「きのう何食べた?」92話 感想 モーニング17号

久しぶりの「何食べ」。
92話が3月発売の17号、93話が5月発売の26号、4月は「大奥」のコミックス発売だったからかお休みでした。
92話はとってもデリケートな部分についてのお話だったのですよ……。
以下ネタバレありの感想です。
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「きのう何食べた?」92話

デリケートな部分、それはズバリ「頭髪」でございます!

今回はお葬式から始まりました。
ケンちゃんの初めての出張カットのお客様の……。
参列するケンちゃんが見ると、遺影は最近のお写真で、まぎれもなく自分がカットしたスタイル。
「ありがとうね、ケンちゃん」
カットしてもらったあと、せっかくだからって本人の希望で写真を撮ったのよ、きれいな写真が残せて良かった、本当にありがとうね……!
ご遺族にそう心から感謝されて、ケンちゃんも滂沱の涙を流しました。
美容師冥利に尽きるってもんだな。
家に帰ってその話をすると、シロさんもそう受け止めてくれて、またしても涙ぐんでしまうケンジ。
俺も遺影見て胸がいっぱいで……若い頃はこんな場面考えもしなかった、と。
そうですよ!若い頃のケンちゃんといえば、美容師とホストクラブのバイトを掛け持ちするくらいビンボーなその日暮らしで、惚れた腫れたを繰り返していたものですが。
自分自身も先が見えてきた中で、仕事も家庭も自分なりに充実している……これはいいことですね。もちろんいいパートナーと巡り合えたことも大きいと思いますが、真面目に仕事を頑張ってきたからこそ。
他のお客様にも訪問カットをお願いされるなど、広がりをみせています。
さて季節は春の訪れを感じる頃なので、春かぶと絹さや!
・鶏肉とかぶの塩炒め
・ひじきの白和え
・三つ葉のおひたし
・じゃがいもと絹さやのみそ汁
シロさんは、じゃがいものみそ汁が好き。絹さやは季節ものだから安く売ってると使いたくなる。ひじきの煮物は万能選手(煮物、白和え、まぜご飯)、大好き!
以上、3月のシロさん情報でした。
夕飯の後は久しぶりに見る、ケンジによるシロさんのカット。
今まで新聞紙を敷いていたのに、今回からちゃんとした敷物に変わってます。
これはケンジが商売道具として新たに用意したもの。ついに訪問カットを「ちょびっとだけ」始めてみることにしたのです。
・店に迷惑かけない範囲で。
・ケータイ番号と名前だけの名刺も作ろうかと。
・訪問カットの講習会にも参加したい。
と、ケンちゃんは前向きに、無理のない範囲で新しいビジネスを始めてみることにしたようです!
実は背中を押してくれたのは、店長と玲子さん(奥さん)の不仲。
店長が離婚する=店の将来が危うい。
わかるようでわからないこの図式を問いただすシロさんに、ケンジが解説してくれてますが、いや〜もう最低ですよ……。
あくまで浮気は遊び。奥さんと別れる気はない。子供2人も大事。
もし玲子さんが子供を連れて出て行ったら、周囲がびっくりするほど落ち込んで、仕事どころじゃなくなるだろう、店も閉めるかも。
いるね〜そういう人。さんざん奥さん泣かせて熟年離婚のケースに多いよ、とシロさんも納得。それで訪問カットか、大変だねお前も、とねぎらってくれます。
実は前半で、美容師も同年代(以上)のお客様をスタイリングするのがセンスが合うから、自然と担当がそうなる傾向にあるって話を2人がしてたんですが。
今回ケンジはシロさんのスタイルを工夫してみたんです。前髪の分け目を逆にして、いつもの8:2を9:1に。……ケンジのセンス、まさかの不評!
年配のお客様に大好評なのよ⁉︎どっちかに片寄せるほど髪は増えて見えるのよ⁉︎と強くオススメするケンジですが、
もっと髪が少なくなってから頼むわ、9:1は。なんで元に戻して」
と言われて、余裕ぶっこきやがって!とちょっぴり殺意を抱くケンジ。そう言ったって前より薄くなってんだよ!と言わないところがかろうじて愛。
そしてシロさん、(また余計なことに)気付きました。
「おっちゃんのバーコード頭」はこの理論を発展させきった結果なんだということに!
いやあ……性別問わずデリケートな問題なだけに、シロさんがムカつく、そんな回でございました……。

来月はお休み、26号(5月26日)に登場、っと。家で髪切って貰えるのいいなー!将来これが当たり前のサービスになっていると嬉しいなあ。

93話はこちら

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