毎月28日発売の月刊フラワーズ、2015年の1月号の表紙を飾るのは西炯子さんです。
「姉の結婚」完結から二ヶ月開けてもう新連載です。先生の体力すごいな!今年一年、フラワーズを牽引する作品となるのでしょうか?前の2作とは趣を変えて、ショートカットの主人公……はいいとして、表紙のおじさんは一体???まさかこの二人が恋愛を??
今回は私も趣を変えて、雑誌全体の感想にチャレンジしたいと思います。
ネタバレしてますので、作品によっては知りたくないものもあると思いますのでご注意を!!
「カツカレーの日」西炯子
巻頭カラーで新連載です。28歳の女性が主人公で、同棲中の彼に別れを切り出すシーンから始まります。
主人公の斉藤美由紀はゼネコン系会社員、彼氏は売れない劇団員。美由紀の両親は大恋愛の末結婚するも5年で離婚して、母娘2人で生きてきたけれどその母も2年前に鬼籍に。
「夢を見てられる時期は終わったのよ」と、安定した結婚生活を求めて美由紀は婚活を始めます。
最初のお見合い相手は「ハズレ」でした。10人中8人が即お断りするタイプ。
まあいいや、次!と思いつつ、すっきりしない気分でいた時に、ふと見つけた「ちょっと感じいい店」に入ります。
それが「カフェ夜の森」。
いっぱいの本棚と背の高い木が印象的な、食事メニューのない店。読書カフェと知って、軽食の欲しかった美由紀は手持ち無沙汰にしていましたが、(話し声を最低限にするための)会話のためのノートを見つけます。
そこで美由紀が綴ったのは、今の選択に迷っている心情でした。彼が嫌いになったわけじゃない……窓から入ってくる風がページを繰ります。
別の日の昼間、一見ガテン系?なおじさんが、日本に帰国したばかり?でカレーを求めてこちらも成り行きでカフェの森へ入ってしまい、偶然に美由紀が座った席に通され、やはり手持ち無沙汰なところでノートを見つけ……とここで終わり。
なんだかじめっとした感じの紹介になってしまいましたが、実際はもっと乾いた感じですスミマセン。
読書カフェって新鮮でいいですね。おじさんは建築系?一話目は話がさくさく進んで面白かったです。年齢設定もいい感じ。がっつり婚活を描いて欲しいところですが、真実の愛を求める的な話になるのかな。もっと短く感想だけ書こうと思ったのに、ついあらすじを書いてしまいました。
「とりかえ・ばや」さいとうちほ
絵がきれいでまさに眼福。田舎の人々が睡蓮の美しさを称える気持ちがわかります。石蕗の無神経さにささくれだった気持ちが癒やされる~。
原作を知らないので先が読めなくて楽しみです。沙羅は、お腹の子はどうなっちゃうんでしょう。続きが早く読みたい!
「アシさん」タアモ
スーパーアシスタントさんすごいの回かと思ったら、リコ先生の連載があと半年で終わるなんて!先月かなり睦といい雰囲気だと思ったのにどうなるの?
「月影ベイベ」小玉ユキ
まだおじさんの昔話が続いていました。雪景色のなかを白無垢の花嫁が逃げて行くイメージが綺麗。
「失恋ショコラティエ」水城せとな
来月最終回だそうです。
腕を16針、頭を8針って、かなりのケガですよね。恐ろしい…。プロポーズはズバズバ本当のことを言ってて良かったです。結婚してから一緒に成長していく感じ、それもありですね。
読み始めた時がちょうどサエコが夫のDVで家出してきた回だったので、こんな幸せいっぱいになるなんて予想外でした。エレナとソータもお似合い。
「ふるぎぬや紋様帳」波津彬子
小太郎かわいい。お母さんと伊都子の会話が好きです。現代日本物もいいですよね。不思議要素もう少し少なくてもいいな。
「ソファベット・ツアー」谷和野
この前の初連載はイマイチでしたが、今回は面白かったです。
「エンジェルトランペット」赤石路代
のっけからいきなり萌えました。寅ちゃん素敵……。
まりもが寅彦を好きになっちゃうのが本当によく分かります。男らしくて勇気があって優しくて。カッコイイ!
それまで流し読みだった「エントラ」を読むようになったのも、寅彦とまりもが出会った時のエピソードがあまりにも良かったから。
一番続きが気になる作品です。
「さんすくみ」絹田村子
こちらもそろそろ終わりが見えてきました。10巻11巻どちらになるんでしょう。
前回の孝仁のプロポーズ良かったのに、ハワイに行くって決めたんですね。お母さんの嘆きようがすごかった(^^)
「いま考えてることわかる?」花めいこ
モモちゃんとハヤトは別れたんだー。それでまた来てくれたんだー。主人公の懐深いな……なかなか面白い3回連載でした。
読んでない作品は外したのにすっごく長くなってしまいました。やっぱり雑誌まるごとの感想は難しいです。
来月号は「金の国水の国」の後編が載るので楽しみです。
2月号の感想はこちら