でも巻頭カラー。風見さんの、なんだか厳しい表情の横顔……。
以下ネタバレありの感想です。
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「逃げるは恥だが役に立つ」第37話 [身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ]
前回の風見さんの告白から。百合ちゃんは気まずくてたまらないようです。
振り返ってみると友達・同僚・取引先と面倒な相手からアプローチされて苦労をしてきたけど、25歳年下の男の子からは初めて。
今までは「卒なく いなしてきたのに」今回に限ってどうしていいのかわからない。
会社のビルのエレベーターで乗り合わせた時、思わず逃げ出してしまい、追いかけてきた風見さんに捕まります。
「目が合ったのに無視とか ひどくないですか」
「ご ごめんなさい」
めちゃくちゃに意識してしまって挙動不審な百合ちゃんに風見さんは、
「こっちだって結構な勇気出して言ったんで スルーしないでください」
と頬を染めて、少年のように百合ちゃんに感情をぶつけます。
そこへ五十嵐さん(風見さんの会社の同僚。風見さんに猛烈アプローチ中)がやってきて風見さんに声をかけますが、すぐに気まずい雰囲気を察知。謝りますが、これ幸いと百合ちゃんは行ってしまいます。
「なんかありました?」
「なんかあっても君には言わない」
いつもと完全に様子が違う風見さんに、怒ってるの珍しい!あの人のせいですか?となかなか鋭いところを突いてくる五十嵐さん。
あの人じゃない、君が怒らせてるんだよ!ってほんとに珍しく感情むき出しの風見さんに対してもやっぱり前向きで。ポジティブモンスターと揶揄されても喜んでます。あだ名もらっちゃった!と。
なんでここまで五十嵐さんが関わってくる描写があるんでしょう?百合ちゃんか五十嵐さんのどちらかによって、風見さんの独身主義が返上されるんでしょうか?
どっちにしろ、風見さんが本気で百合ちゃんを好きなことは確かなようです。
一方みくりの当面の仕事である青空市。
会合に出席してアンケート用意して役所に許可を取りに行って、各店舗を回って相談に乗ってと、みくり頑張ってます。
みくりの頑張りに、副理事長さんもただで協力しろなんて言って悪かったね、と謝ってくれました。賃金アップは出来ないけどこれからもよろしく、と。
で、百合ちゃんちに戻ってくると凝った料理を作る時間がない。でもこの日は無心になりたい百合ちゃんが夕飯を作っていてくれました。感激するみくり。土日も仕事で平匡とのデートはキャンセルと、とにかく忙しい。思い悩んでいることを気付かれなくて、百合ちゃんはちょっと助かってる?
でも平匡さんは、ショックを受けています。
みくりさんに依存しすぎかな、一人でもちゃんと生活を楽しまないと!って一生懸命自分を励ましているんですが、なんと!同僚の女性たちとこの問題で世間話してます。結婚後の夫婦の距離感のこと。
そして考えを巡らせる内、平匡は気付きます。
「結婚とは同意した2名による(法によって保障された)安心感の終身契約」であり「相手が契約を渋るのはつまり 契約内容に問題がある」のだと。
そうですよね〜。うちの家庭でも最近話題の不倫問題について子供に聞かれた時は、結婚した相手に対する契約違反だから絶対だめ、と言ってますね。
平匡さんはどこをどう見直すんでしょう。しかし誠実でいい人ですね〜ちょっと重いけど。
さて、百合ちゃんは一人になってやることがないと、繰り返し繰り返し風見さんの告白について考えてしまい、一人で赤面したりしています。
他の何かに集中して気を紛らわそう!とクローゼットの断捨離を始めます。帰宅したみくりも参加して女同士にぎやかに。
たくさんある服の取捨選択をし整理したことで、不思議なことに今抱えているもやもやが整理されたーーと思う百合ちゃん。
あなたに欲情する。
そう言われたことにこんなにも動揺してる。思ってもみなかった。油断してた。
「でも ないでしょ この年齢差で」
百合ちゃんが出した、それが結論。
はあ。……まあどっちでもいいかな。付き合っても付き合わなくても。後悔しないよう付き合ってみてもいいと思うし、ごく普通にいい思い出にしてもいいと思う。
一言コメントに「稚野先生たちとフランスにいってきます」とありました。「月と指先の間」に出てくる漫画家仲間の中に、海野先生がモデルのキャラもいるのかな?と思いました。
次回は9月号です。