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「フラワーズ」2015年9月号 感想1 とりかえ・ばや 8/10追記

time 2015/08/04

「フラワーズ」2015年9月号 感想1 とりかえ・ばや 8/10追記

暑い日が続きますが、みなさま、熱中症などお気をつけくださいね。

お待たせしました?(^^)「とりかえ」の感想なんですが……、ちょっとすごいことになってます。今見返しても、美しすぎて直視できない……!って感じです。
↑大事なことなんで色替えにチャレンジしてみました。
大きいサイズで読めるのが本誌のいいところですね♪

以下、ネタバレありの感想です。

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「とりかえ・ばや」

睡蓮、押し倒されております。
いやがるそぶりですが、男の力でおしのけるでもなく、目閉じちゃってます。
四の姫とのことは全てそなたの心しだい。という父の大臣の顔が浮かんだりして、睡蓮、流されてる?と思ったら。
迷う心に東宮の笑顔が浮かんだ途端、睡蓮は四の姫を押し戻し、拒絶します。
「ーーどうして?」
夫から二度目となる拒絶を受けて、当然の疑問を四の姫は睡蓮にぶつけます。
でも取り乱すというより意外と整然と傷ついた思いを語り、次に核心をついてきました、他に好きな女子がいるのか……と。
髪も乱れ、胸元もはだけた睡蓮。
こんな美しい方にあんなことされて、気持ちは良かったけど……!となかなか正直な感想を抱きつつ、さらに正直に四の姫に答えます。
好きな人がいて、結ばれることはないが、心だけは一途でいたい。
昔の私は若すぎて、深い考えもない童のままで、あなたを傷つけたことを許してほしい。
睡蓮の心に入り込む余地がないとわかってなお、離縁だけはいやだと四の姫は言い募ります。けれどそれは夫への執着ではなく、二人の姫のために左大臣家という後ろ盾を失いたくない。娘を立派に育てて、見返してやりたい。幸せなんだと、形だけでも見せ付けてやりたい!という、石蕗への烈しい対抗心なのでした……。
石蕗の名が出た途端取り乱し、泣き崩れる四の姫を目の当たりにし、全てを悟っていく睡蓮。
ーー御自分でも知らぬうちに、深く石蕗を愛しておられるのかーー
この畳み掛けるような展開、素晴らしいです。なんというモノローグの美しさ!睡蓮の明晰さ、器の大きさ、男らしさに痺れます。
憎みながら愛するという、あまりに悲しい四の姫の本心に触れ、睡蓮は腹をくくります。
四の姫の気がすむまで夫婦でいよう、ただし共寝はしない、と。
これをね〜すごく優しく言うんです、睡蓮だから。これが後で東宮さまを悲しませることになってしまうわけですが……でも、この優しさに四の姫の傷ついた心が癒されるわけで、優柔不断じゃなくて、包容力なのです。幼い考えで自分たちが引き起こしてしまったことへの責任を取る睡蓮、立派です。

さて、一方沙羅の方はというと、複雑で面倒な女社会に苦戦中……といったところでしょうか。
尚侍のお仕事風景は、読む側からしたらとっても面白いですけどね(^^)
主上に関する仕事をほぼ独り占めにしてしまう三の姫。女房たちはそれぞれの立場であてこすったり、かばったり。三の姫は父である右大臣から激励の文をもらったことで、俄然はりきっているのですが。
そんな中、浮かぬ顔の沙羅に、東宮さまが次の宴で主上の前で箏を奏でる役目を申し付けます。睡蓮と違って沙羅は苦手で困ってしまうのですが、東宮は機転をきかせて手の怪我のせいだと沙羅をかばいます。
このかしこくユーモアのある東宮さまも、睡蓮が四の姫とよりを戻したという噂に胸を痛め、また沙羅も半ば無意識に、主上との距離を縮めていく三の姫に、胸を嫉妬に焦がしているのでした。
うまくいかないのは箏だけではなく、女としての自分の気持ち、振る舞い……自分への苛立ちや悲しみを紛らわすため、沙羅は笛を奏でます。
この笛の音が、夜が更けてなお執務中の主上の耳に届きます。
主上に衣を下賜された、あの懐かしい最後の宴。沙羅の人生最良の日。
思いを込めた横笛に、主上は沙羅を思い、そしてついに!ふと右大将の姉姫の存在を思い出すのでした。美しい……!
前半の四の姫の迫力に比べて、修羅場をくぐってきた割に沙羅が子供っぽいのが気になりますが、主上がお美しくて素敵なのでよしとします。
そしてついに迎えた宴の日。
なんと主上が東宮の舟にお渡りに!
とても珍しいことなので、さすがに沙羅も三の姫目当てで……など色々考えてやきもきします。
そこへお供をしている睡蓮が、沙羅に密かに声をかけます。
姉弟の邂逅に、東宮が一瞥をくれます。けれど、意を決して睡蓮が絞り出した、
「東宮さまもごきげん麗しゅう……」
の言葉は無視されてしまいます。
気まずい空気の中、三の姫がどういう意図なのか、右大将が我が家に戻られたと父が大変喜んでおりますと、口を挟んできます。
どうしようもなく、逃げ場もないまま、肯定するしかない睡蓮に、東宮さまも今では苛立ちを隠せず、
「仲がおよろしいのは何より」とおっしゃるのでした。
思いがけぬ強い言葉に涙ぐむ睡蓮はかわいそうですが、このお怒りの東宮さま、いつもより大人っぽく、お美しくていいです!ときめきます!
そしていつも無遠慮なまでに自分のしたいことを貫く三の姫も、主上の前では借りてきた猫。頬を染めしとやかに、見ようによってはいじらしく振る舞いますが、主上の視線は、亥の子餅を持った沙羅へ…。
突然の風が舟を揺らし、態勢を崩してしまう沙羅。亥の子餅は散らばりますが、沙羅は無事でした。とっさに支えてくれた、力強い腕のおかげで。
ーこんなことが起こるはずもないー
沙羅も心底驚いてますが、振り向いて、こんな美丈夫を間近で見上げることになったら、気が動転しそう!
目のやり場に困るほど、あまりにロマンチックな展開に、びっくりしました(^◇^;)
10月号ではどうなってしまうんでしょう?!楽しみです。

10月号の感想はこちら

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