「フラワーズ」2016年11月号 感想 とりかえ・ばや①

[amazonjs asin=”B01J4AC0K4″ locale=”JP” title=”月刊flowers(フラワーズ) 2016年 11 月号 雑誌”] 何これすごいのキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
職場の休憩室で昼休みにこっそりフラワーズを読んだ私の驚き!
主上成分ゼロでしたけどね、今月号めちゃめちゃ美味しかった!興奮さめやらぬ感じで行ってみましょう!
以下ネタバレありの感想です!

「とりかえ・ばや」episode51.賭け

……って、ここまで29日に書いてたのに、どうしてこうなったんでしょ??

今月の表紙は三の姫と白猫ちゃんでした。なるほど、内容を示唆してくれていたんですねえ……全然見てなかった(^◇^;)

本編は緊迫の場面から始まりました。
銀覚の呪詛の証を手に追っ手から逃げる睡蓮……優美にお姫様やって物語なんか書いて楽しんでいたあの睡蓮が、骸骨抱えて息を切らしてるなんてもう……ギャップ萌えです!!
睡蓮の必死の想いは全て主上のためーーそして、東宮様をお守りするため。
散り散りに逃げる睡蓮たち一行を、白袈裟で頭を包んだ僧兵が追ってきます。一緒に逃げていた従者が捕まり、地面に仰向けに倒され、僧兵が長刀を振りかざすのを見た睡蓮は自分の危険も顧みず、木の棒を掴んで助太刀に入ります。長刀を遠くへ弾くことは出来ましたが、同時に一番大事な証拠の品も手放すことに。睡蓮に木で殴られた僧兵は血を流して逆上し、素手で睡蓮に掴みかかってきます。必死に抵抗する睡蓮は、従者に対して叫びます。
「それを拾って先に行け!!」
主命を受けて証拠を手にした従者は無事に逃げおおせたのか?
睡蓮は身をよじって僧兵から逃れようとしますが、さらなる追っ手が迫っていて、絶体絶命の状況です。暗闇の中追い詰められて 、ついに崖から転落ーー
沙羅……
声にならない悲鳴を上げながら、なすすべもなく落下していく睡蓮!ここの絵がきれいなのが逆に怖いです、睡蓮どうなっちゃうの⁈

銀河を逆さまに落下しながら漂う睡蓮ーーそんな夢を見た沙羅はやはり声にならない悲鳴で睡蓮の名を呼びながら目覚めます。
目覚めるとそこはいつもの優美に洗練された内裏であるという対比がいいですね。二人の境遇の差がはっきり出て、睡蓮が本当に男として頑張ったのが感動。
不吉な夢、もしや睡蓮の身に何か?と沙羅は不安にふさぎこみます。
姫さま、ご出仕は? 主上から朝夕に催促が、と嬉しそうに十良子が御簾ごしに声をかけてきます。
出仕どころか宮中から退出すべき危険な状況では? しかしそれでは「入れ替わり」を認めることになり銀覚の思うつぼだ。主上に相談すれば、何もかもを隠し通すことは出来ないだろう……。
何も打開策が見当たらない!と鬱屈する沙羅ですが、タイミングよく吉野の宮から文が届きます。
『睡蓮殿は鞍馬山に入った。私も同行を申し出たが、共倒れにならぬよう吉野に留まるよう頼まれた。証拠は自分が必ず掴んでみせるからと。
見違える程たくましくなられた睡蓮殿が私の希望だーー』
そうだ、ああ見えて睡蓮は昔から、冷静で豪胆なところがあった、二人を信じて私は私に出来ることをやろう、決して銀覚などに屈するものか!
精気を取り戻した沙羅は、美しく装い局を出ます。
弓弦親王のところへごあいさつに行くという沙羅に、十良子をはじめお付きの女房たちは大反対。
あの毒坊主が居るかも!御簾の内をのぞくなど許し難き無礼!主上に訴えて処分してもらいましょう!
息巻く女房たちを、沙羅はにっこり受け流します。
私とて二度は許さぬが、今朝は親王お一人であるから。
沙羅が弓弦親王に会いに来たのは情報戦のためでした。
ーー尚侍が大祓の後に里下りを?すぐではないですか!
ーー体が丈夫ではありませんので……。災いや罪も祓いたく。
ーーまた戻って来られますよね⁈
ーーさあ。
「主上の女御となって戻ってこられるとぞんず!」
主上の寵愛にお応えになるのでしょう?そしてお二人はいつまでも幸せに暮らすのでしょう?親王にとっては夢のように美しい憧れの二人の行く末を案じる真剣な目……銀覚と同様に沙羅もそれを利用するのです。
「主上の御心はわかりませぬ」
親王に吹き込んだ嘘はすべて、銀覚に必ず伝わるだろう。
男女の機微などわからない親王は、顔を背けてまつげに涙をにじませます。
尚侍がいないと心細く感じます……こんなにお優しい方が本当の姉君だったらいいのにと何度思ったことか。
「私も…弟のように思いました…」
年若い親王の素直な述懐に、沙羅も言葉を絞り出すように答えます。
親王に嘘を吹き込む時、一貫して扇で顔を隠していた沙羅が、ここだけ表情が明らかになる演出が憎い!沙羅も身を切られる想いなのです。泣けます。
弟のようになんて嘘。(私の生まれなかった男の子、こんな感じではと何度も思った……)お互いこんな立場でさえなかったら。
原作でもあの時の子を決して忘れることのない沙羅の心情をここに絡めてくるとは。もう。泣ける。
実際は沙羅は里下りなどする気はなく、全ては銀覚を油断させるため。
私と銀覚、どちらが先に目的を達するか。
(私は睡蓮と吉野の宮に賭けたい)

睡蓮が心配ですが、展開上そんな大変なことにはならないよね……と、主人公の一人だしそこまで不安ではないんですが、銀覚が失脚した暁にはこのかわゆい弓弦親王はどーなってしまうのだ?とそっちの方が心配です。゚(゚´Д`゚)゚。

そして後半は新たなる萌え展開に続く!

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