ご無沙汰です!姉が帰省していたので、一緒に遊んでいたら、記事が書けませんでした。他にも同僚に「ダイヤのA」を貸してもらってハマったり、昔好きだったNEWS(ジャニーズの!)への愛が再燃したりと、楽しく過ごしてました。一個年を取ってしまいましたが、年々生きている時間が足りないなーと感じます。
「バラ戦」もついに91回、18巻!今のままだと20巻を超えそうな勢いですね、それともキリよくまとめてくるかな?でも今からパリコレだし〜?
では早速、以下ネタバレありの感想です。
[adchord]
「バラ色の聖戦」Stage.91 去りゆく薔薇
悲しいサブタイトル……(;_;)
撮影中の真琴の携帯に久々に茜子から連絡が。忘年会のお誘いでした。ちょっと話したいこともあるしと言われて、何だろう……と思いを巡らす真琴に、撮影スタッフが茜子さん大丈夫なんですか?と。
けげんな真琴にツイッターや2ちゃんねるで、先日の茜子の失態が騒ぎになっていると教えてくれました。裏での喧嘩沙汰も噂になっていて、また紗良が何かーーと真琴も不安を覚えます。
しかし内輪の忘年会の席ではしゃぐ茜子に変わった様子はありません。ところが先に来ていた浅野は例の件を知ってる?と真琴にたずね、あんな風にヘンにはしゃいでいる時は、本当に傷付いて落ち込んでる時なんだ、昔から強がりで……と心配をのぞかせます。真琴が何も言えないでいると、当の茜子が隣に座ります。
「クロンヌ」のオーディションの話から、絶対パリに行って。紗良に負けないで。天下を取ってーー真剣に真琴を見つめてそういった後、茜子はみんなに切り出します。
「私茜子は、今期をもってモデル業を引退することにしました!」と。
母の介護に専念するため、仕事はすべて契約期間が終わればそれまで。
驚いて引き留めようとする浅野に、茜子は笑顔で首を横に振ります。
引退を決めた一番の理由は、自分の力の衰えを思い知ったから。
紗良との間に起きた今回のトラブルはきっかけに過ぎない。自分で自分を信じて挑戦することが出来なくなってきている、プロ失格だと思う。
「美しいと言われているうちに散るわ」
トップの美学ですね!さすがに引き際は美しいです、茜子。
そんな茜子に憧れ続け目標にしてきた真琴は涙を流し、
「まだまだ輝いててよ……!」と訴えます。なんと残酷で悲しい言葉でしょうか……
時間が流れていく以上、ピークを維持し続けることは出来ない。それは真琴がトップに上り詰めたとしても同じこと。
昔は楽しかったね、と茜子は浅野に語ります。あの頃のことは忘れない。真琴のおかげでまたこうして会えるようになってよかった、二人で幸せに!
青春時代と決別するかのように、浅野と握手を交わす茜子を、真琴は泣きながらハグします。いつか終わってしまうからこそ、今この時間を精一杯輝かせようーー。
この茜子引退の一報を聞いた紗良は歓喜に震えます。どんなにこの時を待ったか!もう何も怖いものはない!と。
「VENUS」編集部では、社員たちが戸惑いを訴える中、三原編集長だけは引退特集号の準備!ドラマチックに煽って売るわよ!と大喜び。
終わった商品にこだわってるヒマはない、と言う編集長もヒドイですが、引き止めないんですか?というのも、読者モデルでもないだろうにそれはまた違うような……この先編集長についていけない!とかいう展開があるのかな?なくていいですが。
さて真琴は「クロンヌ」のショップに偵察に行きました。宮殿みたいに豪華な内装で、店員にも気品があると感心します。シンプルなワンピースに華やかな「なにか」を加えないと……と考えた結果、世界観に合うファーの小物で勝負しよう!と思いつきます。
そして手に入れたファーマフラーで、納得の行く表現が出来そうだと、所長やシャー子さんのお墨付きも得て、いけると確信する真琴。
シャー子さんは仕上げに「クロンヌ」のオーナーデザイナーの羽鳥のことを調べておくように真琴に指示します。デザイナーの人生観・価値観は必ず表現に反映されるものだから、生き方を知ればより理解が深まるからと。
ネットで一生懸命調べる真琴ですが(ちょっと安易に感じますが伏線だからしょうがない)、唯一のプライベートの手がかりであるフェイスブックにはペットとパーティ料理のことしか書いてない(←大きなお世話だ笑)と諦めかけますが、ふと、動物に関する記事が多いことに気付きます。犬を飼い出してから、動物の保護についての関心が高まっているようだと。
なんとこの羽鳥さん、ペットを飼ってから毛皮やファー(毛皮=ファーじゃないのかな?と思うのですが、こう書いてあるので…)をプライベートで使うことを一切やめて、ノーファー運動に賛同していることが判明しました!
真琴が偵察に行った時はファーがふんだんに使われているのを見ましたが、今後「クロンヌ」はノーファーブランドへと変化していくに違いない。オーディションにファーを使うのは逆効果なのでは……!と折角の準備が一からやり直しになってしまったのでした。
前半の茜子は悲しいけれど潔くて素敵だったのに、後半なんだか安易な感じになってしまったような……。たしか紗良もファーを合わせると言っていましたが、その時マネージャーがちょっと気になることが……と言っていましたから、二人ともファーを回避するのかな?来月もまだまだオーディションに向けて頑張る真琴、なのかな?
以下余談ですが、今回の茜子の決断のくだりで、ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」を思い出しました。
「夕焼けがいつも好かれているのは、それが一度だけ起こって消えてしまうからだわ」
「しかし、リーナ、それは悲しいことだ」
「ちがうわ、もし夕焼けのままで飽きてしまったら、それこそほんとうの悲哀ね。……」
日本だと夕焼けの代わりに桜を当てはめてもいいですね。昔も今も、世界中のあらゆる人が一瞬の輝きを大切にして生きているんですね……。今月はしんみりしました。
4月号の感想はこちら