「フラワーズ」2016年8月号 感想1 とりかえ・ばや①

[amazonjs asin=”B01EVM4008″ locale=”JP” title=”月刊flowers(フラワーズ) 2016年 08 月号 雑誌”] 今月の「フラワーズ」面白かった!「イブニング」と連動の表紙も、吉田先生のふろくも、内容も全部良かったです!先月に続いてこんなに満足感があるのは久しぶりな気が。今月は丸ごと全部感想書きますね。
まずはこちらから。以下ネタバレありの感想です。

「とりかえ・ばや」episode48.闇に挑む

表紙は生まれ変わった睡蓮。むき出しの背中のたくましさにため息。

「まるで別人じゃ!睡蓮殿」
吉野の宮もびっくりしています。
さぞや鄙びたくらしを……と思いきや、豪華ですよ、さすが左大臣家の別荘。使用人もたくさん。しかしこれでも以前のくらしと比べれば、何もかも自分でやらねばならないので自然に体が鍛えられます、と睡蓮。
素手で魚を獲るそなたなど、まるで夢をみているのかと……着替えて来た睡蓮を前にしてもまだ信じられない様子の宮に、睡蓮は頬を染めます。
先程のは魚ではなく、なぜか溺れていた雀だったのですよ。従者にその雀を温めさせながら、生来の優しさを気恥ずかしそうに告白する睡蓮に、どうやら本物の睡蓮殿だと納得する宮。見かけは変わっても中身は変わっていない。こういう描写大好きなんです。睡蓮が元のままで嬉しい!こういう細やかさが東宮様とお似合いなんですよね〜。
この再会こそが夢の中のようです、と微笑む睡蓮の言葉に遠流の身の苦労が滲んでますね……。
例の事件については散々文で詫び、今また改めて頭を下げる睡蓮ですが、宮はそれどころではないと沙羅からの文を取り出して見せます。
「そなたが大事に思う者たち総てに呪いがかけられたと同じぞ!」と、すごい剣幕です。なんと銀覚は、吉野の宮を今の不遇な境遇に追い落とした張本人だというのです。
宮によると銀覚とは、何代か前の帝につらなる重要な寺院の跡取りとして生まれ、宋で密教の修行もした男。
因縁①宮が遣唐使として唐の皇帝に大事にされたことを妬んでいた。
因縁②安楽帝(今の帝の父)の頃、朱雀院と東宮の座を争っていた時反対勢力にいて、宮の悪い噂(朱雀院の后に対する思慕)を広めた。
因縁③怒った宮は銀覚の寺に圧力をかけ追放させることに成功したが、自身も失脚し隠遁することとなり痛み分け。
その後銀覚は鞍馬山で呪術修行をしているという噂を聞いていた。しかしあるいはあの頃すでに奴の術中にあったのかもしれぬ。お慕いしていたあの方は、まもなく亡くなった……朱雀院様はもちろん私も絶望した……。
銀覚はまた同じことをする!皆が不幸になるのだと断言する宮の目に涙が。
ただならぬ事態と知って、睡蓮に緊張が走ります。
すぐに都に戻り帝と東宮、左大臣と尚侍を守るのだ!自分が下手に動けば銀覚に怪しまれるかもしれぬ、そう急かす宮に対して、睡蓮が出した答えはーー
「かたじけない!(帰れません)」でした。
私は東宮様との(男女の)仲を疑われて蟄居している身です。東宮様の名誉を守るためにも、おいそれと帰ることはできません。
頭を下げた睡蓮に、ふーっと深い息をつく宮。意外なまでに冷静な睡蓮に、宮も少し頭が冷えた?
そして睡蓮はきちんと居住まいを正して言うのです。
都に帰らずとも、私は私に出来ることをします、と。ここの睡蓮めっちゃ凛々しくて美しくて男らしい!もう沙羅と入れ替わることは出来ませんね……へっぴり腰で東宮の寝所に忍び込もうとした頃から、隔世の感がありますよ!父が見たらまた泣いちゃいますよ、これは。

さて場面変わって内裏です。
扇で顔を隠していても美しさの滲み出ている沙羅が通り過ぎる先々で、女房たちが下世話な噂を交わしています。
主上の許へ?いいえ弓弦親王の淑景北舎、どちらにせよ面白くない、あの女のせいでお上がこちらの女御をないがしろに……憎らしい。
日ごとに女房たちの自分への悪感情が増していることに気付いて、しんどさを沙羅は感じています。皆が誤解するような態度をとる(主上が悪いのだっ!!)と相変わらず子供のように心の中で悪態をつく沙羅ですが……。
ここからヒジョーーーに楽しい回想シーン。もうね、沙羅がやっかまれるのも無理ないです。私も妬ましいです。ハンカチ噛んじゃいそうです。
主上の思わせぶりな扱いに、なぜそんなことをするのかと苦言を呈した沙羅。……もうそこから甘い。じゃあもうしないという答えは想定外。することが前提。
怒っているのか?と問い返され、あらぬ噂にこ、困ってるだけですってツンデレか!
それを聞いて、すっとためらいもなくそばに寄ってきた主上、沙羅の赤くなった顔を隠す邪魔な扇に手を添えて遠ざけて、長身をかがめると息がかかりそうな程近くで甘く囁きます。
それはね、眩しいほど美しいあなたに他の男たちを近付けさせないためだ。
「許せ」
気を抜いたら絶対口付けされそうな距離で命令ですよ!許すでしょ!てか元々怒ってないし!みたいにもう真っ赤になって返事も出来ない沙羅は扇で顔を隠してしまいます。
仕方のないひとだ、みたいにふうと微笑する主上の表情がぁあ〜(#^^#)
もう一度沙羅の扇に手をかけた主上、
「月叢雲 花風(じゃまなものの例え)の扇……」
そう呟くと、「あずかる」と持って行かれてしまいました。
扇を外された時の沙羅の表情、可愛いです。扇を持った手の形のまま呆然と主上を見送る時も。
柱の陰から覗いている女房たち楽しそう。いいな〜ときめきのある職場(^^)毎日美しい二人のやりとりにうっとりできそう。
そんな恐ろしいほど素敵な出来事を思い出したりしながら沙羅は困っているわけです。主上の艶めかしい、けれど決して無理強いしないさり気ない優しさに、目がくらんで何もかも忘れて夢中になってしまいそうだからです!!
でも今はまだだめなんです。
芦屋の睡蓮からは、吉野の宮が語った事情全てを知らせる文が届きました。
なんとしてもこの私が、銀覚の悪事の証拠を掴まなければ。主上にはとめられたけれど、まだ幼い弓弦親王とて単なる道具としていいようにされているようにしか思えぬ。と気を引き締め直した沙羅が淑景北舎についたところで前半終わり。

続きはまた明日にでも。今回後半にも萌えシーンが!さいとう先生は読者を萌え死にさせようとしている、銀覚以上に危ないお方に違いありません!断言できる!!(^^)

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