今回のっけからネタバレしちゃいますが……、
「ファーでない」「ファーではないのは何か?」と検索されて来ている方がちらほら(^^)それはまだ答えが出てません!多分、来月には明かされるハズ。
というわけで、以下ネタバレありの感想です。
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「バラ色の聖戦」Stage.92 真琴vs.紗良、激戦開始‼︎
よく見たら楽しいサブタイトルでした。わくわくしますね〜。
デザイナーのフェイスブックから、「クロンヌ」がノーファーブランドへ転換する過渡期であることを突き止めた真琴……、吟味を重ねて選んだシルバーフォックスでしたが、これを使えば完全に逆効果になります。
よく気付いたと真琴陣営は対応策を考えますが、ブラックドレスに合わせて重厚華麗な表現が出来る小物が思い浮かばず苦しい展開です。
そしてまた、肝心なことは紗良がこのことに気付いているのか?ということです。
日本人モデルの採用は一人。そもそもオーディションを受けられるのが真琴と紗良の二人だけですから、さんざん汚い手を使って他のモデルを陥れてきた紗良を叩き落とすチャンスがあるのは、真琴ただ一人!
どうしても、絶対に負けられない!
2週間後のオーディションまで他の方法を考えよう、パリに行くのは私だと、真琴は闘志を燃やします。
そして年末、休みが取れた真琴は大阪の実家に帰省します。汚名返上した上、今度はパリコレなんて!と両親も喜んでくれて、久しぶりの水入らずの団欒を楽しみます。
食卓を囲みながら、壁にぶつかって打開策が見つからなくてね……と、話の流れで軽く弱音をもらす真琴に、いい感じに酔っ払った父がアドバイス。
「わざと反対のことをやってみると意外とうまくいくもんだ」
ファーを使わないの反対は使うってことでしょ、ダメなんだってば!
その場は笑いで収まりましたが、もちろんここは伏線です。
12時になり、愛理と真琴は二人で初詣に出かけました。
何をお祈りしたの?
愛理の答えは、「パパの体がよくなりますように」でした。
もちろん体もですが、真琴の心配はやはり、敦司が生きがいをなくして生きていること。前に会った時、苦しんでたな……と思いを馳せた時、何かひっかかりを感じました。あの時の話、確かーー、とここで先ほどの父のアドバイスが思い浮かびます。
「おじいちゃんの言ったことーーアリかもしれない」
正反対のこと。真琴に現状打破のアイデアが降りてきました。
そして時は流れ、「クロンヌ」のオーディション当日。
まどか社長は向かいのカフェで待機。一人会場に向かう真琴の携帯に、北海道の浅野から応援のメールが。それを見て表情を緩めているところへさらに着信が。
今度は茜子でした。帽子にサングラスで完全オフといった様子の茜子、真琴の緊張をほぐすために電話をくれました。
「大丈夫!想像してみて、自分の未来。パリコレのランウェイを外国人モデルに混じって、たった一人のアジア人の自分が歩いてるの。オリエンタルな雰囲気を出せてるのは自分だけ。どう?すごい注目あびてるでしょ?」
自分にしか出来ないって信じるの、私のオーディション必勝法!いい報告待ってる、と電話を切った茜子は、車椅子を押してお母さんと散歩中でした。
そこへ茜子引退するんだって!と噂する声が聞こえてきます。一世を風靡したけど世代交代だね、しょうがないよねと、通り過ぎていく若い女性たち……。
真琴を励ます茜子の言葉、すごく素敵で全文引用しましたが、真琴も確かに言霊に力を貰ったようでした。だからこそ茜子の現状が、悪気のないただの世間話が、トゲのように刺さって心が痛みます。
オーディション会場は外国人モデルばかり。
そこへやってきた紗良、真琴の姿を認めると、
「今日はわざわざご苦労さま」と小馬鹿にしたように笑います。
もう自分だと決まっているような言い方……今日はこの女と一騎打ちだ。真琴も一歩も引く気はありません。闘志十分です。
ショーに採用される15人の枠に、応募者が78人。今日の一次審査で30人に絞られます。
まず最初の12人が呼ばれ、真琴と紗良も直接対決です。
紗良が用意した小物はごくシンプルなパールのネックレス!ファーを避けて来ました。
一方真琴は例のゴージャスなロングファーマフラーです!
「真琴さんはファー⁈」
決意の顔つきでファーをまとう真琴に、くすくすと紗良は笑いをもらします。
「素敵ねぇ、でもお疲れさま!」
明らかにファーが鬼門であることを知っているようです。
デザイナーの羽鳥に相対してみて、その迫力に押される真琴。私のことを見てる?ファーを用意したのは真琴一人ではなかったのですが、羽鳥は何が気になるのか真琴を見つめています。
一人ずつの1ウォークが始まり、外国人モデルたちは達者に非日常を表現していきます。
ついに紗良の番が来て、気品のある美しさで審査する側を圧倒します。紗良が醸し出す高貴な雰囲気にのまれ、言葉を失うほど。
(膝頭の丈でオフショルダーのタイトなブラックドレス、リボン型の一連のパールのチョーカーとそんなにゴージャスな非日常は感じないんですがまあ、ブランド側がそう感じたっていう場面なので)
そして次が真琴の番です。こちらも日本人ならではのエキゾチックな非日常を表現する、と正直何を言ってるのかわかんない感じですが(⌒-⌒; )
例のファーをやはりあえて巻かずに体に添わせただけの真琴、
「歩き出すと顔が変わった」超クール!と羽鳥さんの心を掴んだ⁈
ターンで見事にロングファーをさばいてみせて、「彼女はわかってる」との言葉を引き出しました。威厳のあるウォーキングでこちらも場を支配してみせました!
日本人の二人甲乙つけがたいわ、でもやっぱりファーは素敵、真琴さんの方が目を引くわ……と大絶賛!
「でもファーはね……」という呟きがあり、質疑応答に移ります。
まずは紗良。ネックレスを選んだ理由を聞かれ、羽鳥さんがペットを飼いだしたことがきっかけで、毛皮の扱いをやめようとしていることに気付いたからですと答えます。世界の一流メゾンも動物愛護の観点からノーファーを掲げるブランドが増えてきています。「クロンヌ」の姿勢に敬意を表します。
「クロンヌ」に対する紗良の深い掘り下げに、居並ぶモデルたちは驚き、審査員たちも感心します。これはもう紗良に決まりか?という風向きの中、真琴に対する質疑が始まります。
すごく素敵なファー。なぜそれを?と羽鳥に訊かれ、真琴は堂々と答えます。
「『クロンヌ』といえば絶対にファーだからです」
意地悪な質問をしますが、紗良さんの話を聞いて、今失敗したと焦っているのではないですか?
微笑を浮かべて答えにくい質問をする羽鳥に、勝ったと確信してくすりと笑う紗良の横で、真琴は答えます。
はい、驚きました、「クロンヌ」のリアルファー排除の方向性に紗良さんも気付いていたなんて。
では真琴も知っていた?と騒然とする審査員と紗良。
「ではどうしてファーを⁈」
真琴は微笑を浮かべ、落ち着いて答えます。
「これはじつはファーではないのです」
ここ!ここで終わっちゃたんですよ!ファーでなかったらなんですかと。
まあもうアレ以外ないでしょ〜っていう!敦司が言ってた新開発の極細繊維?いやー数ヶ月に渡った伏線が回収されると実にすっきりしそう!来月が楽しみ!
でも二人とも一次審査を通過してくれないと見応えがないですからね。もっと激突して欲しいです(^^)
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