松江旅行の目的の一つが宍道湖の夕日です。幸い天気に恵まれて、絶好の夕焼け日和でした。
夫は嫁ケ島を眼前に眺める絶景ポイント「夕日テラス」に早くから陣取り頑張るというので、娘と二人で島根県立美術館を楽しむことにしました。無料で入れるロビーが絶好の夕日ポイントなんですが、昼間も宍道湖が一望出来てその美しいことと言ったら！
ほんとに素敵な空間です。
この日は企画展「ポーラ美術館コレクションーモネからピカソ、シャガールへー」という選りすぐりの71点が展示されていて、名前を知らぬ画家の作品がないという充実っぷりで、子どもにもいい影響があったと信じたい(^ ^)マティスとシャガールが良かったです。
でも本当に良かったのはコレクション展！テーマごとに5室で展開していたんですが、一室目いきなり若冲の鶏から始まりデュフィの「ニースの窓辺」が！素敵でした。
そして4室の展示、「フランスの写真」が特に良かったんです！ベルナール・フォコン。あ、これ長野まゆみ！ってすぐに思い出しました。すごかったです！＜饗宴「夏休み」より＞多分4枚はあったはず。公式サイトにも載ってますが、60×60のオリジナルプリントは迫力でした。怖かった！
5室の青木世一氏のゴッホ＝キットも初めて存在を知ったので面白かったです。
世の中には私の知らない素晴らしいことがたくさんあって、一生かかっても全部見ることは出来ないと思うと、不老不死を夢見た人たちの気持ちがわかるというか、寂しいような、でもこの世が素晴らしいと感動するような複雑な気持ちです。
去年はこんな風に水が引いていて楽しかったんですが、今年は岸辺まで水が満ちてました。汽水湖だから？
夕日は去年も今年も本当にきれいでいつまでも見飽きないです。沈んだ後の空もきれい。
でもほんとに素晴らしいのは、このきれいな緑の芝生をゆったりと行き交う人たちで、犬の散歩中、カップルで睦まじく、友達同士でおしゃべりに興じながら、一人でぼんやりしたりカメラを構えたりと、思い思いにその時を待つ人たちが、いざ沈んで行く夕日を眺めながら口々にその美しさを称えるその瞬間の一体感なんですよね。
3月から9月までは日没後30分まで開館している、素晴らしい美術館でした。
