「ホイッスル!」文庫版 14巻 感想⑦

「ホイッスル!」文庫版 14巻 感想⑦

今、眠くてたまらないけど頑張る。一気に最後まで書けそうな気がします。
でも最後まで行ったらイリオンについて書かなきゃいけないんですよね〜。いつだったか「イリオン どんな人物?」みたいな検索ワードがあったんですが、本編・例の短編から「サムライファイト!」まで読んでも全然わかりません!って心の中で突っ込まざるを得ないほど謎の人物ですからね。あ、また漫画の人物に嫉妬してしまいました、紙なのに。そう、紙なのに……いや2次元は単なる紙とインクじゃないんです!それを超えた至高の何かなのです!!
以下ネタバレあり!テンション上げて行きましょう!

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14巻

将とカズさん。九州の二人はやっぱり人気あるんですね。 トーゼンか。美味しすぎですもんね、二人とも。極小GKカズさんの悩みや葛藤も読んでみたかったなー。
STAGE.190から201まで。プラス番外編、「”25㎝”が生んだドラマ」を収録。

夢を見ている将が”ぼくは風だ!”と……。後の悲劇を暗示しつつ、ここでは将の気力十分の描写にもなっています。伏線上手いですね……。
鳴海と藤代の寝相に性格が出まくってるのがいい。
スタメンをがらりと変えて九州戦に臨む東京選抜。
「苦しくても最後まであきらめない、一番の負けず嫌いが勝つのよ!」
型にはまらないギリギリキーパーの不破、鳴海を吹っ飛ばす城光キャプテン、天然の天才DF昭栄、敵味方ともにみんなカッコいい!燃えます、九州戦!
初のスタメンに心の底から試合を楽しんで、勝つことしか考えてない将にも胸熱。
後半に相手のミスで先制したと思ったらあっというまに逆転され、しかも鳴海がレッドで退場してしまうという劇的な試合展開。
「天才だか知らねーが、昨日今日サッカー始めたやつになめられてたまるかよ!」
熱いです鳴海。サッカーを愛してます。
交替で藤代・水野がインしてきて、一年前はただ憧れて、遠い存在だと思っていた二人と同じピッチで同じ気持ちで……「夢みたいだ」と素直に口に出せちゃうのが将。
それを受けて水野がついに、「お前はうまくなったよ!」と。互いに認め合い切磋琢磨する関係にまでなったんだ……と感動です。
そして鳴海と知佳ちゃんの出会い。これが一生ものだとはさすがにびっくりしましたが、年の差を感じないお似合いの二人……カップルの少ない「ホイッスル!」の世界で一番しっくりくる二人なんです。
結果は延長戦の末東京の勝ち。
負けてまっすぐカズさんのところに謝りに行く昭栄と、昭栄で憂さを晴らしてスッキリするカズさんの体育会系気質が楽しい。
最後の最後まで何もかも美味しい九州選抜でした。

そしていよいよ、中学生離れした11番のいる関西と対決ー!
長いですよ、この試合は。
まずはシゲが関西選抜にいる理由の種明しから。しかしこのお父さんが、あんさんは信用できん、責任がありまんのや、半端は許さんって言ってもほんと”あんたにだけは言われたくない”って感じなのに、土下座までしてシゲはえらいな……。
14年前に読んだ時もそう思ったし、今もやっぱりそう思うなー。
でも本当の本気でサッカーをするシゲが楽しそうで救われますね。

番外編「”25㎝”が生んだドラマ」。
シゲと水野のボーイミーツボーイ物語(としかいえない)。これが「公式」って今読んでもすごいな……。
水野くんちも結局復縁したし、大人の都合に振り回されてる二人がめぐりあって親友として惹かれ合うのは必然です。二人とも周囲から浮いてて、自分の居場所を求めてたし。
でもこれ最初の勝負からシゲが勝ってたんですね。シゲの方がお兄さんで我慢強いから当然か。
お寺に住み込んでる見るからにワケありの相手に、
「自由でいいな」っていうあなたが自由すぎだよ、タツボンよ……。
「自由ってのも結構大変やで」と笑って一個下の友人を甘やかすシゲは大人です。人より早く大人になって、それからずっと。
結局水野をかばってシゲはサッカーに本気になるのをやめてしまったわけですが、これから先も付かず離れずで二人の関係は続いていくことに。
極限まで膨らんだ期待をぺしゃんこにされて裏切られたと思っている水野が、シゲに食ってかかることが出来ないのも、性格だからしょうがない。母親の言うことを受け入れて一緒に家を出て後悔してるとも言えないんですからね。ましてや他人に言えるわけない。
意地っ張りの二人の均衡を破ってくれる将が現れて、本当によかったね、二人とも。

文庫書き下ろしは「タテ社会」。
功刀 一(くぬぎ かず)少年がまだ中学二年生の時の話。
今度中途で入ってくるやつ、元バスケ部の問題児らしい、と聞いて、
「上等やん。腐った根性叩きのめしちゃる!」
と、今よりさらにやんちゃです。
「頼むばい、カズ!」と微笑む爽やか城光さん。
あんたが先輩?と、腹黒そうな昭栄の顔!イケメンじゃなーい。
お前が一年のガキか?と真っ向から受けて立つカズさんですが、そのちんまりさにぷっと吹き出す昭栄。
すかさず「先輩キーーック!!」
お前には骨の髄までわからせる必要がありそうやな、ってセリフのカズさんの顔もイケメンじゃない。こわ可愛すぎる!
先輩後輩の心得を昭栄に教えて行くカズさん。
「学問」カズさん:学年で上から数えて10位、昭栄:下から数えて10位、
「経験(?)」大盛りとんこつラーメン4人前を完食するカズさん、
「地位(?)」昭栄のフィールドバスケで勝負するも、ディフェンスをかわさず後ろ向きで3ポイント決めるカズさん。
勉強以外はなんでもこなす俺が勝てん⁈とショックを受ける昭栄に、カズさんがトドメをさします。
「何年経ってもお前が俺を抜かすことができんもんがある。『年齢』!…などが自分より上の人を先輩っちゅうんや。わかったか?」
「はい!カズ先輩!」
と、調教完了!←って書いてある、本当に。
それから絶対服従になって今に至る。
俺の人選正しかった!と裏で自画自賛の城光さん、さすが九州のキャプテンです。

……この書き下ろしを連載当時に読んでいたら、どんな沼にハマっていたか、自分が怖いです(^◇^;)。よかった。

⑧に続く

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