「ひらり、」vol.14 休刊 最終号の感想

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長かった夏休みがやっと終わりました! 嬉しい。・゚・(ノ∀`)・゚・。
「ひらり、」最終号の感想を書きたいと思いつつ、放置している内に、辺りはすっかり秋の気配ですね。
新書館から刊行されていた「ひらり、」は季刊誌で、季節ごとの楽しみでもあったので、前にも書きましたが、休刊がほんとに残念です……。

「ピュア百合アンソロジー」と銘打った、「女子が描いてる女子ばっかりの本」(高嶋ひろみ先生)で、少女マンガの一形態と思って愛読してました。
4号から読み始めたんですが、表紙は西炯子先生だし、橋本みつる・雁須磨子・TONOの各先生のマンガが一冊で読めるなんて!と嬉しかったのを覚えてます。
中には趣味に合わない作品も当然ありましたが、ひらりで初めて知って、ファンになった作家さんもたくさんいます!感謝です。

以下、14号のネタバレ含む感想です。今回ページ数が多くて、掲載作は23本でした。感想を書きにくいものもあったので、面白かったものだけ。

表紙:加瀬さんと山田ちゃんの水着ウエディング。いつも通りすごく可愛い!色みは落ち着いた感じだから、もともとの絵が華やかなんですよね。ファイナルって感じで、ちょっと切ない。

「私馬鹿」雨隠ギド:ギド先生の絵、柔らかくて好きです。高校時代に気になっていた学校のアイドル「王子様」と、偶然に再会した23歳のフリーター女子が、今も全然立ち位置が違う彼女に、また同じように惹きつけられてっていうお話です。まとまってて、オチがくすりと笑えて、良かったです。元王子様が現キレイ系OLなのがいい!髪のツヤベタが雰囲気出てて、最高です。でもこれだけ共通点のないふたりが仲良くなっちゃうのは、やっぱり手探りで時間かかりますよね。今回モノローグがツボでした!「ひとりなの」「おちこまないで」口に出しては言えない、この繊細さ。また、ギド先生の百合作品が読みたいです。

「ありふれたかくしごと」犬丸:時々しか読んでなかったので、キャラの関係性が頭に入ってないんですが、面白かったです。一年生の火ノ見さんが出てきてから面白くなって来たなーと思ってました。今回はちょっともらい泣きしました。他人を思っての悔し涙って、やっぱり感動しますね。

「桜の実の熟する日」磯谷友紀:こ、これは……前回の「少女の魔笛」が、わたし的大傑作だったので、ちょっと蛇足に感じました。すみません。この二人、25歳差なんですが、まさに今だけ!っていう刹那的な関係が、耽美で良かったんですよね。
理世の得体の知れない情熱や、全く話が合わないのに少しでも一緒にいたかったり、
将来に希望がないのに別れられなかったり。
でもこれで休刊なので、ハッピーエンドの方が美しいかもですね。

「コールアンドレスポンス」雁須磨子:怖い話でした。これ最後は踏みとどまってる……?春子さんの目が!怖かった。裏切られるより先に裏切りたいってわけでもないんですよね。好きなんですよね。

「わたしの好きなあの子のこと」芥文絵:こちらも続編です。というか後編?王道ハッピーエンドで良かったです。

「ガールフレンド」サワミソノ:隅々まで丁寧で好感でした。昔のりぼんでもこういうお話読みました~。いい!制服と私服と部屋がもっと可愛ければいうことない……と思ったけど、そうじゃなくて、こういうノスタルジックな作風の方なんですね。リアリティがあっていいですね。髪が重要な意味を持つお話だったんですが、髪型がどれもかわいくて説得力がありました。

「ほんとのかのじょ」今村陽子:今回も最高でした……!「ひらり、」がなくなって、一番悲しいのが、もうこの続きが読めないことです。
ゆーかが前髪とめてるのが可愛い。行きたいところハモっちゃうのが可愛い。パジャマ姿が可愛い。覚悟決めちゃってるのが、もう、可愛い!
ゆーかともえ、大好きです!二人ともかわいすぎ~!この短いページ数で、いつも同じオチなんですけど、毎回きっちり笑わせてもらいました。お泊り編最高でした。コミックスが出たら、その時じっっくり語りたいです!2015年の何月なんだろ。。

「ソーダ水のキス」袴田めら:特別に可愛くてきれいな女の子同士がお互いにヤキモチやいて、気持ちを揺らしあって、いちゃいちゃしてる。それだけのことを、魅せてくれる作家さんですよね~。菊花と椿のこのシリーズ、最後にふさわしいきれいなお話でした。最後の台詞、どきっとしました。

「under the roof」藤生:ものすごくいい感じになりました。酔ってないですよね(^^)発売予定のコミックス、「parlor(仮)」になってますね!他紙で連載されていた分も入るんでしょうか?未読なので楽しみです。

「ライバルと加瀬さん」
「ほうかご!」の続きかと思ってたら、四コマのサイドストーリーでした。あの続きはコミックス描きおろし?ものすごく続き気になりますよ!笑

「聖純少女パラダイム」
最終回面白かったです。今までちょっとぬるい話だな〜って思ってました、正直。でも絵も可愛いし、プリーツスカートやリボンの描き方がほんとすばらしいし、セリフ・モノローグともに良かったです。

「お姫様の願い。」森永みるく:こちらもそんな健気にされたら、続きが気になります!森永先生のまんが、これ一本しか読んだことないんですが、ストーリーテラーですよね!当たり前のこと書いてすみません^^;キャラや絵柄、そんなに好みではないにもかかわらず、キャラの内面まで考えさせられるのがすごいです。

「ピンク・ラッシュ」TONO:安定の面白さでした。最後まで、百合カップルいたかな?っていう(^O^)でもみんな自分に正直に、好きなように生きてるので、ほんと気持ちいい。サナは色々我慢してる!と思っていそうですが。かおりさんの赤ちゃんに感激して泣いてるサナ、アホの子……。でもマールもちょっとだけサナを見直して?くれたし、大団円ですね。

まだまだコミックスやWEB連載などがあるようなので、それを楽しみにしたいと思います。
 

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