以下ネタバレありの感想です。
「フラワーズ」2017年9月号
「少女革命ウテナ」
私は今まで「ウテナ」を見たことも読んだこともなかったので、この号を処分する前にとりあえず読んでおくか〜と軽い気持ちで読んでみたら面白かったです！ 絵もきれいだし、なんだかロマンチック……。早速amazonで文庫買いました。新作第２弾がこの冬登場とあるのでその前に読んでおきたいと思います！ 対談もチラ見したところ、かなりシュールな方法論で作られた作品ぽいので面白いですね、これ。
1「たのしい天地創造」2「Xページめの本」
谷 和野さんのショートストーリー二本立て。
1は「フェッセンデンの宇宙」ですね。結末も、あの空の向こうにフェッセンデンがいるのではないか？……っていうのと同じ。こういうオマージュ大好きなんですが、作りがあま……。AIとはいえ他人の生活を覗き見することが子供と一緒に出来る娯楽って言われちゃうと、それは違うんじゃないかなと前提からして楽しめない……。
2はよくわからなかったです。
絵とかコマ割り、キャラの表情など、作品全体の雰囲気は好きなんですが、話が苦手です。
「グレさんぽ」
小ネタ祭りでした。夏らしく「こわい」がテーマ。
自撮り写真が怖いってあるあるなんだ〜よかった(^^)
「ちいさこの庭」
小玉ユキ先生の新連載。オムニバスだそうです。
ううう……一話目からいい話……。小さい人が見える子供と見えない家族が対立して和解するだけの、よくある話なんですけど、きちんと泣かせてくる……。キャラがいいからかな？ 心の交流がセリフだけでなく絵やコマ割りで伝わってきます。
「ふるぎぬや紋様帳」
「生の呟きを受信するんだ」にはちょっと笑いました。ご都合展開もこのくらい突き抜けて茶化してくれると楽しい。かわいいって頬染めてるお仕事の先生もかわいい。ギャップ萌え的なアレで。
でも小太郎ちゃんが一番かわいい♡
「初恋の世界」
モリノカフェに、せっかく試飲で知ったお客が来てくれても、多彩すぎるランチメニューにノックアウトされてなかなかコーヒーショップとして認識してもらえない……
でもランチほんとに美味しそうだからなー。
大浦氏の勤務先の中学校にモブとして香菜と晶がいる！
結局よっさんからは不倫を諌めるメールが日に（多分）十何通も来るようになっていました。大浦氏が仕事をしている時、部活の指導中、家事をしている時、朝も昼も夜も……そしてついに夜中に自宅を強襲。怖いよ！！
来た用事はもちろん……「不倫やめる気になった？」と笑顔で……。
別れようとした、何度も。でも出来なかった。「愛しているから仕方ないの」結婚出来なくてもいい……本当にそう思ってる。
どこまでも平行線。
自分の家に戻ったよっさんは夫と鉢合わせして、夫の車の自分たちの子供のためではないチャイルドシートを見て複雑な気分に。
ちっとも幸せじゃないのに、いつまで幸せなフリをし続けなきゃならないんだろう？と思うのでした。
黒岩嬢のドライブデートも不調に終わり、「私じゃダメなのか」私がいいって言ってくれる人はいないのか……と思いつめている感じに……難しいですねえ。
そして薫。あるお客に二人はデキてるの？ と言われ、二人きりになった時ついに、以前どうしてあんな誘うようなことしたの？ と聞いてみたところ……。
「セクハラです。嫌がらせですよ。俺この店が欲しいんです。あなたがジャマなんです」と衝撃的な答えが！ ちょっとハーレクインみたいです。この連載好き。
「猫山さん」
動物病院の患者の巻。ちょっといい話だった……。
「黄金の娘」
読み切り企画。これはいいお話……。それぞれのキャラも、ストーリーも、会話も絵も、最後のオチも、自分が自分で良かったというメッセージも、この短さで過不足なくまとまっていて良かったです！
「ごちそうさま さようなら」
悪くはないしインパクトはあったけど、また読みたいかって言われると……何このネタ。
そして10月号は「ふしぎ遊戯」。ココハナでママレリトルがあたって（？）るから、フラワーズももうリバイバル一直線なのかな……。微妙だけど今回の「ウテナ」よかったし、「ポー」もあるからなあ……。
