタッフ優先ね。
幸の答えに主任業務の大変さをねぎらって、じゃあ俺が合わせるから決まったら教えて。旅行でもしよう、と最後まで彼氏が言い終わらないうちに幸に緊急コールが。
食事しながらさりげな〜く、できるだけ自然な会話を装っているけど、実は綿密にシミュレーションを繰り返し勇気を総動員して切り出したに違いないのが可愛い。それに気付いて何とも言えない表情の幸がおかしい。吉田先生、昔っからこういう描写上手いですよね。男子の下心だだ漏れだよっていう。でもその単純さがカワイイ、みたいな。「ハナコ月記」とか思い出しますね。
ともあれかかってきた電話で、幸もこの緊急事態に直面することになりました。

この後は病院でのクライマックス。一旦切ります。

③はこちら!無事終わりました。

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