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「とりかえ・ばや」感想① フラワーズ2017年7月号

こんにちは!ついに7月号♡無事に追いついた〜!クライマックス直前って感じだから気を抜かないようにしなくては。
今回はセンターカラーでございました。担当さんのアオリもばっちり期待を煽ってくれてます!
以下ネタバレありの感想です。

「とりかえ・ばや」episode59.幻覚

前回のラストシーンの、沙羅が肩をはだけたままの格好で抱き合う二人のカラー、本編にはない妖艶な雰囲気……!黒と紫で色っぽい。
「過去の傷跡が二人を繋ぐーー高まる熱の先には…⁈」先には?(^◇^)
そしてなんと!9月号に「少女革命ウテナ」の完全新作が掲載されるようです!おおー!ってウテナ見たことないんですけどね。もしかして9月号「とりかえ」お休み?8月号がめっちゃいいとこで終わってからの二ヶ月焦らしプレイだったらどうしよう……。でもでも、この新作を待ち望んでいた方には朗報なわけですよね……さいとう先生は一人しかいないわけだから、そうなっても我慢がまん……。

最愛の尚侍が過去に重ねた嘘には目を瞑り、現在の献身的な愛情をありのまま受け入れる覚悟を決めた主上。そんな思いを込めてきつく抱きしめられ、はらはらと涙を流す沙羅です。
腕をほどいた上様は間近で沙羅を見つめーー口付けをするように引き寄せておきながら、その前に一言だけ……
「死なばもろとも…という心地…だ」
吸い出した蛇の毒が私にもまわったか。
全てが明るみに出て失脚しようとも…もう、いい。他に共に生きていきたい相手は誰もいない。死んでもいい。
(……死?)
過去に死にたいと思ったことがあった。あの時は自分一人の虚しさのためだった。どうせいつかは死ぬ命なら、この方のために捧げようーー
「……上様の思し召しのままに」
ついに沙羅もそうこたえます。共に闘って生きていく決意の、美しく感動的な魂の交換。
しかし目を閉じたまま苦しげな沙羅のために上様は人を呼び、自分を庇って蛇に噛まれた尚侍の手当てを言いつけます。しかしそういうご自身も病気なのに、さらに蛇の毒を吸い出したと聞いて周囲は大慌て。にわかに騒がしくなった夜の御殿ですが、上様は沙羅の身を案じます。
厳重な警備を敷いているはずなのに、目と鼻の先でこんなことになるとは。この先尚侍を守り抜けるのか……でももう後には引き返せない。
人の口に戸が立てられないように、人の頭の中まで操作することは出来ません。どんな厳重な警備も内通者がいればそれだけで簡単に突破されてしまいます。二人の闘いの行方は…⁈

一方牛車で都を通り抜けるのは、なんと吉野の宮!物見窓から眺める辺りの様子は凄惨そのもの。一家で病に倒れ、明日をも知れぬ貧しい者たち……。
立派な衣で正装した吉野の宮は宮中を訪れます。用件は主上のお見舞いということで、騒がしくなる殿上人たち。政情が不安定なこの時期に、まさかまた皇位争いが起こるのではと不安がります。
しかし実際は主上のお召しなのでした。
病の床についた主上と向き合う吉野の宮。主上が重病というわけではなく、大事をとっているだけのようなのが救いです。
道中に目にした都の惨状ーー病がこうまではびこるのは、
「宮は…なにゆえと思し召す?」
ただの流行病ではない。呪いではないか……。
「思い当たるは銀覚」
死罪にすべきであったか。そう後悔をみせる主上の言を宮は否定します。
遠流でさえこの有様、死ねば大怨霊となり、都に災いの雨を降らすかも知れません。
「……いかにすべきか?」
現状は八方塞がりです。でもこの重いお話の間中、片肘をついた主上のしどけない姿が見られますので、まあよし!なんとかなるでしょ!という気分です(^^)
しかも吉野の宮が、「とりあえずは……」と取った行動とは、自分の衣を脱ぎ、それで主上を包み込む…というもの。
「上様をお守りせねばなりませぬ」
その衣は吉野で経文と香を染み渡らせたもの。あなたをお守りいたすはずです。
上様のお顔に初めて笑みが浮かびます。
「ありがたい」
そしてしばらく都に滞在してくれるよう、改めて依頼します。左大臣が怪我をしているため右大臣一人が宮中を差配しているが、この現状では荷が重いはずだと。
承諾した宮に、主上は重ねて頼みます。私と同じように、睡蓮の尚侍を守ってほしい。危険を顧みず、私を守ってくれたのだ。
嬉しそう…というのとはまた違う、なんとも複雑な感情のこめられた表情に、宮も静かに微笑んで見守ります。
吉野の宮の安定感がすごい! 宮がいてくれるだけでなんとかなりそうな気になります。かっこいい(^^)
次は承香殿で沙羅のお見舞い。
御簾越しに宮と対面した沙羅は喜んで、元気だから仕事に復帰したいのに、主上が休むようにと……と言って頰を染めます。
宮はじっと沙羅を見られて、
まだ挨拶を交わした程度なのに三度も「主上」と口にされた。そして顔付きも変わった。最後に会った時ーー「恋がわからぬ」と、子供のように睡蓮殿に訴えていたのに。今のあなたとはまるで違う。
「ゆくべき道に舵を切ったように思える」
想いが通じ合った二人なのに、愛し合っていることは傍目にも確かなのに、
「苦しいのです…」
恋を知った沙羅はしっとりとした風情でそう答えます。
主上は私たちの嘘を許そうと…でも本当は迷っておられる。私もまた許されて良いものと思えなくて、心を決めかねているのです。
宮はある御歌を上げて、「天つ空なる人」と沙羅が主上を崇拝するのは当然ではあるが、「大君と言えど一人の恋する男であられる」との懸念を示されます。主上は沙羅から愛されたいと思っているのだと。
宮は主上から軍荼利明王(一発で変換出来てびっくり!)の水晶を預かって来てました。そなたのために何か力のあるものをと、主上にお願いしたーーと。
この霊験を私は昔この目で見ました! と当時を思い返してはしゃいだ様子になる沙羅に、
「そのような大切なものを……」主上は本当にそなたを大事に思っておられる。
「主上と私がそなたを魔から守ろう」
玉を手に沙羅は嬉し涙を流すのでした。
そこへさらに見舞いの品が届きます。さっそく宮にお勧めすると、お菓子をもぐもぐ食べる宮がワイルドでかわいくて素敵。
すごい数だ! 周りも主上のご寵愛をよくご存知だ…とちょっとおっさんくさいのがまた良し。
弓弦親王からも届いてます。親王自身の具合も良くなったので、今度お見舞いに来てくださるそうです……とここが伏線でした。
一人では食べきれないので皆に分けています、という沙羅に、じゃあ少し頂いて行ってもよいか? と前半終わりです。
吉野の宮が再登場したことで話が動いて来ましたね。宮さまさま! かっこいいし♡

②へ続く。

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