「逃げるは恥だが役に立つ」40話 Kiss 2016年11月号 感想

今日は火曜日なので「逃げ恥」いきます。
ドラマ大好評で素晴らしいことですね〜(^^)キャストに気を揉んだのがウソのよう。
以下ネタバレありの感想です。
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「逃げるは恥だが役に立つ」第40話[勝負は時の運]

えーと、前回は例のポジモン・五十嵐さんが三股?みたいな衝撃発言をしたとこまででしたね。

五十嵐さんは現在間違いなくフリー、正式な恋人はいないということですが、「2人の男性とデーティング中なんです」。これは彼氏候補として様子見している相手が2名いるということだそうです。なるほど。だから風見さんさえよければ3人目として私のハートに登録出来ますよと、まあそんな話なんですね。
「デーティング DATING」
とはなんぞや? という顔の風見さんに五十嵐さんが説明。
五十嵐さんはアメリカの高校に行っていたんです(帰国子女ではなく留学)。
だからお付き合いに関する考え方も向こう流。
日本のように告白して即付き合う(恋人関係になる・これだと相手をよく知らない内から付き合うということになりかねない)のではなく、気に入った相手がいたらまず「それなりに親しく付き合うお試し期間」を設けます。この間他にも気になる人がいたらそちらともデートしたり。他に誰もいなくて恋人同然(肉体関係がある)としても、正式に彼氏彼女にならないことも。付き合った後に相手に我慢が出来ない部分があったらどうするんだ、お互い深く知ってからパートナーになりたいという、なんとも複雑な期間なんですね……。
風見さんはまず、五十嵐さんの考え方が非常に合理的で、外国人っぽいと思う。君のキャラクターに合点がいった。しかし僕らはただの同僚であり「友達ですらないから」デーティングとやらはお断りだと。
「物を買う時、候補を比べませんか?就職活動する時受けるのは1社だけですか?結婚もまた同じですよね」
あっけらかんとして五十嵐さんは、風見さんの説得にかかります。……まったくもって同じじゃないですよね。結婚相手は人間で、人間には感情がありますからね。
そういうやり方はいい気がしない人も多いんじゃない、と風見さん。
「相手を値踏みしてる以上、自分だって値踏みされてるわけですから立場は同じですよ」
お互い同じように納得いくまで複数人と付き合うんだから、その中で常に「選ばれるべき存在」として自分の魅力を高めるべきでしょう。また(一人の相手に)余計な執着をしないで済む分、安全な付き合い方と言えるのでは?
「風見さんはこういう合理的な考え方に、理解があるでしょ。それでまたちょっと私に興味がわいたでしょ」
確かに好意ではないが興味は感じる。
そう考え込む風見さんに、「ほらだからお試しで」と押せ押せの五十嵐さんです。
明るく笑う彼女を見て、風見さんは、彼女なりの考えを全て否定するつもりはないけどと思いながら、正直な気持ちを話します。
君も僕と同じで、「付き合う」ってこんな程度のもんだろうと思ってる。「いいなと思って手に入れて、消費して飽きてしまったら取り換える」そこに相手の気持ちがあることや、関係が深まって別の局面が現れることなんか考えもしないで。
そんな刹那的な関係性になんの意味があるんだろうと思ってたけど。
「なんとこのたび十数年ぶりに僕は恋に落ちてね。しばらくはこの余韻に浸っていたいんだ」
えーー!!と驚く五十嵐さんに、振られたけどね……と心で呟く傷心の風見さんなのでした。
五十嵐さんの考え方が合理的?というかなんというか、とっても賛否両論ありそうですが、デーティング自体は実際にある行動様式なんですね。とってもイライラして疑心暗鬼になりそうなシステムだし、誤解が誤解を生みそうであまり合理的じゃない気がしますけどね。どうなんでしょう。勉強になります。

一方百合ちゃんの家ではみくりが青空市の報告書(商店街用)をまとめ上げ、この素材を使って職務経歴書も作ることに。
一仕事終えてゆっくりお茶とチョコレートを楽しむみくりと百合ちゃん。そこでみくりは仕事が決まったら平匡のところに戻ると切り出します。
それがいいわ、と穏やかに百合ちゃんが受けます。
思いがけず始まった共同生活を振り返る二人。
想像以上に理想的な2人暮らしだったよ、とみくりが言えば百合ちゃんも、今さら他人と暮らすなんて無理だと思ってたけど意外と楽しかった。このところ色々あったんで、「家に誰かがいてくれて気持ちが安らいだわ…」とこたえます。
私忙しくしてたからごめん、何かあった? 話聞くよ? とみくりは慌てますが、百合ちゃんは静かに否定します。
「話を聞いてもらわなくてもいいの。誰かとどうでもいい話をして 笑って それだけで心が休まるのよ」
必ず自分の味方になってくれる人が側にいて、優しくして、優しくされる。凝り固まってしまいそうな心をほぐして、問題に立ち向かう勇気をくれる。
みくりが行ってしまえばそうか、また独りになるんだわ。……
何か百合ちゃんの心境の変化をひしひしと感じますね。別れを惜しむ2人がいい場面でした。こういう共同生活、ほんと楽しくて楽だろうなあ……と羨ましく思ってたんで。

新しく作った職務経歴書を持って会社回りをするみくり。頑張ってますが、転職はやはり経験者でないことがネックで全滅しそうな勢い。職種広げなきゃダメか……と落ち込みつつ臨んだ面接で、
「あなた正社員になったこと一度もないんですね」とズバリ言われて、
「だからこそなりたいです」
と頑張って意思表示します。
面接官もこの職務経歴書、読んでて面白かったです、と言ってくれました。事務的な書類だから面白くする必要はないんだけど、そこがあなたのサービス精神なんですね。僕はサービス精神ってビジネスに大切だと思う。ビジネスと言ったって、結局は人間がすることなんだから、プラスαを持った人材がいい。
結果はまた後日メールでと言われたみくりですが、これはなかなか好感触?
結果、見事採用となりました。
夢の正社員……と、平匡と抱き合いながら喜びを噛みしめるみくり。
もちろん平匡も顔にはあまり出てませんが大喜び。
早速今後のスケジュールを確認。
みくりは百合ちゃん宅から速やかに戻り、平匡と一緒に暮らし、3ヶ月の派遣期間を経て正社員となったら晴れて入籍。
「ということはもう雇い主と従業員じゃありません。共同最高経営責任者です」って大真面目に言ってますw
「CEO chief executive officer」
その素晴らしい響きに感涙するみくりwバカップルw超が付くほどお似合いの2人。2人にだけ通じるこの上なくバカバカしい会話があってこその恋人同士ですよ!よかったね、お2人さんw

そして四月、共働きという新たな実験生活のスタートです。
……ところがそれはちょっと置いといて、別のお話。久々の沼田さん。
会社のお花見で、ゲイ仲間の大清水さんとサシ飲みになってしまいました。
彼氏が欲しいのに出来ない、と嘆く大清水さん。
イケメンだから女子には結構モテるのにねえ、と他人事の沼田さん。
近場でいないかなー、マッチョで短髪で性格の穏やかな大人の男性……そういう相手と落ち着いて長く関係を続けていきたいのに……と繰り返しながら、「沼田さんのこと口説いてるんじゃないんで!」と何度も断りを入れる大清水さん。何度も言われると腹立ってくるからやめなさい、なんて2人で楽しく飲んでたはずが。
翌朝気付いたら裸でベッドの中!
あれ?あれれ? とまさかの新たなカップル誕生で、次回に続く。

なんだこのオチw
前半がかなり難しくて重い話だったんで、バランスですね、きっと。久々にたくさん書いてしまいましたが、クライマックスに向けて最後の大きな問題提起という感じで考えさせられる内容でした。まんが読んでて、面白いだけじゃなくさらに考えさせられるなんて最高!大人が楽しめる日本の文化です!

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