「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1巻 平尾アウリ 感想

[amazonjs asin=”4199504915″ locale=”JP” title=”推しが武道館いってくれたら死ぬ 1 (リュウコミックス)”]徳間書店のリュウコミックス、初めて買いました!正直、書店で見つけにくかった(^◇^;)今回は久々に百合作品の感想です。
このなっがいタイトル、「推し武道(おしぶどう)」って略すんですね、可愛い……てかおかしい!面白い。「COMICリュウ」にて好評連載中。
以下ネタバレありの感想です。
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「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1巻

岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の人気最下位メンバー【舞菜(まいな)】の熱狂的ファンの、こちらも女性【えりぴよ】の物語。
1〜6話まで収録、【ChamJam】メンバーのプロフィールのおまけ付き。

主人公えりぴよさんの「人生を捧げたドルヲタ活動」がシュールな笑いを巻き起こすコメディタッチの作品なんですが、とにかく出てくる女の子が(常に高校ジャージ姿のえりぴよ含め)みんな可愛い!個性に合わせた髪型・ファッションもおしゃれで見てて楽しい。さらにすっごい柔らかそうな身体の線が!頬とか二の腕とかに触れてみたくなる絵なんです。だからかな?百合作品なんですが、好きになって当然だという説得力を感じて、えりぴよと舞菜の純愛にまったく違和感ないです!
恋に落ちた瞬間もまったく自然で、こんな健気な笑顔に心打たれない人いる?っていう。全編こんなに好きになれる相手に出会えて幸せじゃん?という瞬間が溢れています。
細かいドルヲタあるあるネタはかなりリアル寄りらしく、これがすっごい面白いです。知らない世界を覗き見する楽しみ。お金と時間をありえないくらいかけていて、リアルで知り合いだったらさすがに心配になるレベルなんですが、えりぴよとそして舞菜の嬉しそうな顔が絶妙のタイミングで挟まれるので、純愛だからいっか!って思ってしまうんですよねー。

3話は水着の表紙も可愛いし必見!ゲスト出演したガールズフェスタのランウェイで、客席にえりぴよを見つけて嬉しくて泣いちゃう舞菜の可愛さがすごいんです!
地下アイドルのさらに人気最下位、岡山中のおしゃれ女子が集まる完全アウェイの空間で、誰にも期待されてないという心細い気持ちでうつむきがちにステージに出て来て、えりぴよに名前を呼ばれて驚いて思わず口元に当てた両手、涙が出るほど嬉しい表情のアップ。上を向いて片手で涙を拭う時に浮かんだ微笑、くるりときれいにターンして落ち着いた足取りで戻っていく後ろ姿。えりぴよの存在に舞菜がどれほど勇気付けられて幸福か、如実にわかるシーンなのに、当のえりぴよは「泣くほど私がここにいるのが嫌だった?」なんてちょっと不安になってたり。まあ普段の舞菜が「塩対応」(そっけない・愛想なし)だから当然とも言えるんですが。

6話の最後、偶然に同電してしまったえりぴよが車両変えるね、と去って行こうとした時に、舞菜からぎこちなく声をかける場面もいいです。私服初めて見たとか、天使レベルの可愛さだとかって感動してるんですがそうじゃなくて、いつも通り内気で謙虚で器用じゃない舞菜、そんな舞菜が「好き。そういうとこ好き」って強く強く思うえりぴよ。
夕陽の射す電車。一緒にはいられないけど苦しいくらいの幸福感でいっぱいの二人が、顔を背けて離れていくシーンのときめき!
もうめっちゃ面白くて切ない!

カバー下にも書き下ろしありです。【ChamJam】の公式ブログ。芸が細かくてこれは嬉しいですね〜。
「ひらり」で読んでた時はあまりにシュールな作風がちょっと理解出来なかったんですが、今回こういう作風なんだ!と割り切って読んだらめちゃくちゃ面白くてハマりました。
ドルヲタ仲間のくまさんとその推し・れおの関係もこれまた楽しいです。
大好きなアイドルの笑顔を見るだけで幸福になる。誰にでも経験のあることで、実際今作はわかりやすいし、ギャグとシリアスのバランスがいいです。最高です。

「舞菜は私がいなくても何も思わないだろうけど、
私の人生には舞菜の一分一秒が必要なんです!!」

2巻が楽しみです(*’ω’*)

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