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「きのう何食べた?」110話 感想 モーニング8号

佐々木望プロデュース公演「きのう何食べた?」朗読ライブなんてあったんですね。柱に書いてありました。都会はいいな〜( ´Д`)
以下ネタバレありの感想です!
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「きのう何食べた?」110話

シロさんが珍しく休日にご両親とお出かけの場面から始まりました。三人で和やかにおしゃべりしながら歩いてます。どこへ行くのかというと……。
屋内墓地(納骨堂)!
駅近です。ICカードを差し込むと個人が特定されて位牌と写真が出てくるそうです。「筧家」ってちゃんと書いてある〜。
「史朗、ここならお前も墓参りしやすいだろ?」とお父さん。
なんでもお父さんの家のお墓は「下妻(茨城県)のおじさん家の田んぼの横に立ってるアレ」なんだそうで、そこだとシロさんはもうめったにお墓参りに行けなくなります。
それに加えて、昔お母さんが息子のことで悩みに悩んで宗教にすがっていた時に、お父さんの家にも色々迷惑かけたので、とてもじゃないけどあのお墓には入れないのよ……とお母さん。
当時はまっていた新興宗教の勧誘をかなり強引にしたようで、うちの墓には入らせん! という親戚もたくさんいるようです。シロさんとしては何とも言い難い問題です。
しかし便利なところの方がいいというのは家族の共通認識。シロさんはともかく夫婦で遺された方もお参りしやすい方がいいということで。
それもこれもお前が毎月仕送りしてくれてるお陰で、少し貯えが出来たから墓を買えたんだよ「ありがとうな、史朗」と感謝を述べるご両親。ん〜いい距離感!と思ったら。
「事前に相談してくれたら俺が買ったのに」とシロさんが軽く言った途端にお父さん豹変。
それじゃこっちの顔が立たん! 自分たちの墓くらい自分たちで用意せんと!
いつもながら急に表面化するプライドに付いていけないシロさん。
「せめてこの後の食事は俺がごちそうするよ。店ももう予約してあるし」
「あーそりゃすまんね。ありがとう」コロッと機嫌の治るお父さん……。
そこは遠慮しないんだ。父親の面子を立てるのは難しいぜ……と手探りのシロさんなのでした。

シロさん一家が会食中、ケンちゃんはどうしているかというと。
店長と飲みに行くはずがドタキャンのようです。奥さんの玲子さんが風邪引きで、うつるといけないから遅く帰ってきてというメールが来たそうで。
「あえておかゆとポカリ買って早めに帰ったら、あいつ俺に惚れ直すんじゃないかと思ってね……」
いやほんとに邪魔だし気を使うから帰ってきて欲しくないんじゃない? と思いつつ、病気の妻のために早く帰るっていう男に何も余計なこと言えないよねえ……と、
「お大事にって伝えて〜」と嬉々として帰って行く店長を見送るケンちゃん。
今夜は久しぶりの一人メシ決定。
商店街を歩きながら、せっかくだからシロさんとじゃ食べられないような物がいいけど、そうしたらファーストフード? でも昼に食べてるやつはつまんない……と悩みます。そこでふと目についたのが特上ロースカツ。買って帰ってカツ丼にすることにしました。
温め直した特上ロースカツ、美味しそ〜。玉ねぎと卵を足して。
スーパーで漬け物も一緒に買ってきましたよ!
シロさんのいない一人ご飯、甘めのカツ丼と漬け物で孤独のグルメを満喫するケンちゃん。ちょっとご飯を多めにしてしまったので最後苦しくなってますが、完食! ビール買ってたら食べきれてなかった……買わなくてよかった……とお腹をおさえたところで、ふと一人の食卓に寂しさを感じます。
結局シロさんのご両親とは、もう二度と食事することもないんだろうなあ。恨めしく思うわけじゃないし、今十分幸せだし、人間関係にはどうしようもないことがあるっていい年なんだから分かってる。それでも俺はシロさんもシロさんのご両親も大切だからやっぱり好かれたかったなあ……と少し落ち込むケンちゃん。
そこへタイミングよくシロさんが帰宅!
ずいぶん早いね! と驚くケンちゃんに、年寄りだから夜が早いんだよと笑うシロさん。
「これうちの両親からケンジにって」と紙袋をくれました。
受け取ったもののケンちゃんびっくり。
本当はシロさんが買ったのに気を遣ってそう言ってるんでしょ? と看破したつもりが、「何でもない日に俺がこんな高い苺買うかよ!」と論破されました。
「これからも息子をよろしくって母親がさ」多分、いつぞやの無礼のお詫びのつもりもあるんだろとのシロさんの言葉に、じっと贈答用のきれいに並んだ苺を見つめるケンちゃん。じんわりと嬉しい気持ちが胸に広がります。
「別にこんなんでうちの親の事許さなくていいぞ。ただせっかくだから食ってやって」とあくまでケンちゃんの味方のシロさん。
いただく! 俺がお礼言ってたって伝えて! といそいそと一人ご飯の後片付けを始めるケンちゃん。とっても嬉しそうで和みます。
シロさんと向かい合ってお茶を飲んで……「甘ーい!」とニコニコ。
そんなケンちゃんにシロさんから思いもかけないお話が。
屋内墓地の永代供養料。一人だと80万、二人だと割引で120万、さらにあと100万出せば五人まで入れるファミリータイプに変えられるそうで。
俺とケンジでその追加料金を払っていっしょに入ればお得じゃないかってうちの母親が……。
「いっしょのお墓?!」
それ筧家の嫁も同然なんだけど、いいの? お母さん、よく考えてる?
と、さっきまでのひとりぼっちの寂しさもぶっ飛ぶお話にさすがに青くなるケンちゃんです。飛躍し過ぎ!
「うちの母親極端だからさあ〜!」
すまん忘れて! とこっちも一緒にパニクるシロさんでした。

ケンちゃんが一人でご飯を食べながら、受け入れて貰えなくても平気平気! 誰が悪いんでもないんだからと自分を励ましていた時と、苺を貰って嬉しそうな時の落差がじんわりきました。時間が解決してくれることもあるなあって。
あと大きい買い物する時に、お得さにつられてしまう気持ちよーくわかりました。240万が220万で済んで20万円もお得なんですよ?! わかるわかる!

次回は12号(2月22日発売)に登場。今日だけど、本屋行ってないけど余裕です。三田紀房先生の「ドラゴン桜2」の連載が始まったので定期購読始めたんです!これでもう「何食べ」を見逃すこともないですよ\(^o^)/

111話はこちら

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