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「海街diary」感想③ フラワーズ2017年12月号

time 2017/11/07

「海街diary」感想③ フラワーズ2017年12月号

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「海街diary」34 幸福

そして同時刻の山猫亭。おばちゃんの写真と住職とマスターと三人で飲んでます。
この店はミドリ一家に相続させるかと思った……という住職に、マスターが答えます。
「ここはわしのもんやない。先代からの預かりもんや」
ミドリ一家も鎌倉に根を下ろすかはまだわからないだろうし、
「家ちゅうもんは帰る場所かもしれへんけど、縛りつける場所にもなるんや」
「フラワーズ」を読んでいる年代の人には刺さる台詞ですね……。家族との関係もそうですが、土地や上物それにお墓がまさに……!現実の生活と郷愁に引き裂かれて苦しんでいる人も実際にたくさんいるはず。深いなあ。大人のためのまんがだ〜。
そうかもなと住職は受けて、おばちゃんも死ぬまで家族に振り回されて苦労したが、あんたを始めとして縁に恵まれて、
「不幸な人生じゃなかったっておれは思うけどな」
「人の幸、不幸は本人にしかわからへん」
おばちゃんが幸せだったかどうかは断定出来ないが、
「わしはまちがいなく幸せやった」
マスターはおばちゃんが亡くなった時に痛烈にそう感じたのです。
葬式に参列してひとり海猫亭に戻って来た時、窓から海猫食堂が見える、そこに灯りが点ることは二度とないんだと。
おばちゃんの食堂で肉抜きカレーを食べて。
花見に誘われて面倒だと思ってたのに桜はやっぱりきれいで。
東屋で月見酒して、月はきれいだし外で話しながら飲む酒はうまくて。
「あれが幸せやったんや。わしにも幸せや思える時があったんや」
いい年して失くしてから気が付くなんて。人生なんてその繰り返しだ。愛には死を止める力はない。もう帰って来ないんだ──このカウンターで、マスターはおばちゃんを惜しんで涙を流したのでした。
幸せは後になって気がつく、「…そういうもんかもしれないな」
そこへ電話が。
「あれ? あんた今ヒマラヤちゃうんか?」
そこから始まる不穏な会話──電話なのでマスターの受け応えしかわからないのがまた何とも……「そら言わなあかんやろ。チカは女房なんやから」
詳しいことがわかったらまた、と通話を終えたマスター。
「頂上アタックチームと連絡が取れへんらしい」
悪天候で一時ベースキャンプまで撤退すると無線が入って以降連絡が途絶えている。上部で雪崩があったらしいという情報も……。
「まだわからへん」
「そりゃ大変じゃないか」
住職の言葉を背に受けて、鶴の写真を見つめるマスターです。

ページ変わってタブレットで写真を見ているすずたち。直人の卒業制作はウエディングドレス! 加賀友禅に同じ柄を刺繍したレースを合わせたもの。
このデザイン、お腹大きくても大丈夫だね! と嬉しそうなすず。女の子です(^^) だけど、
「すずちゃんのはコレ!」
と言われるとちょっと尻込み。こんなキレイ系のワンピ無理! 色黒いし似合わない、ぜったい無理〜と遠慮するのですが、おれの「girlish(ガーリッシュ)」ってイメージにすずちゃんがピッタリだから大丈夫! と直人に太鼓判を押されます。
「いっしょにやろ! 思い出になるし」とチカ。
ウエディングドレスのことなんて、考えたことなかった。結婚式自体、色々あってそれどころじゃなかったから。
「だんなさん今エベレスト行ってるんだもんね」
感心する直人に、チカは微笑んで答えます。
「すごくなくていいの。無事に帰ってきてくれれば、それだけでいいの」
ドレス楽しみだよ、と直人の手土産のぶどうを洗いにチカが席をたった時、
「チカちゃん幸せそうだね」と直人。「お母さんになるんだもんな」
「直ちゃんだって幸せそうじゃん」
とひやかすすず。桐谷さんとのことをうんと年下のイトコに指摘されて冷や汗をかく直人ですが。
「幸せか。幸せってなんなんだろうね」
予想外の言葉に納得のいかないすず。
「何? なんかあったの?」
「いやー別に。あ、すずちゃん電話だよ」
最終ページは明るい茶の間を強調するように、手前側の隣の部屋に影が差している一枚絵。普段コマが詰まっているだけに、会話二つきり、チカは後姿というこの空間の使い方がすごい効果を上げてます。上手い!

好きだ! あたしも。で、前回気持ちが通じ合う幸せを知ったすず。賢い子だから人生甘いもんじゃない、とは思っているとは思うんですが、直人の歯切れの悪さはいったいなんなんでしょ。そして電話も……。
気になる引きで次回は4月号!2月28日頃発売です。

幸せってなんなんでしょうね?
L・M・モンゴメリの「丘の家のジェーン」。
学校の休暇毎に離婚して離れて暮らす父の元、プリンスエドワード島を訪れるジェーン。自分がいない間に可愛がっていた猫が死んでしまったと聞かされます。

「あたし──あたしの──大事なものが死ぬなんて思わなかったわ」
ジェーンは父の肩越しにささやいた。
「ああ、ジェーン、愛には死をとめる力はないんだよ。短くはあってもピーター二世は幸福な生涯を送ったのだ。みんなで庭へ葬ったよ。外へ出て庭を見てごらん。ジェーン。お前がくると聞くが早いか、たちまち花が咲き出したんだ」

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いらっしゃいませ(^^) 40代のパート主婦、スウ改め”のんのん”です。活字大好き。マンガ大好き。家事の中では掃除が好き。あとはあんまり・・・。娘と夫との三人暮らしです。



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