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「プリンセスメゾン」 2巻 池辺葵 感想

time 2016/10/26

「プリンセスメゾン」 2巻 池辺葵 感想


まさかのドラマ化!今晩からですね(*´∇`*)
テーマがものすごく明確でオムニバスなので、大きくハズすことはなさそう。
2巻の表紙は雨の中物件探しをする沼ちゃん。色遣いが微妙・表情が寂しそうで、どうしてこの表紙にしたのかな?とちょっと疑問です……。
以下ネタバレありの感想です。

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「プリンセスメゾン」2巻 池辺 葵

8話+おまけが1本。
様々な職業の女性たちとその持ち家(部屋)が登場します。

第10話

本も出版している、エキゾチックな美人のフードコーディネーター。
天涯孤独なのか、おしゃれで満ち足りた暮らしをしながらも、ホームパーティの後の静けさに、「私、いつ死ねるんだろう」と独り言をつぶやきます。しかもそれが重大な本音というわけでなく、ただなんとなく口をついて出た言葉で、「またつまんないひとりごと」と笑って、「天国の父ちゃんが悲しむ」と……。他には悲しむ人はいない?と孤独が迫ってくるようで、笑顔が逆に怖いです。静謐な哀しみ。

第11話

お仕事をいつも通り頑張る沼ちゃん。最近は中古物件も視野に入れて探しています。そんな沼ちゃんに、要さんを通じて、おすすめの新築物件を紹介する伊達さん。
「今までにない押しの強さ」「勝負かけてきておるな」って、亜久津さんじゃないけど、沼ちゃんの人生に関わりたい方向で勝負かけてるってことでいいんでしょうか?街を見下ろす高台の公園のベンチで二人(沼ちゃんと要さん)、この部屋にどれだけ家具が入るかな?と真剣に書き込む沼ちゃんに、沼ちゃんを書き入れたらもっと感じがつかめるんじゃないかしら、とアドバイスする要さん。真剣に夢見る二人は幸福そう。間取りの中にいっぱいいる沼ちゃんが可愛い。

第12話

沼ちゃんが両親と死別していることが判明。中学か高校の時から叔父さんの家で暮らしていたこと。
沼ちゃんが終の住処を頑張って探しているという話で、「家なんか買うてしもて嫁の貰い手なくならんかの…」とどちらかというと伴侶を見つけて欲しい叔父さん、「結婚すりゃいいってもんでもなし…」とさばけているおばさん、どちらも沼ちゃんに本当の安らぎを願ってくれています。
叔父さんの家に引き取られて行く時、幼い頃から育った借家を沼ちゃんはずっと掃除しながら、思い出のよすがをも失ってしまうことに涙を流していたのでした……。

第13話

コールセンターで働くテレフォンアポインターの女性が田舎の温泉に一人旅をするところから始まって、職場のビルの屋上でひとり煙草を吸うところで終わり。物件どころか日頃どんな暮らしをしているのかさえ不明のまま。
華奢でのんびりおっとりのこの女性が「さて…どこで生きようか」と。旅をしながら住みたくなる場所を探している、となんともまあ豪快な話でした、実は。逆光の中、飄々とした横顔がかっこいい。

第14話

お盆の帰省の前夜に「じんちゃん」で晩御飯の要さん。実家は和歌山。沼ちゃんは高校の2年間を滋賀の叔父さんの家で過ごしたんですね。ご両親のお墓も東京に。
要さんがダウンロードした「すごい曲」ブルーハーツの「終わらない歌」をイヤホンを分け合って聴きながら、ひと駅分歩いちゃう仲良しの二人。
ほんとの瞬間はいつも死ぬほど怖いものだから、逃げ出したくなったことは今まで何度でもあったーーでも逃げ出さずに孤独に耐えてきた二人の友情が美しいです。
実家に帰った要さん、懐かしい家はいつも通りきれいに整頓されていて、ていねいな暮らしぶりが伺えます。自室も昔のまま。ラジカセ、目覚まし時計、こけし、使いかけの筆記用具。バンプやアジカンのCD。ハートのクッション。
子供の頃お化けがいると言って母に泣きついた天井の木目もそのままーー
両親と思い出の家を一緒に失うなんて、なんて悲しいことだろうーー沼ちゃんを思い出して、自然と涙が浮かんでくる要さんなのでした。

第15話

伊達さん・要さん・亜久津さんと一緒に内覧にお出かけ。良環境の住宅地にあるマンションは部屋も想像以上に素敵でした。
でも地盤が少し気になります、たかだか6、70年ですが一生の買い物なので……と言う沼ちゃんに、伊達さんが一歩踏み込みました。
ご結婚などでライフスタイルが変わることは想定されませんか?と。
まずは自分の人生を確立して、誰かと生きるのはそれからです。そんなの夢のまた夢でしょうけど……とはにかんで微笑む沼ちゃんに、伊達さんがノックアウト。された、かな?
公園にスワンボートがあり(すごく池辺作品っぽい。白鳥来た!)二人ずつ乗りましょうとなって、真っ先に要さんが気を利かせたのに、水が怖くて乗れない伊達さん、平気で一人で乗っちゃってる沼ちゃんが面白い。

第16話

風変わりな染色アーティスト。ご近所付き合いを一切しない奇人の庭を時々覗き見る、新しく越して来た若いお母さんが、ある日見たその作品の美しさに幸福を感じるお話。でも作家は魔女みたい……魔女が染める美しい布。どんな人にもその人だけの大切な人生がある。

第17話

身勝手でふてぶてしい猫背のファッションライター。仕事と人生に貪欲な好奇心を持つこの女性、最初に部屋が出て来ましたが、持ち家なのか賃貸なのか、住み替えたいのかこのままでいいのか、そんな話は全く出て来ませんでした。ただ故郷と学生時代を懐かしむ場面がきれいで眩しくて……。でも自分が選んだ場所で背筋を伸ばす彼女は自立していて素敵です。

最後のおまけはお風呂で「東京砂漠」を聴いて感動して、今度沼ちゃんと聞こうと思う、可愛い要さん。「陽はまた昇る、この東京砂漠」。

帯にあったキャッチコピー、「わたしだけの家。それは、いちばん幸福で、いちばん孤独な場所」って、さすが秀逸……。幸福と孤独が表裏一体なのが自立ってことなんでしょうか。
一人より二人が幸せなどと言いますが、この後どうなって行くんでしょう。
味わい深い作品です。

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