「八雲立つ灼」第八話 (メロディ6月号) 感想

「八雲立つ灼」第八話 (メロディ6月号) 感想

早くしないと月末には8月号が出てしまいますね!
以下ネタバレありの感想です。

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表紙とふろくがよしなが先生。画業25周年記念号です。
心底楽しそうに、無邪気に笑っている上様と和宮様。可愛いです。メロディの表紙の紙のツルツル感好きです。

でも巻頭は「八雲立つ灼」で第八話「逆さ水」。
カラー扉は和装で剣を手にした闇己と、スーツ姿で本を小脇に抱えた七地。対照的な二人。バックの花は何だろう……? 夾竹桃が一番近い気がするけど、うーん?
ちょっとおかしなタイミングになってしまいましたが、こみきちゃんが引きこもりの「ちー兄ちゃん」にドアの外から声をかける場面から始まります。ご飯置いとくよと言っても何も返事なし。少し前までは妹のこみきとは話すこともあったようなのですが……。
部屋の内側では、ミネラルウォーターを器に入れて、そこへさらに電気ケトルでわかしたお湯を注ぐという、意味があるのかないのかわからない行動をしている兄の姿が。それはこの世とあの世を繋ぐ準備で、「僕があっちへ行く」と考えながら飲んでいるので呪術的な何かのようです。これが今回のテーマですね。
こみきと大ちゃん、仲良しの二人が一緒に登校する途中で闇己に会います。ご近所なので。結構仲良しでいい感じ。
女子は制カバンみたいなのに闇己がリュックなのもいいですねー。
そんで大ちゃんが、七地が「晃己」ではなく「闇己」呼びをしていることに気付きます。ってか誰でも気付くレベルで垂れ流しだよ、七地先生。困った人です。
この二人にはまだまだおいしいネタがある! とはりきる大ちゃん以上にゴシップ好きのはずのこみきはその間もぼんやりしてるだけで、こちらも何かおかしい。
そして中学生にはクラブ活動や家庭訪問と、闇己にとって非常に面倒なことがたくさんあります。
一方的に距離を詰めてくる友人候補の蘇嶋は、僕んち義父が独身だし若いし、色々突っ込まれるだろうから困っちゃうな〜! あ、僕たちそんなところも一緒だねえと常に楽しそうでちょっとうざいw
席が近いせいもありなんとなく四人で部活について話している内、盛り上がってしまって主席入学の美人、三輪さんにうるさい! と怒られてしまいます。
この三輪さんは「三輪族」(って何だろう)の末裔らしいのでがっつり話に絡んできそうではあります。
大ちゃんは自分で、こんな進学校に入れたの完全にまぐれだから、得意なバスケで確実に推薦狙って大学行くんだ! とバスケ部に入部するようです。
イケメン二人と仲良くなったのにこみきは朝よりももっとぼんやりしていて、さすがに具合でも悪いのかな? と心配になりますが……。
その夜。知太郎お兄ちゃんの内面の葛藤が明らかになります。小学校時代神童ともてはやされ、トップレベルの中学に進学したもののそこでは中の下。両親は期待が外れた失望をお互いに押し付けあって喧嘩ばかり。面談にもきてくれず、先生からは「そういう家庭ね」と見下され、あっちでもこっちでも自分の言動にため息をつかれる屈辱とショックから、自分は無価値な人間だと思い込まされ部屋から出られなくなり……。それから偶然にネット検索で知った「逆さ水」生と死の境界を取り払う儀式のようなものにハマってしまい、今、ついに事態は取り返しのつかないことに──

で、都合よく七地はバスケ部の顧問をしているわけなのですよ。正式なコーチがいるのでお飾り的な立場だそうですが。おまけに「地域歩行部」という廃部寸前の部と兼任している……というフラグ。気心の知れた仲で、それなりに楽しく暮らしている七地と闇己ですが、どっちも家事ができない問題は大きく一番困るのが食事。闇己が特上握りを出前してもらおうとしたところから二人で話し合い。
月に50万くらいという布椎家から出る闇己の生活費で料理はオール外注しようぜという提案に、七地は大反対。常識で考えてそんな額受け取れない! と。
受け取ってやればコウと夕香の心の負担を減らしてやれるのに、と闇己。俺をあんたに押し付けて、見捨てたっていう……。
バカ言うな! と即答する七地。君がひねくれて思う何倍も君は大事に思われてるんだよ! と。超ストレートに言われて、照れながらも「わかってる」というここの闇己の表情かわいいっす。「わかってる よ…」のスペースと三点リーダがかわいいっす!
で、結局七地のハンバーグは消し炭なので、外食に出発。何もかも中途半端な存在の俺が一緒にいても邪魔じゃないっていうし、(今は…甘えても いいか…)と自分の甘えを許すことにした闇己です。この二人、無印の時はBLっぽいの狙ってるのかな? と思ってましたが、七地の存在が健全過ぎて全くそんな要素は見出せなくなりましたね。中学生闇己くんも色気が足りない分可愛らしい。

同じ時間帯、お母さんに言われてお隣に料理の差し入れに出かけた大ちゃんは、こみきの家の内部の暗さに強烈な違和感を感じ取ります。ちー兄ちゃんが引きこもって三年、何かが崩壊する気配が辺りに満ち満ちています。
そしてもちろん、外食帰りの二人がここを通りかかりますよ、よかった。
大ちゃんに助けを求められて、当然家に上がる二人。ドアを一枚隔てた向こう側にあるのは「黄泉」死の国だからドアが開かない。
でも闇己は入れるので、除霊?してくれました。無事黄泉の入り口は閉じて解決!
ちー兄ちゃんも部屋から出てきました。三年ぶり。おじさんっぽくなってるけど、「久しぶりだねえ、良かった、元気そうで」
大ちゃんの笑顔に、人と話すのはそんなに怖いことじゃないと思い出したようなちー兄ちゃんのおだやかな表情がいいですね。
現実にはフィクションを超える事件が起きて世論の動向も不安定ですが、知太郎くんが部屋から出られてやっぱりよかった!と思います。

帰り道でこの事件について話し合う二人。
「逆さ水」とか作法の問題じゃない、邪霊を呼ぶのは強烈な負の感情さ。今後それをコントロール出来るかどうかは俺の知ったことじゃない、と闇己。
俺は教師だから何とかフォローしてあげたいねっと七地。
そんなヒマあんのかよと憎まれ口を叩きつつも、七地のおせっかいに救われている筆頭が自分だという自覚はあるみたいだから闇己かわいい。
そして、教育者って忙しくても迷える子どもをほっとかないんだよなと、「地域歩行部」に入ることを宣言する闇己&蘇嶋&こみきなのでした!
期待を裏切らない展開が心地よいです。気楽に読めるし。今の闇己、ほんと可愛くて好きです。

長くなったのでメロディ全体の感想は別にします。

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