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「海街diary」感想①フラワーズ2018年4月号

[amazonjs asin=”B079PDLDN6″ locale=”JP” title=”月刊flowers(フラワーズ) 2018年 04 月号 雑誌”] こんにちは、お久しぶりです!
ついに「BANANA FISH」のアニメ始まりましたね。今も2話の録画見てますが、絵がきれいだし、アッシュカッコいいし、話は端折られてますが楽しい!
「海街diary」は八月号で最終回を迎えましたが、まだ番外編があったり、BANANA FISHの付録が付いたりと、「フラワーズ」でも色々やってくれそうです。
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「海街diary」35 夜半の梅

巻頭カラーだったんですが、この時は最終回まであと何回!とか次回最終回!とか何も煽りとかなかったんですよね。だからナタリーのニュースで八月号で最終回って見た時はびっくりしました。
この回のカラーは海が無くて、夜の香田家の縁側で談笑するすずとチカちゃんと風太、そして従兄弟の直人でした。

カラーページ、自転車で坂を登っている風太。急いで駆け付けた先はもちろん香田の家。門の外で不安そうな顔をしたすずが出迎えます。
「なんかわかった⁈」
と開口一番たずねる風太に、
「まだ何も」
とすずが今までの経緯を説明します。
まだ遭難したって決まったわけじゃないだろ、天候が悪くて無線やネットが使えないだけかも……と風太は励まそうとしますが、
「どうしよう。店長さんが死んじゃったりしたら……」
と、すずは涙こそ出ていないものの今にも泣き出しそうな顔をして、未だかつてないくらい弱気になっています。その儚げな様子、初めてこんなにも素直に弱音を吐いたすずに風太が感じたことは、

やべえ。マジかわいい。

なのでした(笑)。↑ 写植もすずの台詞の三倍くらいでっかい。そんな風太がかわいいよ……。
そこへ佳乃がすずを呼びに来て、風太を見つけます。
「心配して来てくれたの」
と、やっぱり素直なすずに佳乃もにっこり。
まだ現地からの続報はないため色々な人が自分に出来ることをと動いています(坂下課長とヤスが一緒にスポーツマックス本社に向かったり。チカちゃんの部下が二人心配して家まで来てくれたり)。
夜食におむすび作るから食べて行きなさい、と風太に声をかける佳乃。
(この状況でメシの心配できるって女ってスゲー)って思う風太です。
家の中では直人と部下の人が三人集まって、臨戦態勢でネットで情報を集めています。
すずが夜食作りを手伝いに行ってしまうと風太は何もすることがなく、そんな自分に無力感を覚えます。しかしネットニュースを見たいつもの面々から、こんなことになってすずに何て言ったらいい? どうしたらいい? と戸惑うNYAINが届きます。風太は落ち着いて、浅野は今返事を出来る状況じゃないので俺を通してくれればいい、何かわかったらすぐにみんなに報せるからーーと連絡します。
おにぎりを作る四姉妹の方はというと、まず幸がチカを気遣います。大事な体なんだからと。上二人は冷静で落ち着いているように見えるのですが、実は帰宅した時のままで着替えもまだ。すずが後はやっとくから二人とも着替えて来たら? と気遣いを見せると、チカも笑顔で賛成します。
「あたしなら大丈夫」
待つしかないって分かってるし、今のあたしは子供第一だから。無理なんてしないから。
そう言ってすずにも、風太くんせっかく来てくれてるのに放っといちゃ気の毒だよと。
(風太、くん?)
今まで呼び捨てじゃなかったっけ? と少し引っかかりを感じながらも風太を探すと、玄関の外で電話中。どうやらマサが心配だからそっち行きたい! としつこく言うのを必死に阻止してくれている模様。
そういえばたくさんNYAIN来てる……とスマホを見るすずに、返事しなくていい、俺が窓口になるから大丈夫と言う風太。
ありがとう、風太がいてくれてよかった、話してると落ち着く、夜遅くごめんね。
こんな非常事態でもなければ絶対に聞けないような言葉、弱気になって俯いた表情。心が弱っている時に自分に見せてくれたのが優しい気遣いと感謝の気持ちとあっては、

チョーかわいい。かわいすぎ。

と、どきどきが止まらない風太。超おバカでかわいいっス。
そこへなんと、風太の兄貴のテルが福田のおじさん(山猫亭のマスター)を連れて来ました! あんたに話しときたいことがある、とチカちゃんに向き合います。
ヒマラヤに行く前、浜田さんは山猫亭に寄ってこう言ったそうです。
「山へ連れて行きたい。あの景色を見せたい人がおる て」
それは故郷の、思い出の山。弱虫で臆病な自分が最初に登り切った、その記念の山の景色を一緒に見たいんだと。
「あいつはきっと帰ってくる」
約束は必ず守る男やから、もうちっと待ったりーー
チカの頬を涙が伝い、ついには福田にすがって声を上げて泣き始めます。ずっと我慢していた分、堰を切ったように……。
すずを始め、みんながもらい泣き。
こんな時だから、みんな普段と違って地が出てしまってる、隠している素顔が引き出されている、そして福田のおじさんは「とてもやさしい」……チカを宥め励ます、いつもと違う福田にすずはそう感じるのでした。
しんみりした空気の中、間が悪く風太に電話が。
かけてきた裕也から驚きの一言。
『浜ちゃんから今 連絡あった‼︎』
マジだからチカに代わって!
慌てふためいてチカにスマホを差し出す風太。
同時にネット、NYAIN、スポーツマックス本社組からの電話で日本隊全員無事との報せが!
みんな大喜び。
浜田さんは電話番号を押し間違えて「ちか」のすぐ上の「多田裕也」にかけてしまったーーなどの小ネタを挟みつつ。
ご心配おかけしました。おかげさまで無事でした。ありがとうございますーーと丁寧に一同に頭を下げる、奥さんらしいチカちゃんが素敵でした。
上の二人がみんなを見送りに出て、幸が福田にお夜食にどうぞとおむすびと梅干しを渡します。
さっきはあれって思ったけどいつも通りだわーー福田をよく知る佳乃がそう言いますが、幸の見解は少し違いました。
チカが一番聞きたかったこと、「大丈夫、必ず帰ってくる」って言ってくれたね。無責任で、もし万が一のことがあれば取り返しのつかないくらい相手を傷つけてしまうとわかっていてーーそれでもチカのために、自分が傷みを引き受けてそう言ってくれた。やさしい人だわ。……

残った直人もおむすびで腹ごしらえ。
「腹がへってめしが食えるってすげーことだ。幸せってコレでいいんだよな。生きてるってそれだけで超ラッキーだ」
みんなも安心してニコニコ。そして直人が結婚写真を撮ってくれることになりました(卒業制作の一環)。
縁側で並んでおむすびを食べるすずと風太。二人もいつもの二人に戻りました。
庭の梅を眺めながら、このすっぱい梅干しはうちの梅で大船のおばさんが作ってるの、おばあちゃんのレシピだからすっぱいの。来年も花が咲いてくれるといいな、いっぱい実がなるといいな。幸せってさりげないことだからいつまでもそれが続くのがいいなーーと穏やかに話すすずの横顔を見ている風太なのでした。

後9ページですがきりのいいところで。お休みなさい。
②に続く。

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