バラ色の聖戦 94話感想 「Kiss」2016年6月号

紗良に異変が!ジェットコースター並みにアップダウンが激しくて目まぐるしい展開来ました!
以下ネタバレありの感想です。
[adchord]

「バラ色の聖戦」Stage.94 決別

モデルの世界でトップに立っても、母の望んでいる完璧な娘として愛されることは絶対にないんだ……。
どうしようもない事実をついに受け入れざるを得なくなった紗良。
「バカみたい……」
今までの努力ってなんだったんだろう。そう自嘲してとめどなく涙を流す娘に、母は追い打ちをかけるのです。
「それで、お金のほうは……?」と。
激昂した紗良はついに母に逆らいます。
帰って。家は売らない。嫌なら出て行って。うんざりよ、二度と来ないで!
今まで罪悪感を押し殺しながら戦ってきたことが全て、何の意味もない無駄なことだった!母の愛情を得るために、人生の大半を費やして来たのに。
(もういい。あんな母親こっちから切ってやるわ)
そう思いながら、半狂乱で声を上げて嘆く紗良。可哀想……ではあるけれど、ほんとに今まで結構汚いことしてきてますからね〜。自業自得という気がしないでもないんですが、それでもちょっと紗良に同情したくなるのが上手いですねー。
泣きはらした顔の紗良に、夫の信輝さんから電話が入ります。合わせたい人がいるから、急で悪いけど、今夜料亭まで出て来て!と。
紗良がしかたなく出向いた先には、ハリウッドにも進出している映画監督、紀里川氏が。夫に紹介されて、監督とそのスタッフも交えて歓談する中で、監督の構想する新しいハリウッド映画、主演のレオ・カプリオ(笑)の恋人役として紗良を抜擢したい、という話を聞かされます。
「夢みたいです」
と感極まって震えながら感謝する紗良ですが……。
私はやっぱりすごい、特別な人間なんだ、落ち込む必要なんてないわ、お母さんのことなんてもう関係ない!
お酒が入っていることもあって、かなりいい気になっていると思ったら、モノローグとは裏腹に、お手洗いでふと鏡を見た紗良は、自分の顔に高揚感がまるでなく、生気がないと気づくのでした。
車で帰宅中、僕も鼻が高いよと我が事のように浮かれる信輝にまで、いつもと違うね?嬉しくないのかい?と見抜かれて、英語が心配で……と誤魔化さなければいけないほど心ここにあらずの紗良なのでした。

その振り払えない沈んだ気持ちは「VENUS」の新年会パーティーでも続いています。いつもならこんな場では女王のように振る舞わなければ気が済まないはずの紗良、夜景の見える大きな窓の側の椅子に陣取ったまま、一人もの思いにふけっています。真琴を始めモデルたちが不審に思う最中、三原編集長の元に「クロンヌ」から2次審査についての連絡が入ります。
「クロンヌ」側が用意した衣装や小物を即興で着こなすという、個人のセンスが問われる課題。2週間後の審査に向けて、二人の意気込みを聞かせてもらいましょう!と、壇上に上げられる二人。意気込みを感じさせる真琴に対して、紗良はやはり浮かない顔で。
「全力で挑みます!」と力強く決意を語った真琴の後で、紗良も負けずと抱負を語り出しましたが、途中で言葉が止まってしまいます。
(なんだろう、これ……。言葉がなぜか空中分解する。全然感情がこもらない)
話している途中で、あまりの空虚さにもはや自分を偽ることも出来なくなってしまった紗良。今まで五分五分の勝負の時に頑張ってこれたのも、母に認められたいという強い思いがあったから。
でももうそれはない。母親の愛情の獲得という目的がなくなってしまった以上、もう一人では戦えない。
「パリコレはもう、真琴さんにゆずるわ」
青白い生気のない顔で、紗良は爆弾発言をします。
居合わせた皆が驚き、真琴も食ってかかりますが、紗良はにべもなくやる気が出ないと吐き捨ててその場を後にします。
一番慌てたのは三原編集長。このことは内密に!と緘口令を敷きますが、モデル仲間たちは、おめでとう真琴!と一気に祝勝ムードに。
紗良だって適当な気持ちで降りるはずないし、真琴に決まったも同然だよと。
本当に私が世界に⁈戸惑いと喜びが半々の真琴に、まだ決定じゃない、「とりあえず」だから!と待ったをかけつつ、まどか社長も大興奮!
内々の祝勝会では浅野からも、チャンスをモノにするのは真琴ちゃん次第だ!と激励を受けます。
帰り道でやっと二人きりになり(手つないでます)、中々会えないけど、真琴が世界進出となるとさらにそれが加速するなという話になり、別れ話を切り出されるのではと動揺する真琴。ところが浅野が口にしたのはプロポーズ!
「結婚しないか、オレたちーー」
籍だけでも入れたら離れてても夫婦だよな、すぐに返事しなくていい、
「でもオレ、ちゃんと子供にも責任もつ覚悟でいるから」
何この真琴に超都合のいい展開!浅野さんが都合のいい男すぎて、むしろ別離のフラグとしか思えない^^;
真琴も嬉しいけど夢みたいなことが続きすぎて、現実感がないみたいです。そりゃそーだ!

一方自宅に戻った紗良は抜け殻のよう。マネージャーからの電話も無視、他の撮影のスケジュールもずらしていると聞いて、 業界には噂が飛び交い真琴の耳にも入ります。今までの行いからして、体調が悪かろーがスランプだろーが誰も同情しないよね〜と話していた時、驚くべきニュースが届きます。
紗良の姉(医者)が知人に訴えられたのです。
姉は借金を返済できずに自己破産することにしたのですが、借金を踏み倒される知人が怒って姉を訴えたことで、マスコミが出てくる騒動になったようです。紗良や両親の家にTVリポーターが押しかけて来て、パニックになった母が姉を呼びつけて話し合いとなりました。
母になじられて、姉の清美は泣きながら事情を話し出しました。
ごめんなさい、本当は経営が順調どころか火の車だったのーーと。
最新の設備を入れて借金して開業して、それはみんなやってることだし、紗良の姉だってことで宣伝もしたのに思ったより患者さんが集まらなくて、その上近所にもっと大きい病院ができて……。
赤字続きでもう限界だった、クリニックは借金の担保として取り上げられたし、もう借金を全部返せるあてもなくて、自己破産を……。
「じゃああんた……、クリニックの院長どころか一文無し……?」
さすが紗良ママ、こんな事態になっても一ミリもぶれない。金がないってそこ?今大事なこと、そこ?っていう。
自己破産だけなら大したニュースにならなかったんだけど、借金した知人が免責は不当だって裁判を起こしたから明るみに出て、私が紗良の姉だから面白おかしく広まって……。
ごめんなさい、ごめんなさい、子供のようにただそれだけを繰り返す姉に、紗良も顔面蒼白。この事態に紗良はどう対応するのか?ってところで終わりです。

いやあ……どうなるんでしょう⁈ やっと紗良が母親の呪縛から解放されたと思ったのに、これは母親がすり寄ってくるでしょ!どうする?紗良!
紗良は落ち込んでたけど日にち薬よ、いい機会だから自分がほんとにやりたいことを探したら?というのは所詮甘ちゃんの考えなんでしょうか。切っても切れない絆を持つ母と子。少なくとも浅野さんと真琴よりはこっちが気になります。

7月号の感想はこちら

最新情報をチェックしよう!