「フラワーズ」2015年4月号 感想

「フラワーズ」2015年4月号 感想

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タイトルを打ってから、あれ?今月の表紙どんなのだったかな?と記憶力の衰えに戦慄しましたが、「ふしぎ遊戯」だったんでした。あまり馴染みがないので忘れてしまった模様。この表紙、何だか「アリア」とか「ゼロサム」っぽくないですか?絵はきれいなんですが、違う雑誌みたいな。というか上記の2誌とも読んだことないのに、適当言ってすみません。

以下ネタバレありの感想です。

巻頭は「AWAY」です。

またまた個性的な新キャラが出ましたが、面白かった!
世界がなぜか18歳を境に分けられてしまったことが周知の事実になりつつあります。大人の世界の「HOME」、子供の世界の「AWAY」。世界が二つあることには意味があるはずと考える中、どちらかの世界がより大きな危険を孕んでいるのではないかとの疑いが生まれました。例の白い子は「AWAY」の方が安全だと言ったようですが……。
謎解きの部分も、人間模様もどっちも面白いです。
祓くん、リーダーシップに溢れてて頼もしい。イズミさん、面白いキャラなのに、次回「HOME」に行っちゃうのはもったいないなー。ウメコたちが逃げ出したのは、イチコの妊娠で切羽詰まってたからもあったんだね……。現状を認めてからの式部さん、かっこいい。お姉様(*^^*)
一紀と飛比夫が話しているシーンは何だかほっこりします。このいい子たちがこの先どうなってしまうのか。
嬉しいことに次回は6月号に登場だそうです。

「とりかえ・ばや」

入れ替わりのために努力する二人が楽しい回でした。
淑やかさの足りない紗羅、度胸と体力に欠ける睡蓮。吉野の君も時に厳しく指導してくれます。
互いの書体を真似しようと二人で手習いをしている時、沙羅は睡蓮の烈しい恋心を目の当たりにします。
別れの際に東宮からもらった歌を、いつも大切に懐中している睡蓮。恋しい人のために流す涙の美しさ。
四の姫や石蕗とあれだけいろんなことがありながら、恋というものが未だによくわからないと言う初心な沙羅も、
「そんなに思うことができて、うらやましいなあ…」と、睡蓮の一途さにうたれます。
立ち聞きしてしまった吉野の君も、八百万の神々に感謝を述べたくなるほどの、純粋で可愛い二人です。
一方宮中では女東宮への不満が陰謀を呼び、東宮の寝所に男が忍び込むという由々しき事態に!内部に手引きした者がいるようで、今回は事なきを得ましたが、手をこまねいている場合ではありません!
次回ついに二人が立場を入れ替えて都へ戻ります。来月が待ち遠しい……けど、ほんとは仲良し姉弟の二人の世界をもっと見ていたかった気もします。

「7SEEDS」

花とナツが初めて顔を合わせたけど、和やかにすんでよかった。お互い好印象みたいで。蝉丸うるさいけど、さすがにカッコよかった。
「比べるなよ、ナツ」って。
荒巻にも言われてたけど、ほんとどっから見てもラブラブだ!

「さんすくみ」

いきなり5年後!その過程が見たかった〜と思わないでもないけど、大団円でした。
実に5年ぶりにドイツから帰国した工。サプライズ好きは相変わらずです。
孝仁の娘の芙美ちゃん可愛いな!と思ったら、2人目も。5年の重みを感じます。一男一女で奥さん相変わらず美人だし、同居も仕事も上手くいっているようで、絵に描いたような幸せを手に入れた孝仁ですが、またそれがよく似合っちゃってるお人柄なんですよね。3年間のハワイ生活を満喫していただろう証拠写真には笑いましたが。
七緒ちゃんも綺麗なお姉さんになって登場だけど、中身あんまり変わってないのが微笑ましい。工はいないのに同じ大学行ったり、何度もメールしたり、ずっと想い続けてきたんだねー。相変わらずデートしようものなら即逆プロポーズしそうな勢いですが、可愛いな。
分かっていたことなのに、恭太郎の結婚にはびっくりしてしまいました。
「晶ちゃん」って……。ラブラブの新婚さんって感じですね。微笑ましすぎて、こっちが照れます。さらにおめでたいことがあるようで、こちらの神社も安泰といったところでしょうか。
他に今まで出たキャラたちの現在の様子もたくさん出てきたのが嬉しいですね。最終回ならでは。ほんときれいにまとめてくれて、隅々まで行き届いてます。
三人が揃って二月堂から街を見下ろすラストシーン、読んでいるこちらも涙はなく、その代わり少しも変わらない友情があり、さわやかでこの終わり方以外にないという納得の最終回でした!
絹田先生、お疲れ様でした。でも寂しいので新連載が始まってほしいです。

「エンジェルトランペット」

さなとまりもが再会!よかったけど、悠銀ちゃんが何を考えてるのか分からなくて怖いなー。みんな無事でいられるのか心配。

「カツカレーの日」

三作しかないカラー扉が振り分けられているんだから、期待の連載ってことなんでしょうが……話が進んでない。(カラーは綺麗です)
ノートを通じて高橋と美由紀がやりとりをするようになったんですが……。
美由紀も紹介所に「変な人ばかり紹介されて困る」っていうのは違うんじゃない?条件に合った人を紹介してくれているわけだし。
でも確かに目的に捉われすぎて視野が狭くなってくるこの感じ、リアルだなー。4回目のお見合い相手と会った後の泣くほど自分を見失ってしまうのもわかる!
美由紀は本当は自分の好きな相手と笑いあって過ごしたいんだよね。自分を誤魔化してるんだから、高橋の指摘するように、やっぱり間違ってるんだよね。
あ〜もどかしい!とりあえず美由紀と高橋が出会うのなら早く出会って!

「アシさん」

これが漫画家あるあるだとしたら、アシさんを使う立場の先生も大変なんですね。注意するってことが出来ない性格の人だったらストレスで病みそう。
「送った原稿がしょぼすぎて返事するのもかったりぃわ!!ってことかと思うと夜も眠れず……」
そうですよね、自分こんなしょぼいブログやっててもそうなんですから、何倍も時間も気力も体力も使う漫画を描いてる方は苦しみもすごいんだろうな……。
最後の編集長からの電話、いいお話だったのかな?あ、でも睦がデビューしたら「アシさん」は終わり?!それは寂しい!

「都の昼寝物語」

途中シビアな感じになって、最終回なのに?と驚いてたら、無事に?ハーレムエンドになりました。
べんがら格子や着物作りとかのうんちくは相変わらず面白かったです。
しかし玲央奈ちゃんが登場してからの征の変わり身の早さすごかった。2回とも。都は大人だなーと思っちゃいましたよ。
次回作は6月発売のフラワーズだそうです。柱に書いてあったので先生のブログ読んでみたら、いろいろ裏話が面白かったです(^ ^)

「月影ベイベ」

現代パートに戻りました。おじさんの気持ちがわかってホッとした光、ショックを受けている螢子。さっさとくっついてほしいです。

次回は

次回は「とりかえ・ばや」が表紙&巻頭カラー!「金の国水の国」はカラー付き。谷和野さんの新作読み切りに、新井理恵の新シリーズ開始。連載陣も休載なし、波津さんと吉村さんのいつものシリーズと充実です。
付録は萩尾望都先生のポストカード12枚!来月が楽しみ!

5月号の感想はこちら

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