「湯神くんには友達がいない」6巻 佐倉 準 感想 前編

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「あえて孤立している」6巻です!
まさかの落語CD付き特装版が同時発売でした。
値段もお手頃だし、そっちを買ってみればよかったなー。
特装版の表紙を第28話の表紙みたく綺麗どころにしてくれれば、間違いなくそっちを買ったのに!
今回はページが足りなかったということで、カバー下に人物紹介と次巻の予告がありました笑 みんなの表情だけで何が起きたのかまるわかりで良かったです。
背表紙は門田くん。湯神くんに迷惑かけられる度合いが大きい順に続いて行くんでしょうか(^ ^)

↑一応ここが「まくら」でして、以下ネタバレありの感想です。「まくらがつまらないと、お先まっくら」だそうですが、6巻の面白さを伝えるためにがんばります!
[adchord] 今回は文化祭に修学旅行と盛りだくさんの巻でした。
27話から31話まで、いつも通り5話収録です。

第27話
佐倉先生さすが、わかっていらっしゃる!一ページ目からやってくれました!
梨緒ちゃん、メイド服ですよ!しかもクラシックなロング丈!パフスリーブ!リボンの細さがにくい!ホワイトブリム最高!可愛い〜梨緒ちゃんに超似合ってる!……
閑話休題。
ついに湯神くんの一人落語(落語は一人で演じるものですが)の初舞台の幕があきました。落語への愛が深すぎる故に直前まで迷走状態です。落語の素晴らしさを短い時間でどうやったら伝えられるか。彼なりに真剣に考えてのことなのですが……いかんせんどんなに考えたところで、お客は全然入ってません。人望がなさすぎて、二人の可愛い女の子が胸を痛めるほどです。
ここで林山が頑張ります。
女子目当てで天城高の野球部員たちも上星祭に遊びに来ていたんですが、林山はいつものよーにツッパっていました。
「くっだらねえ‼︎好きでもない女に声かけてどうすんだよ!」
感じわるー。当然ちひろちゃんを見つけたお友達に突っ込まれます。
「好きな女なら声かけるのくだらなくねーんだろ⁈」
そんなこんなで、成り行きのままに、湯神くんの落語の宣伝をすることに……そんなこと頑張るより、さくっと自分の連絡先渡せよ……(T_T)
一方湯神くんの本来の所属先、野球部では普通に焼きそばの屋台を出してます。
5巻で一コマだけ出てた、門田くんに好意を持つツインテールちゃんことクラスメイトの清水さんが登場!メガネ取ると可愛いコではないですか〜。当然門田くんのテンションも上がりますが、彼女はなんとも内気な恥ずかしがり屋さんで、楽しいはずの文化祭がイマイチ盛り上がりません。
こんな感じで紆余曲折あり、悩める青少年たちは、行くところがないので半ば仕方なく、湯神くんの落語を聞きに体育館に集まります。
結論から言うと……湯神くん以外の人も頑張って走り回ってやっとこぎつけたこの舞台、完全に失敗でした。時間がなくて途中からはあらすじ(!)になったり、しどろもどろで噛んだりしてまでやったのに、なんとオチをつけなかったんですね……。
「オチはみなさん自分で調べて、自分の耳で聞いてください」と。←は?
演った人も見に来た人も実行委員さんも、最悪な空気の中次の演目をしなけりゃならない演劇部も、みーんな不幸な出し物になってしまったのでした。
自分勝手すぎる!と梨緒ちゃんにガミガミ叱られて、言い返してはいますが、さすがに落ち込んでるのか精彩を欠いています。
男子も女子もそれぞれ仲良くなりたい下心と、湯神くんの落語愛とが同時に滑りまくる、まさに青春の一ページ!文化祭二日目でリベンジなるか?

第28話
この回の見開き表紙、カラーページで女の子3人のコスプレだったんですね!ちひろちゃんのメイド?ウエイトレス?も可愛いなあ!
落語の大失敗の後、焼きそば作りに逃避する湯神くん。落ち込んでます。
そのおかげで、出来すぎた焼きそばを売り歩く仕事を久住さんにもらって嬉しそうなちひろちゃん。ミシンを貸してくれた手芸部の人に出会ったりと楽しそう。
一方5巻でもいい味を出していた歴史研究会の部長の八重樫くん。湯神くんが使った落語の二点セットを借りてきて、展示が華やかになった!とご満悦です。
この方とにかく流されやすくて気が小さいので、湯神くんに(ある意味)憧れているという変わり者なんですが、すっごく読者の共感を呼ぶいいキャラですね。
おかげで湯神くんも歴研に場所を借りて、もう一回落語を演ることが出来ることに。
最終日で他に見るものがないので、前回とは打って変わって人もたくさん集まってます!リベンジなるか?
門田くんも落語自体は別にどうでもよかったけど、清水ちゃんともっと(普通に)仲良くなるため聞きに来ました。清水ちゃんは文芸部だから、天パの財前くんの後輩だったんですね。湯神くんに振り回される人が増殖してます。
みんなが昨日の続きを期待する中、湯神くんが演ったのは「時そば」。今度はまくらもあり、完璧な出来でした。あの清水ちゃんも大喜びで、(俺には全く心開いてくれないのに……)と門田がショックをうけるほど。
何もかも上手くいったように見えましたが、さすが親友、財前はずばりことの真相を言い当てます。
感心はされても、笑ってる奴はいなかった、噺の面白さが伝わってなかったと。
湯神くんもそれがわかって落ち込んでいたのですが……ちひろちゃんと話している内に頭が整理出来て、最後は自分で納得のいく結論に達することが出来ました。……色んな人に助けてもらって、いい文化祭になって良かったねえ(*^^*)
むしろ一人でも頑張ってやって来たのにちひろちゃんに会えなかった林山と、気遣いが無駄になった門田が可哀想。

見所がありすぎて長くなったのでわけます!後編に続く。

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