「海街diary」感想① フラワーズ 2016年12月号

「巻頭カラー43P!」と表紙に書いてありますが、買う時にはそこまで見てなかったので、中を開けてみてびっくり。もう3ヶ月たったのか〜って。早いですね。
今回のカラー扉は幸お姉ちゃんとすず。夏空の下、お茶畑の間の道を歩く二人。今回は4姉妹が二組ずつ分かれて延々とお喋りしている繋ぎっぽい回でした。
以下ネタバレありの感想です。
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「海街diary」31 姉との旅

今回もまたPK戦にまでもつれこんだオクトパス。最後のキッカーはマサ。気合十分で挑みますが……もちろんハズしたw
一生懸命応援していたみんなも終わってみればやっぱり……マサだから。という諦めの境地に至ってます。
惜しくも初のベスト8を逃したわけですが、秋の大会に向けていい経験値をつめた、とヤスがきれいにまとめます。そして3年生は今大会で公式戦引退。
風太はキャプテンマークを外して後輩に引き継ぎます。
たどたどしく始まった新キャプテン田中くんのあいさつは、終わってみればなかなか堂々としたものでした。
「ポジションてのは男を成長させるねえーー」風太と山田くん両方に向けたみぽりんの見解が限りなくオバちゃんぽいけど、限りなく可愛いからいいか(^^)
みぽりんと談笑していたすずに、ヤスから無茶ぶりが。
サッカーで特待生として進学先が早々に決まっているすずからひと言どうぞ、と。
(男子サッカーの強豪・掛川学院に、女子サッカー部が新設され、すずはその一期生なんだそう)
サッカーを続けることを諦めていた私がこの街に来て、男女混成のオクトパスに入って、何もかもゼロからのスタートでした。そしてまた新しい街、新しいチーム。
「でもゼロからのスタートは慣れてるんで、大丈夫です」
レギュラー目指します。
そう落ち着いて宣言するすずを見守る風太。風太の表情が大人っぽくてカッコいい……すごくやさしい顔。
後でいつもの仲間内でスピーチカッコよかったよと言われ、ホントは急に振られてドキドキだったよーとぶちまけるすず。
高校は未知の世界だからみんな同じだよ、ゼロスタートだと励まし合います。
帰り道は二人。
退院したチカの様子をたずねる風太に、来週末から仕事復帰だって、とすずは明るく笑います。
ゆうべ店長さんがスーツ姿でね、「お嬢さんをぼくにください」ってしに来たよ!
こっちは大船の大叔母さんが乗り込んできてて、「ものごとには順序ってものが」ってお説教から始まってさー。こんな時にチカちゃんを置いてなんで山に行くのかって言われて、「臆病な自分を取り戻すため」だって言ってた。自分の弱さから逃げないで、一番大切な人にきちんと向き合うためだって。カッコよかったよ。
そう言って海岸の防風壁にもたれるすず。
チカたち結婚認めてもらえたんだ、おまえもとうとう「おばさん」かあ。
風太がからかいますが、「別に悪い気しないし」とすずは赤ちゃんを心待ちにしているのです。
こんな未来思ってもみなかったから、と青空と海に向かって微笑むすずに風太はちょっぴり複雑な表情。賑やか過ぎる家族に囲まれて育った風太には当たり前すぎることだからでしょうか。
そうかと思えばふう〜と大きなため息をつくすず。憂鬱そうな彼女を、俺のことわかりやす過ぎって言うけどおまえも大差ないぜ、と風太がからかうと、すずはムキになって言い返します。
そりゃ「ゼロづくし」だもん、ドキドキするよ。
……だよな。でもおまえは大丈夫だよ。写メ撮って送って。駅とか学校とか、どんなとこか見てみたい。
風太と話す内に気持ちが落ち着いて、元気が出て来るすずなのでした。

翌日、早朝から新幹線で静岡に向かう幸とすず。
鎌倉の家では佳乃とチカが表札を前にもめています。早速籍を入れたのか、郵便受けのところに「浜田」と書き足そうとするのですが、字に自信のないチカでは上手くいかず、結局幸が戻って来たら任せることに。
あたしたちも暑くならない内に出かけよう、と湯のみを下げに台所へ行った佳乃は、水切りかごに洗ってあるカマボコの板を発見します。(ゆうべ大叔母さんがお祝いだと言ってちらし寿司を作ってくれたのです。妊娠中のチカを気遣って生モノ抜き!相変わらず真っ当にいい人です……)
なんでそれがここに? といぶかるチカに佳乃が大笑い。
おばあちゃんがよくやってたの覚えてない? これとっといて家庭菜園の名札とかに使うの。あの人ますますばーちゃんそっくりになってきた!と。

ここまでが前半。後半はすずの学校へ。幸が意外と抜けてるところもあるとか小ネタがいっぱい挟まってますが、チカちゃんの件が解決したので、肩の力を抜いて気楽に読めます(^^)お祝いに家で作ったちらし寿司いいなあ。すっごく美味しそう。

②へ続きます。

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