というわけで、秋になると必ず作りたくなる、稲田多佳子さんの「りんごのカントリーケーキ」を紹介します。
溶かしバターで作る超簡単ケーキで、焼き時間含め一時間半あれば出来ます。素朴な味わいです。
〈材料〉
20×20㎝のスクエア型1台分
薄力粉: 100g
ベーキングパウダー: 小さじ2分の1
アーモンドパウダー: 100g(目を疑いますが本当に100なのです)
バター: 130g(食塩不使用になってますが、普通の使ってます)
グラニュー糖: 140g
卵: 2個
★りんご: 小さめ2個(まあ普通ので)
★ラム酒: 大さじ2
下準備すること:
☆卵は室温に戻す。
☆型にオーブンシートを敷くか、バターを塗って粉をはたく(分量外)。テフロンの型だとどっちもしなくていいので便利。それか100均などで紙の型を買えばよし。
☆薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるう。
☆オーブンを170℃に温める。
〈作り方〉
1.りんごは皮をむいて小さな薄切りにし(好みで適当に)、ラム酒をふりかけて置いておく。
2.ボウルに卵をときほぐし、グラニュー糖を加え、白っぽくややもったりとするまで泡立てる。
真っ黄色から色が薄れて、粘り気が出てくる感じです。
3.2にアーモンドパウダーを加え、泡立て器で混ぜ合わせる。
湯せんか電子レンジ(500Wで2分もすればOK)で溶かしたバター(温かいもの)を加え、泡立て器でざっと合わせる。
4.合わせて振るっておいた粉を入れて、練らないように注意しながらゴムベラでさっくりと、ツヤが出るまでていねいに混ぜ合わせる。
5.りんごを加えてさっくりと混ぜる。
6.型に生地を流し入れて平らにならし、170℃に温めたオーブンで40分くらい焼く。中央に竹串を刺して、生地がついてこなければ焼き上がり。
型から出して冷ます。
うちにはロールケーキ用に買った長方形の型があるのでそれを使っていますが、多佳子さんは「マフィン型で……」とも書いてあるので、マドレーヌ用の使い捨ての型とかでもいいかもです。
あと私はりんごをあまり細かく切らないからか、アーモンドパウダーたっぷりのせいか、とても崩れやすいので型のまま放っておいて冷まして、そこから切って食べてます。それで残った分をタッパーに入れてます。焼き立てを半分くらいすぐ食べてしまうので。
袋で買ったりんごが余りそうな時とかに作るといいですよね。今回は早生ふじでつくりました。多佳子さんはふじを推奨でした(^◇^)。
この本、紅茶のケーキ、クルミ入りスノーボール、プチ・ショコラと美味しくて簡単レシピが満載で大好きです。
それにしても料理・製菓業界の流行の移り変わりは漫画業界よりさらに過酷な気がします。今はクックパッド一強という感じ……でも確かにクックパッドは便利なんですよねー。
最後にお菓子とは関係ないんですが、萩尾望都先生の「一瞬と永遠と」っていう本を読んでいたら、5ヶ月間留学していたという英国についての素敵な文章に巡り合ったので。
そのふしぎさは、季節のせいだったかもしれない。冬に向かっていたので、毎日空気が寒い色になった。細かく降る雨は、凍ったように冷たく、ほおや手をさした。それでも十二月までバラがつぼみをつけてたし、青いトマトがいくつか採れた。風景は遠くまで見わたせるのに、空気のヴェールがいく重にも淡い色をかけるので、実在感のないことったら。これでは吸血鬼がでない方がおかしい、……。
「春の夢」の続きが楽しみです。
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