約5ヶ月ぶりに「ホイッスル!」の感想です。
樋口先生の新作サッカーまんが、「ホイッスル!」の続編?でしたね。それともタイトルだけ?
コミックナタリー/樋口大輔の新連載
こちらの記事によると、お坊っちゃまとクール少年のダブル主人公……桜上水が舞台
なのかな?それともキャラがリンクしてくる?まだ読んでないです。紙でまとめて読みたいので。楽しみです。
以下ネタバレありの感想です。
[adchord]
13巻
将と昭栄。大好き黒髪さんツートップで嬉しい。昭栄は最後の方にちょこっと出てくるだけですが表紙w 九州の赤と黒のユニかっこいい。昭栄に超似合ってます!
STAGE.175から189まで。ついに連載終了の2002年に突入しました。
関東選抜の守備がすごい、から始まって、一緒にフットサルもしたことあるスガさんこと須釜くんの活躍が見られるハズが、チームメイトとの実力差・温度差がありすぎてあっさり負けてしまうという……選抜チームなのに一人のタレントに頼りすぎってそんなことある?と思いますが、負けてもスガさんはなお爽やかなのでよし!まあ話の展開上さくさく片付けられちゃいましたね。でも東京の攻撃が楽しいゲームでした。必見は渋沢先輩のボヤキです。「勝手にしろ!」って腕組んじゃって、乱暴な言葉遣いもかっこいい。痺れる。
そして東北戦。
こういってはなんですが、「ホイッスル!」史上最も興味の持てない試合だったかも。イケメンが出てないから?翼の悩みっぷりがウザいから?
「ウソがあっても真実にしちゃえばうそじゃなくなる」という素晴らしいテーマなのに……。小鉄とみっくんの確執も熱いのに。なぜでしょう。
不調の翼を使い続けて試合中に「逃げたらダメ」とか、小岩を延長戦に出場させたのも、どっちもサッカーの勝負というより物語を優先させすぎて、試合の結果もみえているし、結論ありきみたいになっているからつまらないんでしょうね。人間関係を詰め込みすぎで散漫になっているきらいが。
本当はもっとじっくり描くつもりのテーマが、諸事情で描けなかった……と見るのは穿ちすぎでしょうか。
まあお次は九州戦!
もう昭栄が出てくるだけでお腹いっぱい……。単純でカッコつけたがりで一番が大好きで体力バカで、落ち着きがなくていつも大げさで、カズさんには絶対服従で、背が高くてイケメン。クール成分ゼロ。九州弁かわいい。……死角が見当たらない!
189話「あいつが怖い」は(私的)伝説。
並んでラーメン食べる将と昭栄のエピソード最高。挟み込まれるシゲタツの修羅場によって爽やかさ2割り増しに感じられるのもポイント。
「ヤケになんなちゃ、俺がすごいっちゃけん」昭栄の人生めちゃくちゃ楽しそうで羨ましい。こんなこと言ってもお馬鹿すぎてまったく嫌味がないのがすごい。
シゲタツと将のトライアングルに、
「俺な…風祭(あいつ)が怖い。お前はどうや?」
と一石が投じられて、物語はクライマックスへと突入して行きます。
思えば13巻はまるまるつなぎの巻、って感じで物足りなさがあるのかも。通常のジャンプコミックス版でいうと2巻分ですから、中だるみ感が少々。思い返して見ると、自分もこの頃はあまり熱心に読んでなかったです。もうすぐ連載終了するとも知らず……後悔後の祭りです(´・ω・`)
文庫版書き下ろしは「横つながり ◆JーFriends」。
スポーツに打ち込んで良かったことの一つに学校外で友だちが出来ること、があるそうで。
対戦仲間としてマリノスユースの須釜、ジュビロの山口、エスパルスの横山が。(書き下ろしのスガさんカッコいい。)
同じチーム仲間はいつものロッサ三人組。若菜が郭に勉強教えて貰ってます。この子たちは一緒に遊びに行ったりも。
ナショナルトレセン仲間……ドリームチーム楽しそう。ここは海外遠征もありなので、遠征先で夜ホテルを抜け出してコンビニで買い食いして叱られたり、現地の食文化を楽しんだり、家族のお土産を買うのに走り回ったり。
免税店でリスト片手に家族からのリクエスト品を探す一馬。ブランド物の口紅がちょうど売り切れで、姉ちゃんに怒られる〜と凹んでいたら、余分があるから譲ってやるよ、と平馬くん。
意外といいやつ……と感動する一馬はどんだけ姉ちゃんがコワイんだw
あちこちで通訳をしてくれる英士はなんで余分に?と不審そうですが、こんな風に新しい友情が誕生していくそうです。