以下、一部ネタバレしてますが、物語の核心には触れてないとゆーか、何が核心なのかまだ全然わからないです。
とりあえず通して読みましたが、登場人物も把握しきれないし、ストーリーも理解しきれないところがたくさん。
なのに面白い!すごい……やっぱり冨樫先生、天才♡
という内容のないことしか書けそうにないので、参考までにamazonの書評を見に行ってみたら皆さんが絶賛してたw
そうですよね、面白いですもん。内容が濃くて、今のところ絵もキレイだし、キャラが生き生きしてて、また読むことが出来て嬉しい!
そしておまけページでアルカ(ナニカ)の正体が判明しましたね。うーん、でも弟なのか妹なのか問題はどうなるんだろう?絶対妹の方がいいんだけど……。そういえば会長選挙編の時はキルアルにめっちゃ萌えてたな……と思い出して読み返していたらあっという間に時間が経ってしまいましたよ。途中で止めるってことが出来ない作品ですよね、ほんと。
細部まで作り込まれた作品世界の中に入り込んで、謎や仕掛けを読み解こうと色々考えて、ネット上の数々の考察を読んで感心し、けれどそれを軽く上回る展開が次から次へと出て来る時の快感と言ったら……!先生の想像力と創造力に圧倒されるのがぞくぞくする楽しさなんですよねぇ。
おまけに人間も描けてるのが何と言ってもスゴイ。情に訴える部分は絶対に泣かされるし、今回ゴンが「オレにも息子の素質がなかったのかもね」って言ったのが深すぎて衝撃でした。
「いっぱい話してすごく楽しかったし
会えて良かったって
話しながらどんどん幸せにもなったけど」
複雑なプロットの中で、パリストンのような歪んだ愛情の在り方を描いたと思うと、照れくさくて泣きたくなるようなストレートな感情をも提示してくれるんですよね。ゴンはジンと話して「幸せ」を感じたんだって、何もおかしなことじゃないんですが、世界樹で会った時も実にあっさりとしたさりげない触れ合い方だったので(絵も適当だった!)、あの夕焼けから夜明けまでは本当に幸せな親子の時間だったんだね……と思ったら、やっぱりジンは父親って感じじゃないと。
実際会ってみて、どんどん幸せになったと言っていることからも、ジンを知れば知るほど好きになって、長い間の期待を裏切らない魅力的ですごい男だと思ったのに、目的を果たしたからもういいやと思ってしまったんですよね、ゴンは。
生き別れの親を探して会う最大の目的は、この世で一番に自分を無条件に愛して絶対の味方になってくれる人に会いたいという期待だと思うし、その場合子供側も同じように親を慕っているはずですが……。
素質がないと言っても、ゴンは普段かなり愛情深い人となりだけに不思議。
親友のキルアが家や血に縛られているのに比べてかなり落差を感じますね。
でもゴンの母親がまだ判明してないし、この親子間にもまだまだ何かあるんですよね、きっと。それとも単に、ほぼ初対面の相手にいきなり親子の情が湧き上がるなんて嘘くさいだろ、という安易なセンチメンタリズムへのアンチテーゼかもしれませんね。
パリストンとの駆け引きは確かに面白いんですが、ジンが主役みたいなのはちょっとやですね。それはつまんない。ジンってなんでも出来るから。
嬉しいのはやっぱりクラピカ!すごい久しぶりで顔が変わってる(・_・;けど、相変わらず賢くて素敵。クラピカが出て来るとギャグも楽しいので大歓迎。ビスケとやり合った場面最高!キルアも一コマだけでも出てきてくれて嬉しかったし。
薄い……ものすごく薄い感想……。でもキャラ萌えから論客まで幅広く容認してくれる、それが「ハンター×ハンター」!
世紀の名作、不世出の天才であることは間違いなし!
冨樫先生の「ジャンプ流」21号は11月2日発売予定だそうですよ。絶対買う!
だからキルアをもっと出して欲しいな……。