「湯神くんには友達がいない」1巻 感想 佐倉準

「湯神くんには友達がいない」1巻 感想 佐倉準

やっと1巻を読むことが出来ました(^_^)
2巻から読み始めたため、色々と謎だった部分がわかってスッキリです。
内表紙、平楽さんのポスターを撮る湯神くんの横の猫。表情がかわいい。こんな簡単な顔なのに……いや、だからこそ?
背景にトーンを多用しない簡素な感じが、湯神くんのシンプルな生き方と合っていて好きです。
書き始めたら長くなったんですが、各話感想です。名台詞が多いので、全部引用したくなるんですよね。

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第1話:湯神くんは謝らない
「一人じゃ何もできないあなた達とは違うんですよ。あ・な・た・達とは!」
1話から飛ばしてますね~。読者にもケンカ売ってます。ちひろちゃんも怒りのあまりドスドス歩くくらいです。
いやーこんなことを正面切って言われたら、相手を変人認定して絶対話しかけないと思います。
しかし。
ちひろが本当に困っている時、助けてくれるのはなぜか湯神くんなんですよね。

物語は困っているちひろちゃんから始まります。
自転車置き場がいっぱいで、空きスペースがない。転校初日で右も左もわからない。
そんな時さわやかな笑顔で助けてくれた男の子、さらに同じクラスで席も隣同士に……なのにフラグも何もあったものじゃないのが、さすが湯神くんです。
転校を繰り返し、「吹けば飛ぶようなテキトーな人間模様」ばかりを経験していたちひろは、今回は長期滞在になるため、仲のいい友達、継続した人間関係を強く強く求めています。
私も小学校の時何度か転校したので、メール(手紙)に知らない人の名前ばかり……ってところは身につまされます。
しかし湯神くんはいつも屁理屈言ってますが、共感出来る部分も多いですよねー。
寒いなら窓は閉めた方がいいと思うけど、
自転車は決められた場所以外に停めたら他に困る人が出るし、
女子はUVとか気になるし、
一緒にご飯食べようって言う勇気は持った方がいいしね。
溜まったストレスを後輩にぶつけて負の連鎖になるのは絶対ダメだし。
「やられっぱなしなんて俺は嫌だ!!」
あれ?なんかかっこよくない、この人……
それにしてもこれだけ可愛い子に「この恩は忘れないよ。…困った事があったらいつでも言ってね」なんて言われて、
「別にあなたに何も望んでないし」って返しができる湯神くんは勇者です。
湯神くんワールドをもっと覗いてみたいと思わせる、第1話でした。
あとPコートのちひろちゃんが可愛かった!それが言いたいがために、一巻から感想を書こう!と思いました。

第2話:湯神くんは覚えてない
冒頭からちひろちゃんがウジウジしています。まだ友達はいません。
そんな中、湯神くんの価値観とやらが公開されました。
「俺はウジウジと過去の人間関係に脳の容量を使うつもりはない!
何故なら俺は友達とかそういうものを必要としない人間だからだ!」
言い切った!なんかさわやかですらある!
すごいなーとただただ感心。湯神くんはどんな逆境も自分の手で払いのける、覚悟と自信を持って日々を生きているんですね、漢だ。。。
湯神くんの昔馴染みの林山くんは2話からもう出てたんですね!最初からやられキャラだったんだ……。
それよりこの第2話では、湯神くんがちひろにものすごくキツイんですよね。
のっけから、「友達できないのか?…集団に属さないとやっていけないだろ、女は。待ってるだけじゃ友達はできないからな。分かってるのか?」
ここのもぐもぐやってる湯神くん、腹話術の人形みたいでめちゃむかつきます。
でもカレーパンはおいしそう。
その後、成り行きで野球部の対外試合を観戦するちひろ。
小学校時代の顔見知りに対する湯神くんの言い草もひどいもんですが……
「実際クラスで存在忘れ去られて、一人でメシ食べてるあなたなら」
ってひどい!!
一緒にいる門田くんも、これはいたたまれないですよ。
ナスカレーパンに例えられて、古くて価値がないって言われるなんて、ちひろの人間としての尊厳は踏みにじっていいのか?!湯神くん。
しかし最後まで話を聞いてもらえなくて反省したのか湯神くんは、ちひろのリニューアルをはかります。豆カレーパンで。
そのカレーパンがなんかモソモソした味なのが、涙を誘います。

第3話:湯神くんは聞いてない
湯神くんは一日のやることリスト兼おこずかい帳をちゃんとつけているんですね。自分でアイロンをかける男子高校生……素晴らしい!これは偉いなー。
そして雨の日も何かしら一人で楽しいことを見つけて、人生を謳歌しています。
それに比べて、ちひろがカレーパンでリニューアルしなかったことにおかんむりの湯神くん。絶好調に自分勝手です。
最近クラスの人達に避けられている気がする。というちひろの相談を受けて、
「自意識過剰だろ(誰もあなたの事なんて気にもとめてない。そんな暇な奴はいない)」
カッコの部分を口に出すから、湯神くんには友達がいない。
そして本当にクラスの女子に引かれ気味のちひろちゃん。
それが判明すると今度は、
「じゃあ仕方ないな。原因がないんじゃもうどうしようもない。一人でやっていくんだな」
とトドメを刺します。これはヒドイ。
しかしちひろがちょっと落語に詳しいと知って、湯神くんの態度は豹変します。イキイキとうんちくを語る語る……今まで隣でご飯を食べるのもうざいって態度だったのに勝手な人です。
でもこの一方的に語る部分、面白い漫画について語ってる自分と同じ?てちょっと冷や汗。よく夫に全然興味ないから!って言われるもんなー。でもリアルに語り合える友はさすがに主婦にはいないし……そう思ったらブログって素晴らしい!
脱線しましたが、ちひろにもついに災い転じて福がきました!湯神くんと二人で、廊下で騒いだ罰として一週間の教室掃除をすることになったのですが、野球部のマネージャーにして、湯神くんの存在を脳内から焼き消したいほどきらいな久住さん(面倒見がいい)と仲良くなれました!
よかったね、ちひろちゃん(*´∀`*)

第4話:湯神くんは裏切らない
天城高校の林山くんと、湯神くんの過去の因縁話でした。
(放課後の帰り道、友達と買い食いしながら道を歩く…なんて幸せな事かしら。生きててよかった。)
ちひろ、しみじみと小さな幸せをかみしめてます。しかもこれ久住さんから誘ってくれたんだし、嬉しいよね。共感するわあ。
そして幸せで心が広く大きくなったのか、自分からトラブルを呼び込んでしまうのでした。
しかし林山くんはほんと小心者だけど、根はいい人なんですよね。
ただなんとなく林山くんに興味がわかないので、彼がらみの話はなんか薄く感じてしまいます。すみません。
今回湯神くんの一人ボーリングより、一番心に残ったのは「ボヨモン」でした。
ボヨヨかわいい!こんなガチャがあったらやりたいよー下がり眉がかわいいよー!

第5話:湯神くんはめげない
湯神くんは野球では周りの人も認めるくらい、いつも努力してるんですね。
勉強もできる設定だけど、予習復習はかかさなそうだし。
対してお休みの日は、ソファで漫画を読みながらアイスを食べて、勉強もしなければお手伝いもしないちひろちゃん。そりゃあ脇が甘すぎに見えるってものです。
初めて湯神くんの家族も登場しましたが、ごくごくフツーの暖かそうな家庭です。
完全試合とノーヒットノーランがなくなって落ち込んでいる湯神くん。フツーの高校生らしくていい。
今回は暴言なしかな?と思ったら。
保健室で湯神くんとちひろ母が対面した時、常識人の久住さんが湯神くんが失礼なことを言うんじゃないかとはらはらしているのに、実際失礼なのはちひろ母だったという……
(触れんなってあんたの旦那が言ってたろうが!!!)
って、キャラ変わってるちひろがおかしい。
最後誤解は解けたのですが、わざわざ家に来てまで平楽のCDをちひろに貸して、感想を語り合うのを楽しみにしてる湯神くん。それで借りを返したつもりでも、楽しいの湯神くんだけだし……
そして湯神くん宛の可愛い封筒のラブレター?を発見して、2巻に続くのでした。

6巻の感想はこちら

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