「ホイッスル!」文庫版 12巻 感想⑤

前に翼と玲をいとこって書いてましたが、実際は「はとこ」でした、すみません。他にも色々間違いがあるかも。あと感想がひいきのキャラに偏っているのも、ちょっと腐女子の片鱗が顔を出してしまうのも申し訳なく思ってます(一応)。そしてついに12巻だけの感想になってしまいました。
以下ネタバレありです。
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目次

12巻

本編の3割増しに美形なタッキーと、連続2回目登場の郭くんが表紙。
STAGE.159〜174まで。
前巻から引き続き日韓戦。
GKの小堤が相手方FWと競り合った際に怪我をします。しかし本人の強い希望で続行!……残り5分、2ー1で負けてるので相手が無理に攻めて来ないかもと言ったってむちゃくちゃですよ〜!
まあおかげで気合の入った将が同点ゴールを決めたからいっか(^^)連携プレーを成功させた水野・鳴海と3人で喜び合うシーンが可愛いなー。
そして伝説のFK。「サムライファイト!」のファーストシーンでもこの問題は取り上げられているので、先生にとって看過出来ない問題なのだなと思います。郭くんのキャラ設定をした時から、この展開ありきだったんですね。「ジャンプ」を読んでいる少年たちに、自分ではどうしても変えられないことで相手を揶揄するのは卑怯だよという強いメッセージ。試合後相手方もフォローしている繊細さが好きです。
この試合を通してちょっと成長した水野くんの一連の対応がいい!カッコいい水野くんが戻ってきて嬉しい。さすが当たってますね〜、スポットライト。
ところがせっかく逆転したのに、慢心の隙を突かれて引き分けにされてしまい、試合終了です。
試合後スペインのクラブチームのスカウトマンが、将来が期待出来る選手として将に声をかけて行ってくれるのは王道でいいですよね〜最高!
帰国すると、怪我で離脱の小堤に変わって不破が都選抜に加入。
こうなって初めて、小堤はマルコに懺悔します。
渋沢の怪我は自分の妬みに一因がある。相手を傷つけても勝ちたいなんて、自分は卑怯な人間だ、恥ずかしい。……
誰からも責められなかったけれど、結局自分で自分を許せなくなった小堤に、マルコは言います。気付いてたよ、と。人間は弱い、みんな同じ、弱さから逃げなかった健太郎は強い。同じ間違いをしないよう、自分自身と戦っていこう。
陰で聞いていた渋沢さん、コーチに先越されたなと苦笑いですが、渋沢さんが出てったらこじれるでしょ〜。もし和解?出来たとしても、小堤は顔合わせづらくなると思うし。でも待ってるぜ、って心で告げる渋沢さんは大人だ(*^^*)
そして舞台はナショナルトレセンへ。
満を持して「金髪のフリーマン」ことシゲが表舞台に登場です!髪がサラサラすぎて、声聞いても誰も(親友も)本人って気付かないのが、もう、無理ありすぎて面白いよ〜!(≧∇≦)メソ愛子さんの「西限定FUJIMURAシャンプー」も何度見ても笑えます。
シゲさんと敵同士になるなんて……と戸惑う将の描写はあるけど、水野の心情はここでは意図的にスルーされてます。後でドカーンと出てきますからね。
この合宿も見所いっぱいなんですが、各地域の選抜メンバーの中でも力入ってるのが九州!ていうか高山昭栄!明るくて大雑把で、どストレートで自己中な自信家。しかもイケメンでちょっとおバカ。誰とでも仲良くなれて、自分のペースに巻き込んじゃうところも藤代と被りまくりなのに、そうは感じさせずにちゃんとキャラが立ってます。好き。男の子の理想の塊みたいな感じですね。あ、もちろんカズさんとセットで!こちらも小さいのに恐ろしく気が強いところが翼と被ってるんですが、より男臭いところが可愛い。好きです。
友達だからこそ全力でお前を倒す!という昭栄の言葉に悩みが吹っ切れた将。自分も全力でシゲと向き合うだけーーああ青春!
将が本当に時間を惜しんでこつこつと練習して飽くことのない様子がしっかり描写されているので、この大舞台も納得して読めますね。「素直さと練習好きはあいつの才能」言うは易し行うは難しです。

描き下ろしは、「試合の後 親交食事会がありました」3ページ。
和やかに両チームでお食事。本場のキムチは美味しいと喜ぶ日本の少年たち。俺は嫌いだけどな、というFWのインスンくんに将と水野はびっくり。日本人でも納豆嫌いな奴いるのと一緒だよ、と同時通訳してくれているユンギョンは納豆キムチが好きと。食べ盛りの中学生に食べ物は共通言語なんですね、みんな可愛い。
渋沢先輩の隣に座ってるDFのドハンくん、美人の監督さんに一緒に写真を撮って貰いたいんだけど……とはにかみながら頼んでます。ガイドのキムさんに通訳してもらって、気軽に引き受けて監督のところに打診に行く先輩、超男前。
玲も快諾して、キムさんにカメラを渡したところで、みんなが集まってきて結局賑やか過ぎる集合写真に。ピッチを離れればみんなお馬鹿でシャイな中学生(渋沢さんは除く)。サッカーを愛する者同士、親交が深まったようです。

⑥へ続く

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