「セケンノハテマデ」サラ イネス 1〜2巻 感想

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2巻の表紙の方が好きなので、こっちを貼っておきます。
週刊「モーニング」で隔週連載中。
6ページのショート作品で、1ページ目は3コマ、あとは各ページ6コマずつ。しかも変形ゴマはなく、完全に決まった形式で進みます。
絵の癖もあり、最初は読みにくく感じましたが、慣れると癖になってしまうゆる地味まんがです。

「セケンノハテマデ」は、メジャーデビューしたばかりのバンドマンの日常を描くショート。欄外の紹介文に「演奏シーンなどは、たぶんあんまり出てきません」とある通り、彼らの生活感溢れる日々の出来事が綴られていく。
(コミックナタリーより)

何が面白いってハッキリとは言えないんですが、才能とか育ちとか、ちょっと恵まれた「持ってる人」の日常を覗き見るのが面白いっていう感覚?
楽屋オチなネタが繰り返されてウンザリすることもありますが、そこがまたほんとに知り合いの話を聞いているような親近感を増す仕掛けになっていて。なさそうでありそうのさじ加減が絶妙なんです!
バンドがちょっとずつメジャーになっていっているのも面白いです。

以下好きなエピソードなど。ネタバレ……ってどこからどこまでがネタバレなんだろ?と悩みますが。

やっぱり一番はモーちゃんとキヨミンのエピソード全部。高校時代から。清美ちゃんが黙っていなくなった時、普段無口なモーちゃんが壊れて喋りまくってたところ、ぐっと来ました。いつも側にあった物が無くなった例え話をするところ。
でも結構すぐにいい感じの娘が出て来ましたけど、これはそーゆーんではないのかな?
シロちゃんの「めんど臭くない」も好きです。「ソイツと終わるまで俺、待つし」って。……あれ、意外と恋愛エピ多いですね。さらっと描かれてるけど、どれもいい感じに夢があるんですよね、これがまた。
ワカベンと成瀬さんの関係も発展するのか楽しみです。前作の「誰も寝てはならぬ」は焦れったくてたまらなかったので、そういう意味では読みやすいし、わくわくします。
あと1巻の終わりに載っているワカベンの弟くんがバイリンガルな話。モーニングでこれを読んでから、このまんが面白いって読むようになったんです。
小ネタとか分からないことも多いんですが、まあ本編?にはほんと関係ないので気にしてません。
というか、メトロ6R4の音楽性が全く想像も出来ないんですが(知識不足で)、一般受けしないという認識があれば特に問題なさそうなので、こちらも気にしません。
じわじわくる面白さです。時間が空いた時にちょこちょこ読みたい感じで。

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