「おかゆネコ」1巻 吉田戦車 感想

「おかゆネコ」1巻  吉田戦車  感想

こんにちは、スウです。
過去のエントリーをご覧になっていただくと、この人今流行りのレシピ付き料理まんがが好きなんだな、と簡単にお判り頂けるかと思います。
おかゆも好きです。小林カツ代さんの「美人粥」も持っています。古い本ですが、おかゆがなんともおしゃれで美味しそうな、素敵な本です。おかゆに合うおかずや薬味もいろいろ紹介されています。
でもこの「おかゆネコ」は!!
出てくるおかゆ、みんな不味そうです!!ちょ…待ちなよ、それ入れるの!!ってびっくりします。
でもネコは可愛いです。人間臭かったりネコの本性丸出しになったり、とにかくツブが可愛い。漫画家さんが愛情というフィルターを通して描かれたネコちゃんは、本当に可愛いですねえ。
「ビッグコミックスピリッツ」で連載中。コミックスはA5判で、表紙のツブと、ずらりと並んだおかゆがいい感じに癒し系マンガかな?と思わせてくれます。中身は不条理系ですが、癒し系と言っても過言ではないゆるさですもんねー。

一人暮らしで、典型的な30代独身男性の食生活をしている八郎の元に、実家で飼っているネコのツブがやってきて、同居を始めることになります。
ツブという名は、今は亡きおばあちゃんが、「ごはんつぶ」からつけてくれたのです。
ツブはしゃべり病という奇病にかかっていて、しゃべるだけでなく知能も人間並み、悲しいニュースを見て心が沈んだり、ご近所付き合いをしたり、間違った方向に頑張りがちな人を正論で諭したりと、八面六臂の活躍です。
もちろん料理で八郎の食生活の改善も図るのですが、作るのはおかゆだけ、しかも猫舌で味見ができないので、時に、というか頻繁に、珍妙なものを作り出して、八郎を悶絶させます。

八郎の会社関係、お散歩中にツブが出会った人もしくは動物と、たくさん出てくるキャラがみんな変!!なんですが、吉田戦車さんのまんがだからそれは折り込み済みというか、常識人がこの世界にいたらむしろ可哀想だから、それはいいんです。
でも予想を上回る感じに変なのに、みんな親しみが持てて、特に八郎に好意を持つ俵さんは応援したくなります。八郎のために生まれて初めて作ったお弁当が変すぎて、八郎に拒絶されただけでなく、母親の「マダムTのルンルンボンボンブログ」でさらされちゃったり。微笑ましい女性です。

ツブがネコの「ぶきっちょな手」でお料理出来るのは、八郎の会社の上司の多田課長の研究に研究を重ねた爪切りのおかげです。多田課長は変態っぽいですが、猫好きないい人です。
おかゆのレシピ?は大体一コマです。すいかの種のおかゆやトンカツの衣のおかゆ(肉は別の料理に使おう!とわざわざ書いてある……)などつくる前からそれはどうなの?ってものもあれば、ハムのおかゆ・ずんだおかゆなどおいしそうなものもあります。

でもとにかくツブが可愛いです!誰とでも仲良くなっちゃう、ものすごくコミュニケーション能力の高いネコなんです!お散歩中に話しかけられて仲良くなっておかゆを作りに来てもらいたい。。。読んだ人はみんなそう思うのではないでしょうか?!
(もちろんイヤな人もいると思います笑 普通に外猫ですからね!)
会話もテンポが良くてほんとに面白いです。
それに作者の実生活が時折透けて見えるところも楽しいです。
なんども読み返して楽しめる作品ですね!
クルミのおかゆがちょっと美味しそう……と思ったんですが、だからと言って作らないと思います。


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