「湯神くんには友達がいない」8巻 感想①

[amazonjs asin=”4091265669″ locale=”JP” title=”湯神くんには友達がいない 8 (少年サンデーコミックス)”] 「ゆがみくん 9巻」という検索履歴で9巻の発売を知ることが出来ましたよ、湯神くんファンの皆様、ありがとうございます(^^)
このブログ、完全に女性向けだと思うんですが、湯神くんの記事は男性が読まれているんでしょうか?一冊の感想を2つに分けると、最初の方だけ読まれる方が半分くらい。きっと何かががっかりで残念だから続きはいいや、なんでしょうね。なんだろう……私のちひろ(&梨緒)愛がウザイとかかな?おかん目線過ぎて付いていけない?どっっちもありそうですね……。まあ湯神くんも自分の味方は自分だけ!って言ってるから、まあいっか。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。
以下ネタバレありの感想です。
[adchord]

「湯神くんには友達がいない」8巻 佐倉準

↑ここまで書いて5月から放置していたこの記事、ついに書きますよ〜。

第37話

同じ陸上部のイケメンにハートブレイク(失恋)した百瀬香織ちゃん。茫然自失の悲しい様子を慰めるすべもなく、そっとしておこう……と遠巻きに見守るしかないちひろたち。
「愛…それはエネルギーの源ーー」
湯神くんの愛情の対象は三つ。野球とペットの亀と「平楽」(落語家)です。今回はこの平楽愛を軸に物語が進行します。
それにしても一気に普通の仲良しになったちひろと香ちゃん可愛いな……。冬の制服のリボン+セーター、なんの変哲もない学校指定バッグまでもが可愛い。バスで隣り合って座る二人、しみじみかわいい。もう佐倉先生の丁寧な絵がたまらなく好き!
失恋で心に穴が開いたはずの香ちゃんは、なんだかやたらと湯神くんを観察しています。その湯神くんはというと、なんだか精気に欠ける元気のない様子です。
野球部では一年生マネージャーの城戸さんだけがそのことに気付いたんですが(気配りと洞察力があってすごく大人でいい子なんです。「フラワーオブライフ」の山根さんみたいな!)、「その子は鋭いと思う」と言っちゃう香ちゃん、何だか得意げ。
湯神の弱みを見つけ出して今までの非礼を償わせる!と息巻いてますが、観察すること自体が楽しみになっているような……?
真相は愛する平楽の三十周年記念公演に行きたくて、お小遣いを節約していた湯神くん、買い食い出来ないため常に空腹で元気がなかっただけなんですが、ある日その身を削ってつくったお金の入った財布を校内で落としてしまいました。偶然にそれを拾ったのはもちろん香ちゃん。さあついに(一方的に)因縁の対決です!
まずはあたしに謝ってもらう!と湯神くんを追いかけて行った香織。
「湯神くーーん。これなーんだ♡」
といい笑顔で、しょぼくれた背中に声をかけたところ、振り向いた湯神くんは、
「助かったよ!ありがとう!」
と今まで見たこともないような満面の笑顔。当然びっくりして固まる香織、嬉しそうな、子供みたいに無邪気なその笑顔が目に焼き付いて、つられて自分まで嬉しくなってしまって顔をほころばせます。……恋でしょ!間違いない、これがいわゆるフラグでしょ!
と読者を驚かせその気にさせておいて、香織の手から「ばしっ」と音のする勢いで財布を奪う湯神くん。早速中身を確認し、呆然として財布を持ったままの形で止まっている香織に対して五百円玉を差し出します。
「礼だよ。一割払おう」
当然激怒した香織に「いらないよ!バーカ!」と捨ぜりふを吐かれます。
……信じられない!絶対恋が芽生えるシチュエーションなのに。(性格に難ありとは言え)香織可愛いのに!さすが湯神くんだ……。
顔がニヤけるほど湯神くんの笑顔に反応してしまった自分を訝しむ香織。
どうも香ちゃんは「自分が見てるのにこっちを見てくれない人に、良くも悪くも執着する」というめんどくさい系女子のようです。このキャラ造形の説得力すごい!木崎くんの「巨乳好き」もあ、そこなんだ!ともうおかしくておかしくて(8巻で一番受けたかも)。
そして何日か経過し、今度は逆に高そうなパンを買い込み、なぜかまったく美味しくなさそうに食べている湯神くん。ひょっとして平楽のチケットとれなくてヤケ食い?と気付いたちひろ、湯神くんの平楽愛をよく知っているだけに、さすがに気の毒に思います。
隣の席でやり場のない怒りを高級カレーパンをがっつくことで紛らわそうとする哀れな姿に、ちひろは慈悲の手を差し伸べずにはいられませんでした。
「これ…行く?」
と差し出したのは、娘大好きお父さんが(勝手に)頑張って手に入れてくれた平楽のチケット。
「二人で一緒にだけど……」と付け加えたちひろに驚いた湯神くんの反応が↑の香織と同じ。フラグか?これもフラグかなのか⁈
でも「一緒に」はちひろのお父さんと、なのでした。

第38話

娘との落語デートを楽しみにしている父・康一。しかしその相手は馬の骨へと入れ替わっていた……。
38話の見開きカラーページのマフラー姿で振り向くちひろ可愛い!この丁寧に描かれた髪が。しかもめくると梨緒ちゃんのプロフィール!167㎝萌え〜。
チケットを譲ってもらったお礼のまんじゅうをちひろに託す気配り湯神くん。
同じ平楽ファンとしてお会いするのが楽しみです!と言われて、父に必ず伝えますと爽やかに返すちひろ。お父さんにとっても張り合いのない娘より、同好の士と語り合える絶好のチャンス。いいことしたなあ、と一人悦に入ってます。父の心娘知らず……。
まんじゅうを持ち帰った娘に母は苦言を呈します。お父さんは落語もだけど、ちひろと出かけるのが楽しみなのよと。
やっちゃた!と気付いて焦るちひろはチケットを返してもらう?と考えますが、本当にありがとう、綿貫さん!と初めて名前を呼んでくれるくらい喜んで幸せの絶頂にいる湯神くんに今更そんなことを言えば、今後何年も恨まれる!と正しく認識しているためとても言いだせません。10年後のOLちひろ可愛い。確かに制服のある会社に入社するのがちひろのイメージだ!あとおうちでお下げ、ポニテ、二つ結びとアレンジしてるのもカワイイ。
悩んでいるちひろに湯神くんから電話が。男から?と耳をそばだてるお父さん、両者から詰め寄られ、隠しきれなくなったちひろは仕方なく父に真実を打ち明けます。
がっかりするより娘のBFの存在が気になるお父さん、若い二人にチケットをあげればデートになるわよと口をはさむお母さん。
結局父と湯神くんが一緒に行くことになったのでした。
ご機嫌な湯神くんを見て、下世話な噂をする野球部の後輩たち。初めての彼女と初めてのクリスマスだから浮かれてるんだと、修学旅行の一件を引きずっている一年生。
俺も女と過ごしたい!誰でもいい、城戸さんでもいいという仲間たちにいきなりキレる門田。でもってなんだよ!怒りまくる門田を不思議そうに見る連中に、
「クリスマスは先約があるんだよ」と割って入る城戸さん。擬音は「のそのそ」。
やるじゃん城戸さん、相手ダレ?と軽いノリの奴らは「大事な人に決まってる」と軽くいなして、ぽかんと口を開けた門田の肩をありがとよ(怒ってくれて)、とポン。
門田はいつ自分の気持ちに気付くんだろ?城戸さん、めっちゃいい子!かわいい。
そしてちひろ。手芸部の先輩方がみんな引退してまた一人ぼっちになっちゃいました。家でもどことなく寂しげな娘に、転勤に付き合わせ友達との別れを繰り返させてきた過去を振り返り、良心の呵責を感じずにいられない父。電話で話した湯神くんが(一方的ではあるが)礼儀正しい少年だったこともあり、BFくらい大目に見てやってもいいか……と思い直します。
ちひろが湯神くんと落語に行きなさい、とチケットを譲ろうとする父。正直そんなに行きたくもないちひろは断りますが、それを遠慮と取って、父娘の譲り合いが続きます。
そして当日。一応おしゃれして仕方なく出かけることになったちひろ。外は雪。会場前で湯神くんの後ろ姿を見つけたちひろが、来たのが私でなんて言われるかな……と緊張したような面映い表情になるのが可愛い。でもポスターを写真に撮るいつも通りの平楽愛の湯神くんを見てほっとしちゃうのがまた可愛い!
その一部始終をこっそり見守っていたお父さん、真面目そうな子だな……ちひろが自分で選んだ男だから認めてやるか……って花嫁の父か!みたく誤解してます。
平楽の落語が楽しみ過ぎて、一緒にいる相手は誰でも良さそうな湯神くんに、男の子と出かける緊張から解放されて気楽さをかみしめるちひろ。
ところが近くにいた女性に高校生カップルが来てる、かわいいと言われたのを小耳に挟んだ湯神くん、一旦意識すると緊張が止まらなくなってしまい、いつものようにちひろに接することが出来なくなってしまいました。
ギクシャクする二人……これぞ初デート!なにこれかわいい。

②に続きま〜す。

最新情報をチェックしよう!