でないと本屋さんで変な声が出てしまったかも(*^^*)
先月号の予告では表紙とは書いてなかったので、すっかり油断してました。
……エドガーが表紙!もちろんカラー!(当たり前)目が合っちゃいました。美容院変えたの?めっちゃくるくるやん!なんてとても言えない(´Д` )美しすぎて……。
かつて少女たちの心を射抜いた青い目は健在です!
実は帰り道で事故に合って読めなくなったら困ると思って、ちょっとベンチに座って外で読んでしまったんですが、最初はやっぱり違和感がモノスゴイことになってて、読んだことを後悔する感じだったんです。私は「マルゴ」は苦手でチラ見程度なんですが(漫勉でも見ました)、女の子がマルゴにしか見えないし。あとエドガーとアランが少年役を演じているみたいに不自然に感じて。
以下は思いっきりネタバレしてますのでお気を付けくださいね、絶対!
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「春の夢」Vol.1 〈ポーの一族〉
時間を置いて何度か読み返してみたら……現在の絵の二人に慣れました!いいです、素敵です、アリです。全然アリです!
アランかわいいい!登場シーンからエドガーに駆け寄って来て、
「何 見てるの エドガー」
ですよ!それでこそアラン……!期待を裏切らない。
もちろんエドガーも、
「べつに」
って二回とも同じ答え。
はあ……時空超えましたね、軽く。このやり取り。
エドガーに文句ばっかり言って甘えてるのが可愛い。他人が家に来るのがイヤ、ハチミツが泡ふいてる、(レコード)プレーヤーが前のと違う、今日見た女の子のこと考えてる、「きみって壊れた時計が好きなんだ」、彼女を口説いてたね……とまあ、可愛いことしか言わないのかよ!と驚き呆れますが、それがアラン。
17ページ、なんでエドガーの手つかんでるの?
寝巻きで階段から聞き耳立ててるし。前髪が目にかかってるの可愛い。ここのアランの手がなんとも素敵で心惹かれます。
……これ、キャラ萌えですかね?なんだか興奮してすみません。
ストーリーは色んな謎や仕掛けが散りばめられていて、登場人物も多いし、今回40ページあったんですがまだ全然さわりって感じで、表記も前編でなく「Vol.Ⅰ」となっていたので、前後編ではないですね。確か「AWAY」も同じく始まってから連載となったような……。もちろん、一回でも長く読めたら嬉しいので大歓迎です。
「…水晶の夜〈クリスタルナハト〉だね…」
とエドガーが言った時、何か胸を衝かれました。
その後で第一次世界大戦の頃の話になって、ブランカは何も疑問に思わずにママから聞いた話をしているんですが、読者はエドガーがサラエボ事件のことを(間接的に)体験したことを踏まえて語っていると分かっているのが、上手いと思いました。
ブランカとエドガーは決定的に違うものなんだと、ブランカは全身で運命に抗いながら生きているけれど、エドガーはそうじゃないんだと。
私は大人になってから「ポーの一族」を読んだので、もっと感受性の強い頃に読んだら、どんなに影響を受けて、どんなに感動したかと思います。
エドガーは必要なことだけを短いセンテンスで語って、それでうまくブランカから情報を引き出していて、しかも自分に興味を持たせ、好きにならせちゃっているからすごい!
「泣いていいのに」
ってすごいセリフですよね〜。もう読んでてうっとり。すべてを忘れてぼくと暮らす?って言われてるみたい。
とりあえず、最初の感想はこんなところで。まだ他にも色々……服盗った従僕が気持ち悪いとかスノードロップとかシューベルトとか!すごい情報量ですよね。
それと、「湖畔にて」。
初めて読んだんですが……泣きました。
正直今回の続編に納得いかない、残念だという声があるのもこれを読んだらやっぱりその気持ちがわかるような気がします。
ここには10代の青春のきらめき、感傷、不安、寂しさ、喜び、未来への期待、たった1日で自分が変化していく不安定さゆえの透き通るような美しさが詰まっていて、こればっかりは今の先生には求められないんじゃないかな?と思って。もちろん自分の中にももうないです。失くしたらこれだけは取り戻せないかな〜って。明日になれば、大人になれば……っていう気持ち、昔たしかに持っていた気がするって思ったらもうそれだけで泣けました。
「窓からとびおりたい」だなんて!そんなこと最後に思ったのはいつだろう?って。
でも新作も好きですよ!読めて嬉しいし、続きが気になって、また半年?楽しみですね。これは大人の楽しみですね、大人は半年待てますから。
※この記事のために雨の薔薇園に行って、赤い薔薇を撮って来ました(^^)満足。